またも杭問題でマンション傾く(読売新聞ニュースより)

本日の読売新聞の記事より欠陥住宅マンションの問題をご紹介します。

福岡市東区のマンションが傾き、建物を支える杭くいの一部が固い地盤(支持層)に到達していなかった問題で、販売したJV(共同企業体)3社が調査した結果、推測される分も含め、杭8本が最大で6・8メートル支持層に届いていなかったことがわかった。3社は建物の安全性について「担保できない」としており、近く住民側に対策を示すという。


3社の社長が21日夜、同市内で記者会見して明らかにした。

このマンションは、「ベルヴィ香椎六番館」(7階建て、全60戸)。若築建設(本店・北九州市)などが施工。1995年、同社と福岡綜合開発(現・福岡商事、福岡市)、JR九州(同市)のJVが販売主となって分譲した。記者会見に先立つ住民説明会では、3社の社長が初めてそろって住民側に謝罪した。

JV3社によると、杭や支持層の調査は6~7月に実施。杭25本のうち、住民側の調査で2本が支持層に到達していないことが分かっていたが、これも含め、5本が支持層に6・8~0・3メートル届いていないことが判明。ガス管などが埋設されているため調査できなかった周囲の3本についても、杭の状況から「支持層に届いていないと推測される」とした。

未到達とされた8本は、ひび割れなどの不具合がひどい建物の東側に集中。他にも支持層には届いていたものの、埋め込みが不十分な杭が複数見つかった。

原因について、若築建設の五百蔵いおろい良平社長は、当時の工事関係者の連携や支持層の確認が不十分で、施工状況を適正に把握できていなかったとの認識を示した。

JR九州の青柳俊彦社長は、杭は届いているとの報告を受けていたとし、「適切な対応だったとは結果としては言えない」と述べた。福岡商事の久保山英樹社長は「誠意を持って迅速に対応したい」と話した。

マンション管理組合理事長の佐々木太さん(67)は「不具合を訴え続けて20年余りかかったが、これが一つの区切り。ようやく新しいスタートラインに立てた」と語った。

 

傾くマンション、不具合訴え20年余…支持層に杭8本届かず「安全性担保できない」


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