未完成物件の注意点について ~ 新築一戸建の住宅診断と建物診断

未完成物件の注意点について-新築一戸建の住宅診断と建物診断




建築途中の未完成物件を見学する際には、どんな注意点があるかを、先日、お客様と内覧した時の写真を使って解説します。


月曜日~土曜日の工事現場は、職人さんが作業しています。
建築途中の未完成物件を見学するときには、安全上と現場作業の邪魔にならないように、日曜日の見学がお薦めです。

逆に、完成している新築一戸建の場合は、土日祝日ですと不動産会社の現地見学会などをしていて、落ち着いて住宅診断や建物診断がし難いので、平日の内覧がお薦めです。


まずは、隣接地との境界を確認します。
境界標の種類には、コンクリート杭、プレート、鋲、刻みペンキなどの種類があります。

建築確認の未完成物件では、工事途中に境界標が破損してずれたり紛失することも珍しくありませんので注意が必要です。

破損や紛失を確認した場合は、引き渡しまで境界標を復元するように売主が依頼します。


 建築途中の未完成物件でも検査機器を使って建物診断をおこないます。


未完成物件では、赤外線レーザーレベラーを使って建物四隅にある柱の垂直精度を計測することが出来ます。


四隅の柱だけでなく中央付近の柱の垂直精度も測定


使用されている木材の含水率も測定します。


構造用合板の色が薄い部分と濃い部分を発見したので、水分による染みでないかを含水率測定器で確認しました。

色の濃い部分も薄い部分と同等の含水率でしたので、ただの構造用合板の色合いが違うだけだと確認出来ました。
このような建物診断も未完成物件たど行い易いです。


基礎コンクリート、基礎パッキン、土台についても、未完成物件の場合は、直接目視で確認することが出来ます。


床下の状況も確認します。


未完成物件では、天井裏も直接目視で確認ができます。
本物件は、まだ上棟したばかりで金物がついていません。


小屋裏を目視で確認できるのも未完成物件ならではです。


足場から屋根の施工状況も確認できます。


アスファルトルーフィングが、きちんと鎧張りで貼られているかも確認できます。

このように未完成物件では、完成したら容易に確認できない構造部分を直接目視で建物診断できます。

ただし、未完成物件を見学するときには、安全上と現場管理上、お客様だけで立ち入らないようご注意ください。



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