売主の認識不足による防火違反→ 欠陥住宅
~ 今週も 欠陥住宅 (新築 建売住宅 )を発見 ~

今週も 欠陥住宅 ( 新築 建売住宅 )を発見

ゼロシステムズ代表の田中勲でございます。
今週は、約10件ほど 新築 ・ 建売住宅 を、 住宅診断 ・ 建物診断 をさせて頂き、1件、 防火違反の 欠陥住宅 を発見しました。
買主様と内覧時に発見することが出来ましたので、「防火違反による 欠陥住宅 である」という事実を伝えたところ、この物件の購入を見送ることとなりました。

【内覧時に欠陥を発見して購入を見送る】という行動は、不動産トラブルを避けるという意味では最もシンプルで有効な手段です。

 

今回発見した防火違反による 欠陥住宅 の写真
欠陥住宅 事例1

首都圏の住宅地の多くは、建築基準法22区域に指定されています。
建築基準法22条区域や準防火地域内では、外壁を30分耐火で施工しなければ、防火違反の 欠陥住宅 となります。
建築確認申請時には、30分耐火を満たす施工方法となっているにも関わらず、完成してみると、この30分耐火を満たしていない 欠陥住宅 の 新築 が後を絶ちません。

私どもで 新築一戸建て を 住宅診断 、建物診断 を実施すると、この 欠陥 を発見できますが、一般に「役所の検査」と呼ばれている国から指定を受けている建築確認検査機関の完了検査では発見できなので違反状態のまま消費者へ引き渡されているのが実状です。

 

防火違反の 欠陥住宅 とは?

一般に多くの新築一戸建て(建売住宅)では、外壁材に サイディングボード (日本窯業外装材協会) が採用されていますが・・・

基本的にサイディングボード単体では、30分耐火の性能がありません。

30分耐火の正しい施工方法


サイディングボード

断熱材

石膏ボード

または、

サイディングボード

構造用面材(ダイライトやモイス)

断熱材

法22条区域では、上記のような組み合わせで外壁を施工する必要があります。
しかし、防火違反の新築一戸建てを住宅診断、建物診断をしますと下記のような組み合わせで外壁を施工している場合があります。

欠陥住宅 事例2
今回発見した防火違反の欠陥住宅の写真

防火違反の施工例

サイディングボード

断熱材
※石膏ボード未施工(上記写真)

または、

サイディングボード

構造用面材(ノボパン)

断熱材
※ノボパンは耐火性能を有していない

または

サイディングボード

構造用面材(ダイライトやモイスト)
※断熱材が未施工

このような組み合わせでは、30分耐火性能を満たしていない防火違反状態の 新築一戸建て となります。
万一、火災になった場合は、延焼しやすい危険な 欠陥住宅 であることは言うまでもありません。

防火違反の 欠陥住宅 が 新築 される原因

原因1

完了検査ではチェックされない

一般に役所の検査と呼ばれている国から指定を受けている建築確認検査機関の完了検査では、小屋裏や天井裏を見ません。

そのため、石膏ボードや断熱材が未施工であっても検査員は気が付きませんので、何事もなく完了検査に合格して検査済証が発行されてしまいます。

その結果、消費者は知らずに防火違反の欠陥住宅に住み続ることになります。

原因2

売主(施工業者)の認識不足

この防火違反による 欠陥住宅 の多くは、故意による手抜き工事ではなく、施工業者側の認識(知識)不足が原因でもあります。

小屋裏や天井裏で石膏ボードや断熱材が未施工の防火違反であっても、完了検査で指摘されることはありませんので、この施工方法で正しいと思い込んで工事を完了させている売主や施工業者も少なくありません。

その結果、未だに防火違反の 欠陥住宅 を 新築 している売主も数多く存在しています。

どちらかと言うと、この防火違反に施工ミスは、地元の不動産会社や工務店などの新築の方が発見する確率が高い欠陥住宅の事例で、逆に、飯田グループホールディングス系の新築の方が少ない欠陥事例と言えます。
しかし、やはり人が現場作業で建築するものですので100%施工ミスがないとは言い切れません。

>過去に発見した防火違反による 欠陥住宅 の事例

消費者としての対策

建築士や現場監督でも見落とす(見逃す)から 欠陥住宅 が生まれます

防火違反の新築は、万一、火災が発生した場合、延焼しやすいという人命に関わる非常に危険な 欠陥住宅 です。

今回、ご紹介した防火違反による欠陥は、建築士や現場監督でも勘違いして見落とす可能性が高い欠陥ですので、やはり、欠陥検査の専門家による 住宅診断 や 建物診断 を導入することをお薦めします。

著書の紹介

こんな建売住宅は買うな
著書:『こんな建売住宅は買うな』幻冬舎