3回目の住宅診断とは? ~ 新築の完成検査で欠陥住宅の購入を防ぎます

売買契約後におこなう3回目の住宅診断
こんにちは。
赤外線住宅診断技能師の野方実です。
本日は、お引き渡し前にゼロシステムズで行う3回目の住宅診断についてお話しさせて頂きます。
3回目の住宅診断の内容について

お引き渡しまでに4回の住宅診断を実施します
ゼロシステムズの仲介では、物件のお引き渡しまでに合計4回の住宅診断を無料でおこなっています。
- ※ゼロシステムズご利用の流れは以下をご確認ください
- 完成物件をご検討中の方はこちら
- 未完成物件をご検討中の方はこちら
1~2回目の住宅診断で実施したこと
買主様は1回目と2回目の住宅診断で、物件に重大な欠陥がないことを確認してから、ご契約されています。
3回目の住宅診断で実施すること
ご契約後におこなう事となる3回目の住宅診断では、引渡し前に買主様と一緒に、現地にてキズや汚れ、隙間などの不具合が無いかチェックを行います。
その際に是正個所が見つかった場合には、売主側に是正をお願いします。
また、シャッターや設備機器などの操作方法の説明や、境界の確認などを合わせて行っていきます。

境界の確認もおこないます
キズや隙間等が無いか再確認
見逃しのないように・・・
ゼロシステムズでは、定刻の1時間前から簡易清掃を行っています。
キズなどの見逃しが無いように、スタッフ2名以上でチェックをしながら行います。

内覧前には清掃をおこないます。

見つけたキズを指摘します。
一見すると綺麗に見える新築住宅でも、平均して30~40ヶ所程度のキズや隙間が出てきます。
立会時にお願いした部分に関しては原則お引き渡しまでに売主にて是正を行って頂けますが、引渡し後に発見した、傷、汚れ、隙間の類は、現状有姿として対応してもらえませんので注意が必要です。

指摘箇所を図面に記入していきます
↓清掃時にキズ等を発見した際の記事はこちらです↓
清掃しながら丁寧に見ていくと・・・~タクトホームと東栄住宅の建物診断
2人でチェックを行ない、不具合箇所の見落としを防ぎます~ ホークワンと東栄住宅の 建物診断
指摘箇所の例
ドア枠

ドア枠にキズを見つけました
ドア枠や窓枠などは、取付後に資材の搬入などによってキズつけられる事が多いので、目視と触診にてチェックを行います。
床板の境目

床板の境目にキズを見つけました
床は工具などを落としたり、養生シートが適切に貼られていない場合にキズをつけられる事があるので、掃き掃除をしながら目視でチェックを行います。
壁紙の隙間

壁紙に隙間が空いています
壁紙は洗面台やトイレなどの搬入時に出隅(壁の角)や階段などにキズをつけられることが多いので、ペンライトを当てながら目視にてチェックを行います。
また、木材の乾燥や施工不良によって生じてしまう壁紙の隙間を目視にてチェックを行います。
↓壁紙についてはこちらの記事もご参照ください↓
施工不良ではなく、必ず起こる現象サーティーフォー と 一建設 の新築一戸建てを建物診断
バスルーム

工具類が置かれたバスルーム
バスルームは職人さんの工具の物置になっている事もあり、キズをつけられている事があるので、目視にてチェックを行います。
玄関ドア/掃き出し窓

掃き出し窓の外側にへこみを見つけました
玄関ドアや掃き出し窓は、資材の搬入口となることが多くキズをつけられる事が多いので、目視にてチェックを行います。
外壁

サイディング(外壁材)の一部が剥げています
外壁は足場の解体時にキズつけられる事が多いので、目視にてチェックを行います。
外構や、日常生活に関わる部分も確認します
キズや隙間のチェックだけではありません
床鳴り

床からキシキシ音が鳴ります
↓床鳴りを発見した際の記事はこちら↓
欠陥住宅とまでは言えませんが床鳴りの不具合を発見 ~ 一建設の建売住宅を住宅診断 ~
↓セルフチェックのコツを確認するには↓
内覧時は裸足がおススメ~床鳴りなどを発見するコツ
ドア、サッシの建付けや鍵

実際に開け閉め確認します
実際に開け閉めすることで、隙間風が入ったり、動きが渋いなど、建て付けの悪いところがないか確認します。
インターホンや換気扇の動作

実際に動作確認します
インターホンは買主様と一緒に動作確認を行なうことで、操作方法や使用に支障がないかを確認します。
手摺り、フェンスの固定状況

フェンスの一部が曲がっています
フェンスの一部が曲がっていました。
何かぶつけてしまったのかもしれません。
隣接地からの越境物の有無

隣家の植木が越境しています。
隣家の植木がフェンスを越えて越境しています。
売主を通して隣家に相談して頂き対処します。
上記以外にも、物件毎に不具合箇所がないか確認を行います。
↓3回目の住宅診断で指摘した不具合のトップ5を確認する↓
引渡し前に指摘される 不具合箇所 トップ5~新築一戸建ての建物診断~
4回目の住宅診断でおこなうこと

最終確認検査となる4回目の住宅診断
引渡し前、最後の診断となる4回目の住宅診断では、3回目の住宅診断で指摘した不具合の是施(補修)が完了したかの確認となります。
お引渡しの前に当社スタッフが現地に出向き、指摘を記した図面と照らし合わせながら未了箇所が無いかチェックを行います。

是正完了確認書
万一、未了箇所が発見された場合には、売主に再び依頼をしその後の対応についてご報告させて頂きます。