物価上昇中の今、変動と固定どちらを選ぶ人が多いのか?
今、物価上昇中だけど変動と固定どちらを選ぶ人が多いのか?
東大卒の専門家『モゲチェック塩澤先生』が解説
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今、物価上昇中だけど変動と固定どちらを選ぶ人が多いのか?
東大卒の専門家『モゲチェック塩澤先生』が解説
以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。
住宅ローンの専門家:塩澤氏のご紹介

田中せんせい。
本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?

塩澤先生。
もう、準レギュラーですね。

こんにちは。
どうぞ宜しくお願いします。

ご存じない方のために、ご紹介しますね。
塩澤先生は、東京大学を卒業後、モルガン・スタンレー証券を経て、今は、株式会社MFSの取締役COOをされています。
株式会社MFSは、ヤフー、マネックス、ゴールドマン・サックスなどから出資を受けている、期待のベンチャー企業なんですよ。
塩澤 崇(しおざわ たかし)さん プロフィール
■ 塩澤 崇(しおざわ たかし)
株式会社 MFS 取締役COO
略歴
2006年 | 東京大学大学院情報理工学系研究科修了(専攻:数理情報学) |
---|---|
2006年 | モルガン・スタンレー証券株式会社にて住宅ローン証券化ビジネスに参画。 モーゲージバンクの設立やマーケティング戦略立案、当局対応を担当。 |
2009年 | ボストン・コンサルティング・グループ入社。 メガバンク・証券・生保の国内営業戦略・アジア進出ロードマップ等の経営コンサルティングに従事 |
2015年 | 9月よりMFS取締役COO |
塩澤 崇 紹介ページ – モゲチェック

ご紹介ありがとう御座います!

まずは、6月最初の放送ですので、毎月恒例になりました、各銀行の住宅ローン金利を発表します。
そのあと、塩澤先生に今後3ヶ月間の住宅ローン金利の見通しについてお話して頂きます。
2022年6月の住宅ローン金利情報

それでは、田中せんせい。
6月の住宅ローン金利情報からお願いします。

はい。
それでは、変動金利が低い順から、ベスト5をご紹介します。
まず、今月最も変動金利が低い銀行は・・・
今月の変動金利が低い銀行ランキング
- ■変動金利が低い銀行
- 1位. auじぶん銀行:0.289%
- 2位.みずほ銀行:0.375%
- 3位.ペイペイ銀行:0.380%
- 4位.横浜銀行:0.385%
- 5位.住信SBIネット銀行:0.410%

1位/auじぶん銀行:0.289%
ただし、au金利優遇割が適用されない場合は 0.1%高くなり、0.389%となります。

2位/みずほ銀行:0.375%

3位/ペイペイ銀行:0.380%

4位/横浜銀行:0.385%
ただし、この金利は、給与振り込みを横浜銀行にするなど一定の条件を満たした場合に適用されます。 それ以外の場合は、0.415%となります。

5位/住信SBIネット銀行:0.410%

今月の変動金利は、auじぶん銀行だけ 0.41%から0.389%に下がりました。
au金利優遇割が適用されれば、0.289%となります。
0.2%台というのは、auじぶん銀行だけですよね。
そのほかのネット銀行や都市銀行でも、最優遇が適用されれば 0.3%~0.4%台で借りられます。
地方銀行や信用金庫になりますと、0.5~0.6%台となるのが一般的です。
中小企業や個人事業主の人は、地方銀行や各金庫の方が審査が通りやすいと言えます。
どこの銀行なら審査が通りやすいかについては、『モゲチェック』のサイトの中にある『モゲレコ』やゼロシステムズの『住宅ローン審査1分間セルフチェック』を使えば、審査が通りやすい銀行を簡単に見つけられますので、ぜひ使ってみてください。

これって、「住宅の購入を検討している人」だけでなく、不動産業界の人も使って良いんですか?

もちろん使えます。
ユーザーにとって、適切な住宅ローンを選ぶことは重要です。
不動産業界の人が、モゲチェックを営業ツールとしてご利用いただくことも問題ありません。

そうですね。
不動産業界の人も、ぜひご利用ください。
次に、35年全期間固定金利ベスト5をご紹介します。
6月最も低い銀行は・・・
今月の固定金利が低い銀行ランキング
- ■固定金利が低い銀行
- 1位.りそな銀行:1.195%
- 2位.中央ろうきん:1.25%※団体会員
- 3位.みずほ銀行:1.33%
- 4位.三菱UFJ銀行:1.40%
- 4位.新生銀行:1.40%
- 5位.横浜銀行:1.45%

1位/りそな銀行:1.195%
先月と変わらず。

2位/中央ろうきん:1.25% ※団体会員
非会員→1.35%~
先月と金利は変わらず。
労働組合がある会社にお勤めの方は、中央ろうきんがお薦めです。

3位/みずほ銀行:1.33%
先月は、1.39%でしたが0.06%下がって3位に浮上しました。

4位/三菱UFJ銀行:1.40%
先月は、1.35%でしたので0.05%上昇しました。
同率 4位/新生銀行:1.40%
こちらも、先月は、1.35%でしたので 0.05%上昇しました。

5位/横浜銀行:1.45%

今月、変動金利で0.289%という驚異の格安金利を打ち出してきたauじぶん銀行は、35年全期間固定金利になると、逆に、0.06%上昇して、1.66%となりました。
35年全期間固定は、メガバンク、ろうきん、地方銀行の方が強い傾向があります。
なお、6月のフラット35の基準金利は、1.48%です。
そこから、認定長期優良住宅などの維持保全型であれば、0.5%引下げで0.98%。
通常のフラット35Sであれば、0.25%引下げで1.23%となります。
ただし、物件により引下げ期間が異なりますので、このランキングには反映していません。

住宅ローン選びは、物件選びと同じくらい重要ですね。

そうですね。
今月の住宅ローン金利表はこちら↓
各金融機関の最新住宅ローン金利表
各金融機関の住宅ローン審査基準↓
住宅ローン審査が通りやすい金融機関を選ぶ|住宅ローン審査基準
最近のユーザーの傾向

それでは、塩澤先生。
最近のユーザーの傾向はどんな感じですか?

やはり、ネット銀行強し。
ですね。
モゲチェックの9割のユーザーがネット銀行を希望しています。
店舗を持たないローコスト運営ですので、金利の安さが人気です。

ただ、気をつけないといけないのが、ネット銀行は審査が相当厳しい。ということです。
さきほどお伝えしたローコスト運営に加えて、貸し倒れにくい人に絞って貸し付けることで低金利を実現しています。
ですので、自営業や法人役員の人は、メガバンクや地銀なども滑り止めとして受けておいたほうが無難だと思います。
ネット銀行と聞くとお手軽なイメージをしがちですが、審査は全然そんなことないので気をつけて下さいね。
ネット銀行の審査に関してはこちらです↓
知っておくべき銀行のヒエラルキーauじぶん銀行は変動金利が最安でも住宅ローン審査に通らない人が続出
変動金利と固定金利の選ばれ方

変動金利と固定金利の選び方はどうですか?

変動の人気は変わらずです。
固定金利が上がり始めた今年の2月頃は、一時的に固定金利が人気になりましたが、今は変動人気に戻りつつあります。
理由としては変動と固定の金利差が大きいからです。
固定金利のほうが1%程度高いですので、元本3500万円借りる場合、年間で20万円、35年間では700万円も多く払うことになります。
「金利上昇を避ける保険料としては、ちょっと高すぎる。」と考えている人が多いのではないでしょうかね。
今後3ヶ月間の住宅ローン金利の見通し

それでは、今後3ヶ月間の住宅ローン金利は変化しそうですか?

固定金利がやや下がる可能性があります。
米国では好景気によるインフレが起きておりそれを抑えるために利上げを実施しています。
そして、それに連動する形で日本国債の利回りも上昇し住宅ローンの固定金利も上がっていました。
しかしながら、アメリカでは急速な金融引締による景気への不安が強まっており、株式を売って債券を買う流れが強まりつつあります。
そうなると、債券価格が上昇 = 金利は下がる。
となりますので、それに連動する形で住宅ローンの固定金利もやや下がる可能性があります。
一方、変動金利は大きな変化はなく、低いまま推移するでしょう。

なるほど。
そうなると、塩澤先生の見解としては
今後3か月の固定金利は、少し下がる可能性があり
変動金利は、変化なし。
ということですね。
塩澤先生の今後の見解
今後3か月の固定金利は、少し下がる可能性があり
変動金利は変化なし。

さすが東大卒のモゲチェック塩澤先生。
わかりやすいですね~。

そうですね~。
ありがとう御座いました。

ありがとう御座います。

田中せんせい。塩澤せんせい。
ありがとう御座いました。
