今、家を買うべきか?ローコスト建売住宅の断熱性能の事情。
住宅性能表示制度の断熱等級4と5のUA値。物件価格の値上り必至。

今、家を買うべきか?ローコスト建売住宅の断熱性能の事情。
住宅性能表示制度の断熱等級4と5のUA値。物件価格の値上り必至。

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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第412-2回目 (2022年6月16日放送分 後半)となります。

今回の話題

今、家を買うべきか?ローコスト建売住宅の断熱性能の事情。
住宅性能表示制度の断熱等級4と5のUA値。物件価格の値上り必至。

以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。



『家の断熱』についてのお話

サムネイル-MCフジコMC フジコ

田中せんせい。
引き続き後半も宜しくお願いします。

後半は、どんなお話を頂けるのでしょうか?

今年の4月から断熱等級5が創設

サムネイル-田中田中

後半は『家の断熱』についてお話します。

今までは、断熱等級4が最高等級でしたが、今年の4月から断熱等級5が創設されました。
法改正で、これから建築する住宅は、断熱等級4が最低基準として義務化される予定となりました。

そこで今回は、『住宅性能表示制度の断熱等級』『UA値』について少し詳しくお話をしていきます。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

地盤調査のお話で出てきた『N値』とか、
今回の断熱等級の『UA値』とか、
そういう専門用語は、とても興味あります。

サムネイル-田中田中

ちょっとした専門用語は、その数値の基準を覚えておくと便利ですからね。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

そうですね!
それではお願いします。


住宅性能表示制度について

住宅の性能を簡単に比較できる制度

サムネイル-田中田中

まず、
住宅性能表示制度とは、『国が定めた基準により、住宅の性能を簡単に比較できる制度』
です。

この制度に基づき発行されるものが『住宅性能評価書』です。
この住宅性能評価書は、住宅の各分野の性能ごとに耐震等級や断熱等級などの建物性能が数値化されています。

これの見方は、学校の通知表と同様に、数値が大きいほど性能が高いことを表していますので、一目瞭然です。

断熱等級評価書

断熱等級評価書

現時点での最高断熱等級は ‟5”

サムネイル-田中田中

『断熱等級が最高等級 4』
『耐震等級が最高等級 3』
などという広告図面を目にしたことがある人も多いと思います。

実は、2022年3月までは、断熱等級4が最高ランクでしたが、2022年4月から『断熱等級 5』が新設されました。
その為、現時点での断熱等級の最高等級は ‟5” になりました。

断熱等級4

断熱等級4


断熱等級5

断熱等級5が新設されました

サムネイル-田中田中

そこで、今回は、断熱等級4 と 5 の、具体的な性能の差を『UA値』という数値で説明させて頂きます。


『UA値』の解説

サムネイル-MCフジコMC フジコ

UA値とは何ですか?

サムネイル-田中田中

『UA値』の説明をする時には、『外皮面積』という言葉が出てきます。
まずは、そこから説明します。

『外皮面積』と『熱的境界』

内断熱工法の解説図

内断熱工法の解説図

サムネイル-田中田中

外皮は、建物が外気と接している部分のことを言います。
今の家は、天井裏、壁、床下に断熱材が施工されていますので、断熱材の内側が室内、断熱材の外側が外気という認識です。
この境目の事を、熱の境目として『熱的境界』といいます。

従って、『外皮面積』とは、一般に、天井、床、壁、開口部 などを言います。

サムネイル-田中田中

その部位から、どのくらいの熱が逃げるかを表した数値を『熱損失量』といいます。
UA値とは、『外皮平均熱貫流率』と言い、住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。

つまり、 UA値とは、熱損失の合計を外皮面積で割り算した数値となります。

UA値とは、熱損失の合計を外皮面積で割り算した数値
計算式:UA値=熱損失量(w/k)÷外皮面積(㎡)
※ワット・パー・ケルビン

サムネイル-田中田中

この計算式で算出されたUA値の単位は
W/㎡・K(ワット・パー・ヘイベベイ・ケルビン)と言います。
ただ、長いので一般にUA値は、単位は省略して数字だけで読まれます。

このUA値の数値が、小さければ小さいほど、熱が逃げにくく、省エネ性能が高い住宅であることを示します。

例えば、UA値0.87とUA値0.6を比べたら、UA値0.6の方が省エネ性能が高い住宅であると判断できます。

断熱等級4と断熱等級5の比較

断熱等級4と断熱等級5の比較

サムネイル-田中田中

これらを踏まえて、断熱等級4と断熱等級5をUA値で比べてみます。
これも国土交通省ホームページに記載されている基準を見ると分かりやすいのでご紹介します。
出典国土交通省 – 住宅性能表示制度の省エネ上位等級の創設(pdf)

サムネイル-田中田中

例えば、東京で新築した場合
断熱等級4=UA値0.87以下
断熱等級5=UA値0.6以下

断熱等級が上がると、より高い性能のUA値が必要ということです。
要するに、高いUA値性能を求めるのであれば、より分厚く断熱材を施工しなければならないということです。


地域により必要な断熱性能が異なる

断熱等級の地域区分

断熱等級の地域区分
画像引用:マグ・イゾベール – 省エネ基準地域区分

サムネイル-田中田中

当然、北海道と九州では、気候が全く違いますので、必要な断熱性能が異なります。
そのため住宅性能表示制度では、断熱等級を市区町村ごとで8つの地域に区分します。

例えば、東京と札幌の新築では、同じ、断熱等級5を取得する場合。
必要なUA値の数値は、札幌ではUA値0.4ですが、東京ではUA値0.6ですみます。


ハウスビルダー毎の『住宅性能評価書』対応

サムネイル-田中田中

UA値は、完成した現場で測定する数値ではなく、その建物を新築した設計事務所や建築会社が計算して算出する数値となります。
ただ、実は、住宅性能評価書を取得するためには、費用がかかるため、一般にローコストと呼ばれる新築の建売住宅の業界では、取得していない物件が多いのが実状です。

具体的には、飯田グループホールディングスの新築では住宅性能評価書を取得しています。
ケイアイスター不動産やオープンハウスグループのホークワンの新築では、一部の物件は取得していますが、全棟取得には至っていません。

サムネイル-田中田中

また、同じ飯田グループホールディングスでも、一建設、アーネストワン、東栄住宅は
『2022年4月以降に住宅性能表示制度を申請した新築は、原則全棟、断熱等級5を取得する。』
としています。

IDS工法を採用している、飯田産業、タクトホーム、アイディホームは、現時点では、断熱等級4のままとなります。

サムネイル-田中田中

今までは、住宅性能表示制度で断熱等級4かつ一時エネルギー消費量等級4であれば、こどもみらい住宅支援事業では、給付金60万円をもらうことが出来ました。
しかし、6月末までの契約を締め切りとして、断熱等級4かつ一次エネルギー消費量等級4の住宅では、給付金がもらえなくなりました。

その代わり、断熱等級5かつ一次エネルギー消費量等級6であれば給付金100万円となります。
省エネ性能が高い家を買うと、国から給付金が100万円も貰えるという、既に家を建ててしまった私たちからすると、今、家を買う人は、なんとも羨ましい制度です。

こどもみらい住宅支援事業に関してはこちら↓

最大100万円の補助金が受けられる『こどもみらい住宅支援事業』

サムネイル-田中田中

さらに、2022年10月から施行される法改定では、断熱等級6と7が創設されます。
そのため、恐らく近い将来、飯田グループ以外の建売住宅でも断熱等級5が標準になるのではないかと思います。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

そうなると、また建築コストが高くなりそうですね。

サムネイル-田中田中

そうですね。
確かに、こどもみらい住宅支援事業でもらえる給付金よりも、物件価格が値上がりする分の方が高くなる可能性はありますね。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

なるほど~。

サムネイル-田中田中

今回は以上とさせて頂きます。
ありがとう御座いました。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

田中せんせい。
ありがとう御座いました。

教えて不動産の知恵袋
次回もお楽しみに!






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