断熱等級4以下のローコスト建売住宅は安いから狙い目か?
住宅ローン減税とこどもみらい住宅支援事業給付金から計算

断熱等級4以下のローコスト建売住宅は安いから狙い目か?
住宅ローン減税とこどもみらい住宅支援事業給付金から計算

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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第414-2回目 (2022年6月30日放送分 後半)となります。

今回の話題

断熱等級4以下のローコスト建売住宅は安いから狙い目か?
住宅ローン減税とこどもみらい住宅支援事業給付金から計算

以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。



サムネイル-MCフジコMC フジコ

番組MCのフジコで御座います。

田中先生!
後半では、どんなお話を頂けるのでしょうか?

サムネイル-田中田中

後半は、
『断熱等級5、一次エネルギー消費用等級6の住宅は、金銭的にどれくらい特になるか?』
というお話をさせて頂きます。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

以前、断熱等級5のUA値の違いについてお話を頂きましたが、今度は金銭的な違いですね?

興味深いです。
よろしくお願いします。

断熱等級とUA値に関する記事はこちらです↓

今、家を買うべきか?ローコスト建売住宅の断熱性能の事情。住宅性能表示制度の断熱等級4と5のUA値。物件価格の値上り必至。


給付金と減税額で、金銭的にどれくらい特になるか?

サムネイル-田中田中

今回も番組リスナーの方から、ご質問がきてますので、ご紹介して頂いても宜しいですか?

サムネイル-MCフジコMC フジコ

はい。もちろん。
ラジオネーム:マスクメロンさんからのご質問です。

リスナーさんからのご質問

フジコさん。田中先生。こんにちは。
いつも楽しく番組を聴いています。

私は、頭金0円、変動金利で住宅購入を検討しています。
今、いくつか候補物件があって悩んでいます。

1件目が、断熱等級4、一次エネルギー消費量等級5を取得している新築で価格が4,980万円の物件です。
2件目が、断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6で5,280万円の新築。
3件目が、断熱等級などを取得してない物件で4,880万円の新築。

元々4,500万円以内で探していましたが、最近、値段が高くなってきて、予算アップせざるを得ない状況です。
少しでも安い物件が良いと思っていましたが、断熱等級5を取得していると、こどもみらい給付金や住宅ローン控除で有利と聞きました。
やはり、これくらいの金額の違いだと断熱等級5を取得している新築を選ぶべきでしょうか?
アドバイス宜しくお願いします。

ラジオネーム:マスクメロンさん からの質問

サムネイル-田中田中

マスクメロンさん ご質問ありがとう御座います。

  1. 断熱等級4、一次エネルギー消費量等級5、価格4,980万円
  2. 断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6、価格5,280万円
  3. 省エネ基準に対応していない新築、価格4,880万円
この3種類の物件を検討しているということですね。
立地環境などは書かれていないので、今回は純粋に、給付金と減税額だけで比較してみます。

こどもみらい住宅支援事業の給付金で考える

サムネイル-田中田中

まず、こどもみらい住宅支援事業の給付金で考えてみると、購入する人の年齢条件にもよりますが・・・

  • ・2番目、断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6の新築だけが100万円の給付金を受けられます。
  • ・1番目の断熱等級4、一次エネルギー消費量等級5の新築は、6月末の契約を締め切りに、給付金は0円になります。
  • ・3番目の省エネ基準に対応していない新築は、そもそも給付金はもらえません。

住宅ローン控除で考えてみる

サムネイル-田中田中

次に住宅ローン控除で考えてみると、ご質問者様は、頭金0円ということですので、4,980万円の新築を購入するためには、借入4,980万円することになります。
ただし、断熱等級4の住宅では、控除額の算定元となる年末借入残高の上限額が4,000万円となります。

物件毎に計算してみる

サムネイル-田中田中

計算してみたのですが、
13年間フルに住宅ローン控除を受けられた場合の減税額は、金利0.475%で計算すると 3,488,639円となります。

それが、断熱等級5になるとZEH住宅と同じ基準になりますので、控除額の上限は4,500万円となります。
そうすると、5,280万円の借入で、13年間の減税額は、3,816,246円となります。

省エネ基準に適合していない新築では、控除額の上限が3,000万円となります。
その場合、4,880万円の借入をしたとしても減税額は、2,730,000円となります。

サムネイル-田中田中

この計算は、手計算では難しいので、ご自身で住宅ローン控除額を計算するのであれば、『住宅ローン控除シミュレータ』をご利用ください。

住宅ローン控除額は、借入れ額、金利、返済期間、購入予定の物件によって、人それぞれ全く違います。
これを使えば、簡単に13年分の控除額と支払い利息を比較できるのでお試しください。

住宅ローン控除シミュレータ

住宅ローン控除シミュレータ

サムネイル-MCフジコMC フジコ

そうですね。
ずいぶん違いますね。

サムネイル-田中田中

この結果を見ると、断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6の新築であれば、給付金がもらえて、最も減税されるので、一見すると金銭的にお得な感じがしますよね。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

しますよね・・・?
お得じゃないのですか?

サムネイル-田中田中

それが、微妙なんですよ。
そもそも物件価格が違うじゃないですか。

この計算結果を表にまとめてみました。


実際の計算結果から比較する

断熱等級の比較表

断熱等級の比較表

サムネイル-田中田中

断熱等級5の新築は、物件価格が5,280万円と最も高いので、給付金100万円と減税額を差し引くと、約4,798万円となります。

こどもみらい給付金の対象外となる断熱等級4の新築は、物件価格4,980万円から住宅ローン控除の減税額を差し引くと、約4,631万円となり、断熱等級5の新築よりも、約167万円安くなります。

給付金なし、控除額も最も少ない、省エネ基準対象外の新築は、物件価格4,880万円ですので、減税額を差し引くと約4,615万円となります。
これは、断熱等級5の新築と比べると、約183万円安くなります。

サムネイル-田中田中

断熱等級が高い住宅は、住宅ローン控除で減税額が大きくて、こどもみらい給付金がもらえるので一見お得に感じるかもしれませんが、よくよく計算してみると、このように、実際の購入額は高いことがあります。

そのため、給付金や減税額が大きいからお得と安易に考えるのではなく、総合的に考えて、どの物件を選んだ方が、自分たちは、生活しやすく幸せになれるかを優先して物件を選ぶことが大切だと思います。

どの物件を選んだ方が、自分たちは、生活しやすく幸せになれるかを優先して物件を選ぶことが大切

サムネイル-MCフジコMC フジコ

なるほど。
田中せんせい。今回もありがとうございました。





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