買付を出しても買えない!?新築一戸建の価格高騰
~いつまで続く?不動産バブルと住宅ローン超低金利~

【不動産市場】買付を出しても買えない!?新築一戸建の価格高騰
いつまで続く?不動産バブルと住宅ローン超低金利。

2回クリックで再生します

YouTubeチャンネル
今週放送の動画をご紹介

FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第418-1回目 (2022年7月28日放送分 前半)となります。

今回の話題

【不動産市場】買付を出しても買えない!?新築一戸建の価格高騰
いつまで続く?不動産バブルと住宅ローン超低金利。

以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。



サムネイル-MCフジコMC フジコ

皆さま、こんにちは~。
番組MCのフジコで御座います。

さぁ。
早速ですが今日も始めましょう!

田中せんせい!
本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?

サムネイル-田中田中

今回は

『買付を出したのに買えない。
 新築一戸建ては、いつまで値上りが続くのか?』

というテーマでお話をしていきます。


買付を出したのに買えない理由

リスナー様からのご質問

サムネイル-MCフジコMC フジコ

それでは、田中せんせい!
今週もリスナーさんからの質問が来ていますので、ご回答お願いします。

ラジオネーム:ヒマワリさんからのご質問です。

最初に買付を出した人が優先ではないのですか?

いつもためになる動画ありがとう御座います。
今年に入ってから新築一戸建てを探しています。

先週、気に入った物件が見つかったので、端数の80万円の値引きが成立したら、1週間後の日曜日に契約するという条件で、不動産購入申込書を提出しました。 その日の夕方には、不動産屋さんから
「物件を売り止めにはしてもらえなかったですが、80万円の値引きの承諾を得られました。」
という連絡が入りました。

しかし、その翌日に
「他の人から定価で申し込みが入ったので、こちらは2番手になってしまいました。」
という連額が入って、その人に物件を取られてしまいました。

このようなことは、良くあることなんでしょうか?
最初に申込した人が優先ではないのでしょうか?

ラジオネーム:ヒマワリさんからのご質問
サムネイル-田中田中

ヒマワリさん。
ご質問ありがとうございます。

『先に不動産購入申込書(買付け)を出したのに、後から入った条件の良い買付が優先されてしまって買えなかった。』

ということですよね。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

そうですね。
それってどうなんですか~?

サムネイル-田中田中

実はそれって、あるあるなんですよ。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

やっぱり、そうなんですか・・・。

不動産売買契約のプロセス

サムネイル-田中田中

はい。
不動産の売買契約は、3つのプロセスを経て成立します。

不動産売買契約が成立するための3つのプロセス
  • 1.宅建士が重要事項説明をする
  • 2.売買契約書に署名押印をする
  • 3.手付金を売主に支払う
サムネイル-田中田中

買付とは
「この条件で購入したいです。」という意思表示でしかないのです。
これだけでは法的な拘束力がありません。

従って、不動産購入申込書(買付)の段階では、お互いにキャンセルすることが可能なんです。

買付とは
買付書面を使って「この条件で購入したいです。」という意思を売主に伝えるためのもの。
法的な拘束力は無い。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

そうなんですね・・・。

値引き交渉の注意点

サムネイル-田中田中

それと、値引き交渉のやり方のお話ですが、不動産の売買契約では、口頭や電話で値引き交渉することは出来ません。

例えば、4,980万円の物件を80万円の値引き交渉する場合は、不動産購入申込書に購入希望価格4,900万円と記入して提出します。

要するに「この価格になれば契約したいです。」という買主の意思表示を、買付書面を使って売主に伝えるということです。

ただし、値引き交渉をすると買い付けの優先順位が下がり、ご質問者様の場合のように、後から条件が良い買い付けが入ると、そちらの方に物件を取られて(買われて)しまうことがあります。

値引き交渉をすると買い付けの優先順位が下がってしまう。
後から条件が良い買い付けが入ると、そちらの方に物件を買われてしまうことがある。


値引き交渉が難しくなっています

サムネイル-田中田中

特に今は、物件価格が値上りしている時代です。
この傾向は、今後も続くことが予測されます。

そのため、新築一戸建てや新築マンションのデベロッパーは、
「待っていれば値上りするので、今、無理に値引きして売る必要はない。」
という考えでいます。

買主側にとっては、値引き交渉がしにくい時代になりました。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

どうして今後も値上がりが続くと考えているのですか?

給付金や控除の恩恵を受けにくくなる

サムネイル-田中田中

今後、新築一戸建てが値上りする理由は、全部で5つあります。

1つ目は
省エネ性能が高い新築でなければ、今後、給付金や住宅ローン控除の恩恵を受けられなくなる。
と言うことです。

以前にも過去動画でもお話しましたが、断熱等級の最高等級が4から5に、一次エネルギー消費量等級の最高等級が5から6に引き上げられました。
これにより、今後、省エネ性能が高くない新築一戸建てでは、こどもみらい住宅支援事業の給付金や住宅ローン控除の恩恵が受けられなくなります。

そうなると、断熱等級などを取得していない新築(建売住宅)は、今後、ユーザーから敬遠される可能性が高くなります。
そのため、現在、建売住宅の各メーカーともに、より性能の高い等級が取得できる建物仕様に順次変更されてきています。

建物の省エネ性能が向上することは、ユーザーにとって、間違いなく良いことですが、反面、原価が高くなりますので、物件価格の値上りの要因になります。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

なるほど。

原材料費の値上り

サムネイル-田中田中

2つ目は 原材料費の値上りです。

日本経済新聞の記事によると、旭化成建材は、8月出荷分の断熱材『ネオマフォーム』などを20%値上げすることになったそうです。
上げ幅は過去最大です。
主原料のフェノール価格のほか、ガソリン代など輸送費の上昇分を転嫁するということです。

出典日本経済新聞 – 旭化成建材、断熱材値上げ 8月分から20%

このように世界的な資源不足により、木材、半導体など、住宅の建築に必要な資材が今後も値上りしますので、新築価格の値上りは当面続くことになります。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

確かに原材料費の高騰は、物件価格の値上りに直結しますね。

物価の高騰(インフレ)

サムネイル-田中田中

そうですよね。

そして3つ目が
物価高騰(インフレ)です。

日本経済新聞の記事によると、
『6月の消費者物価指数は、2.2%に上昇、エネルギーと食品が高騰。』
とあるように、今、日本は、デフレからインフレへの大転換期であると言えます。

出典日本経済新聞 – 6月の全国消費者物価、2.2%上昇 エネルギーや食料の値上がりで

食品やエネルギーだけでなく、ありとあらゆるモノの価格が値上りしています。
これは、日本だけでなく、海外も同様です。

と言うか、日本の物価上昇はまだ小さい方で、アメリカやヨーロッパではCPI(消費者物価指数)が8%を超えています。
今後、海外の物価高の影響は、日本でのモノの値上りに影響する可能性が高いと言えます。

出典THE WALL STREET JOURNAL – FRB、利上げの決意が揺らぐ時
サムネイル-MCフジコMC フジコ

食品やガソリン代なども値上りしていますからね。

人件費の高騰(職人不足)

サムネイル-田中田中

4つ目が
人件費の高騰(職人不足)です。

これは、前回の番組でもお話しましたが、現在、今まで、主な担い手となっていた、60代の大工さんのリタイヤが進んでおり熟練工が減少しています。
そのため、建築現場では、大工さんの確保が急務になっています。

この現場の人材不足問題は、今後も改善する見込みはありません。
そのため、建築現場の人件費が高騰しています。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

原材料費だけでなく人件費高騰は深刻ですね。

超低金利の持続

サムネイル-田中田中

そうなんです。
そして5つ目は、
超低金利の持続です。

住宅を購入する人の多くが、住宅ローンを利用します。
金利が低い時代は、物件価格が高くなる傾向にあります。

今、変動金利で最も低い金利は、auじぶん銀行の0.289%という、まさに超低金利です。
例えば、月々10万円のローンを支払えるという場合は、35年返済で、0.289%であれば、約4,000万円借りることができます。

しかし、金利1%になると、約3,550万円までしか借りることができません。
そのため、超低金利の時代は、多くの人が高い物件を買いやすくなるので、物件が値下がりしにくいと言えます。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

確かに物件価格が値下がりする要素は無さそうですね。

サムネイル-田中田中

まとめますと・・・

物件価格の値上りが続く理由

  • 1.断熱性能の向上が求められるので建築原価が高くなる
  • 2.原材料費の値上り
  • 3.物価高騰(インフレ)
  • 4.人件費の高騰(職人不足)
  • 5.超低金利の持続(金利が低いと買いやすい)
サムネイル-田中田中

以上の要因により、今後、物件価格の値上りが続くことが予測されます。

日本は、デフレが長く続いていました。
今までの価値観では、時間が経てば値下がりする。
要するに
「待っていれば値段が下がるもの・・・」
という考え方が、染みついています。

しかし、今の日本は、デフレを脱却して、緩やかなインフレを目指しています。
インフレとは、時間が経てば、モノの価格が高くなる時代です。
今後、そういう考え方に切り替えないと、本当に良い物件が買えなくなるかもしれません。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

色々な意味で、私たち自身の価値観の切り替えが必要な時代なのかもしれませんね。

サムネイル-田中田中

今後の日本は、人口減少と自然災害のリスクが高まっています。

不動産であれば、なんでも値上りするという時代ではありません。
空家が多い過疎化した地域やハザードマップで災害が予測されるエリアの物件は、今後、価値が下がる可能性が高いと言えますので、その辺を見極めて物件を選ぶ必要があります。

前半は、以上とさせて頂きます。

サムネイル-MCフジコMC フジコ

これから住宅の購入を検討する人にとっては、その見極めは大切ですね。

田中せんせい。
ありがとう御座いました。






ゼロシステムズ バナー