【住宅ローン金利情報】2023年1月の金融機関35社の変動金利と固定金利を比較
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第440-1回目 (2023年1月5日放送分 前半)となります。
今回の話題
【住宅ローン金利情報】2023年1月の金融機関35社の変動金利と固定金利を比較
年末~年明けの住宅ローン金利の動き

FM鴻巣フラワーラジオ『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
田中先生、皆様、新年あけましておめでとうございます。
番組MCのフジコで御座います。
早速ですが、今回はどんなお話を頂けるのでしょうか?

フジコさん、リスナーの皆さん。
新年あけましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願いいたします。

2023年になりましたね。
昨年2022年末~年明けは
- ・日銀黒田総裁の『バッドサプライズ』で市場が激変
- ・長期金利が上昇
- ・新年早々、円高が進み株式市場が急落
これから住宅ローンを組もうとしている人や、既に住宅ローンを組んでいる人は、今後の金利の動向がとても気になるかと思います。
そこで新年最初は
『2023年1月の金融機関35社の最新住宅ローン金利』
を、調べてきましたのでお知らせいたします。

新年早々、金融機関35社の金利を調べるって大変でしたね。

そうなんですよ。
ですので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは
『2023年1月の金融機関35社の最新住宅ローン金利』
田中先生教えてください。

お任せください!
それでは、2023年1月、各銀行の住宅ローン金利を発表させて頂きます。
金融機関35社 今月の住宅ローン変動金利

まずは、変動金利が低い順で一覧表を作りましたのでご覧ください。
変動金利 低金利ランキング
※借入3,000万円/35年返済/月々返済額と平均金利差額。
※差額は、楽天銀行の金利を基準に算出しています。
順位 | 銀行名 | 適用 金利 |
月々 | 差額 |
---|---|---|---|---|
1 | auじぶん銀行 (auスマホ・じぶんでんき) |
0.289% | \75,111 | \-3,230 |
2 | 新生銀行 | 0.320% | \75,513 | \-2,828 |
3 | PayPay銀行 | 0.349% | \75,890 | \-2,451 |
4 | みずほ銀行 (最優遇) |
0.375% | \76,230 | \-2,111 |
5 | 横浜銀行 (給与振込条件) |
0.385% | \76,361 | \-1,980 |
6 | 住信SBIネット銀行 (対面型) ※1/10 金利変更0.390%→0.375% |
0375% | \76,230 | \-2,111 |
7 | JAバンクさいたま (最長40年) |
0.395% | \76,492 | \-1,849 |
8 | ソニー銀行 (頭金10%) |
0.397% | \76,518 | \-1,823 |
9 | りそな銀行 | 0.470% | \77,479 | \-862 |
9 | きらぼし銀行 | 0.470% | \77,479 | \-862 |
10 | 三井住友銀行 | 0.475% | \77,545 | \-796 |
10 | 三菱UFJ銀行 | 0.475% | \77,545 | \-796 |
11 | JAバンク千葉みらい (最長40年) |
0.480% | \77,611 | \-730 |
12 | イオン銀行 ※1/10 金利変動 0.520→0.380 |
0.380% | \76,295 | \-2,046 |
13 | 常陽銀行 (最長50年) |
0.525% | \78,208 | \-133 |
14 | 楽天銀行 (事務手数料一律33万円) |
0.535% | \78,341 | \0 |
15 | JAバンク横浜 (最長40年) |
0.550% | \78,540 | \199 |
16 | 川崎信用金庫 | 0.570% | \78,807 | \466 |
17 | 足利銀行 | 0.575% | \78,874 | \533 |
17 | 中央ろうきん | 0.575% | \78,874 | \533 |
18 | 東和銀行 | 0.615% | \79,410 | \1,069 |
19 | 千葉銀行 | 0.625% | \79,544 | \1,203 |
19 | 埼玉縣信用金庫 | 0.625% | \79,544 | \1,203 |
20 | 川口信用金庫 | 0.625% | \79,544 | \1,203 |
20 | 静岡銀行 | 0.625% | \79,544 | \1,203 |
21 | JAバンク市川 (最長40年) |
0.670% | \80,150 | \1,809 |
21 | 筑波銀行 | 0.670% | \80,150 | \1,809 |
22 | スルガ銀行 | 0.675% | \80,218 | \1,877 |
23 | 武蔵野銀行 | 0.725% | \80,895 | \2,554 |
23 | 大光銀行 (最長40年) |
0.725% | \80,895 | \2,554 |
23 | 京葉銀行 (40年) |
0.725% | \80895 | \2,554 |
24 | 東京スター銀行 | 0.750% | \81,235 | \2,894 |
25 | 湘南信用金庫 | 0.775% | \81,576 | \3,235 |
25 | 群馬銀行 | 0.775% | \81,576 | \3,235 |
平均値 | 0.535% |
今月の各金融機関の住宅ローン金利表はこちら↓
各金融機関の最新住宅ローン金利表
変動金利 低金利ランクの上位が入れ替わり
第1位:auじぶん銀行

第1位:auじぶん銀行 0.289%
こちらは、auスマホ割と、じぶんでんき割が適用された場合の金利です。
これが適用されない場合は、auじぶん銀行では0.389%になります。
第2位:新生銀行

第2位:新生銀行 0.320%
先月までは新生銀行は、0.350%でしたが、なんと、今月から、0.03%も金利を引き下げて0.320%となりました。
先月2位だったPayPay銀行の0.349%より、0.029%も安くなり、2位に浮上しました。
銀行間の金利引き差げ競争が、さらに激しくなってきた感じですね。

本当ですね。
ただ、メディアの多くは、先月20日、日銀の金融政策修正により
『金利が上昇するから気をつけろ!』
と言うような報道が多かったですが、実際は全く逆ですよね。
住宅ローンの負担増懸念 日銀政策修正で金利上昇も 物価高は抑制
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日本銀行が20日の金融政策決定会合で長期金利の上限引き上げを決め、家計や企業活動にも影響が及びそうだ。
住宅ローン金利は固定型の利率が長期金利を参考にして決まり、年初来の引き上げが加速する恐れがある。

確かにメディアでは『住宅ローンの金利が上昇する』というような報道が多いです。

しかし、先月20日の金融政策決定会合後に日銀の黒田総裁が記者会見で述べた、イールドカーブコントロールをプラスマイナス0.25%から0.5%程度に引き上げるというのは、
『あくまでも長期金利に関する金融政策の修正であって、マイナス金利政策は継続する。』
としています。
住宅ローンの10年以上の固定金利は、長期プライムレートを参考にして決まりますので、今回の日銀の発表の影響を受けて、金利が上昇しました。
しかし、住宅ローンの変動金利は、政策金利の影響を受ける短期プライムレートを参考にして決まりますので変動金利は、上昇することはありません。
さらに、現在、銀行間の顧客の獲得競争が激化しています。
要するに、銀行間では、他行よりも少しでも金利を下げて、顧客を取り合っている状況です。

銀行も生き残るために大変ですね。
新生銀行 VS PayPay銀行

新生銀行とPayPay銀行の引き下げ競争に注目です

そうですね。
ここ数ヶ月は、新生銀行とPayPay銀行の金利引下げ競争が激しいです。
これまでも
- ・新生銀行が0.35% に。
- ・PayPay銀行が0.349% に引下げ。
- ・新生銀行が0.32% と思い切って下げてきました。

明らかにお互いを意識して競争していますね。
金利が低い銀行は住宅ローン審査が厳しい

住宅ローン審査のヒエラルキー

そうですね。
そのためゼロシステムズで住宅購入を検討している多くのユーザーも
- ・auじぶん銀行
- ・新生銀行
- ・PayPay銀行
しかし、以前から番組でもお話しているように、金利の低さと審査の厳しさは比例します。
要するに、金利が低い銀行は、住宅ローン審査が厳しいという事です。
特に、金利0.2%~0.3%台の銀行の住宅ローンは審査が非常に厳しいです。

厳しいというのは、具体的にどういう事ですか?

例えば、
・勤務先の規模が大きい上場企業や公務員
・勤続年数が少なくとも2年以上ある人
であれば、収入が安定していると判断されて審査が通りやすくなります。
しかしそれでも
・転職して1年未満
・既存借入れがある人
では、審査落ちや減額となったり、表示されている金利よりも高い金利が適用されることがあります。

金利の低い銀行は審査が厳しいのですね。

その通りです。
住宅ローン審査の厳しさヒエラルキーについての記事はこちら↓
住宅ローン低金利時代に審査が通りやすい銀行はどこか?~ 住宅ローン審査シミュレータで検証 ~
変動金利 そのほかの動き
第4位:みずほ銀行

第4位:みずほ銀行 0.375%
こちらも最優遇金利が適用された場合です。
申込するユーザーの属性によっては、0.475%という審査結果となる可能性も十分にあります。
第5位:横浜銀行

第5位:横浜銀行 0.385%
横浜銀行を給与振込口座にできる人が限定になります。
第6位:住信SBIネット銀行

第6位:住信SBIネット銀行 0.390%
住信SBIネット銀行は、WEB経由で申込みをすると、0.41%です。
しかし、ユーザーが直接店頭に出向いて申込みをすると、0.02%金利が低くなって、0.39%が適用されます。
JAバンクの変動金利の特徴
第7位:JAバンクさいたま

第7位:JAバンクさいたま 0.395%
JAバンクの住宅ローンは、最長で40年まで組むことができます。
そのため、年収が少なかったり、借入希望額が多い人は、月々の返済負担を軽減できます。
結果として、審査が通りやすいという特徴があります。
0.3%台の住宅ローンの中であれば、JAバンクが一番審査が優しいと思われます。

以前、リスナーさんから
『JAバンクの変動金利は、長期プライムレートに連動しているのですか?』
『長期プライムレートに連動しているということは、借りた後に金利上昇しやすくありませんか?』
とご質問を頂きました。

変動金利なのに長プラに連動しているというのは、珍しくないですか??

そうなんです。
そこで、昨年末に、私の方でJAバンクとその本部に連絡をして確認しました。
結論から申し上げますと、
『JAの住宅ローン金利は、短プラや長プラなど色々な金利水準を参考にして、独自の住宅ローンプライムレートを算出して、それを元に変動金利を決めている。』
とのことです。
確かに一部のJAバンクの住宅ローンのパンフレットには、長期プライムレートを参考に金利を決めると記載されています。
しかし、あくまでも様々な要因の一つとして長プラも参考にするということで、長プラに連動している変動金利ではないとのことです。
そのため、JAバンクの変動金利が、他の銀行と比べて、将来、金利上昇しやすいという事はないようです。
ただし、JAバンクの住宅ローンは、各県各エリアで金利などが異なります。
ご興味がある人は、ご自身がお住まいになるエリアをカバーしているJAに詳細を確認してみてください。

なるほど。
疑問に思ったら、直接確認するのが一番ですね。

お話を戻しますね。
今回は、金融機関35社の住宅ローンの金利を調べてみましたが、変動金利が上昇する兆しはありません。
むしろ、銀行間の金利競争の激化により、変動金利は低下しています。

確かにそうですね。
今月の住宅ローン全期間固定金利

一方、全期間固定金利は、メガバンク系などの一部で上昇しました。
ただし、メディア報道で騒がれていたほど、大きな上昇はありませんでした。
1月の住宅ローン固定金利、約9年半ぶり高水準 大手5行![]()
大手銀行が30日発表した2023年1月の住宅ローン金利は、大手5行の平均基準金利で22年12月より0.24%高い3.70%となった。
13年8月以来、約9年半ぶりの高水準。
日銀が金融政策を修正して長期金利が上昇したため、各行が長期金利に連動する固定金利を引き上げた。
利用者の9割が選ぶ変動金利は各行とも据え置いた。

やはり、固定も変動と同様に、銀行間の金利競争が激しいので、お互いうかつに金利を上げられない状況下にあるのかと思われます。
全期間固定金利 低金利ランキング
順位 | 銀行名 | 適用金利 |
---|---|---|
1 | 常陽銀行 | 1.100% |
2 | 中央ろうきん | 1.250% |
3 | 埼玉縣信用金庫 | 1.375% |
4 | りそな銀行 | 1.395% |
5 | フラット35(ZEH) 90%以下実質年利 | 1.541% |
6 | auじぶん銀行 (auスマホ/じぶんでんき) | 1.655% |
7 | みずほ銀行 (最優遇) | 1.660% |
8 | 新生銀行 | 1.700% |
9 | 三菱UFJ銀行 | 1.810% |
10 | 横浜銀行 (給与振込条件) | 1.910% |
11 | 静岡銀行 | 1.950% |
12 | 住信SBIネット銀行 (対面型) | 1.990% |
固定金利 注目ポイント

第1位:常陽銀行 1.1%
第2位:中央ろうきん 1.25%
こちらは、中央ろうきん会員限定になります。

第3位:埼玉縣信用金庫 1.375%
第4位:りそな銀行 1.395%

第5位:フラット35S(ZEH)当初5年 1.18%
全期間固定金利の代表格であるフラット35の金利は、前月比で、0.03%の上昇に留まりました。

金利が少しでも低い銀行を選ぶことができれば、月々の負担額や、35年間の支払利息の総額を減らせます。
ですので、色々と比較検討することが大切です。
諸費用の節約で金利換算-0.25%の効果を得る

諸費用の節約効果

以前から、お話していることですが、
仲介手数料やローン代行手数料などを節約すれば、住宅ローンの金利換算で、-0.25%くらいの効果が生まれます。

例えば、
4,000万円の不動産を契約する時の仲介手数料は1,386,000円かかります。
不動産会社によっては、住宅ローン代行手数料や書類作成手数料などの名目で、さらに10万円くらいの事務手数料を請求され、合計150万円くらい不動産会社に支払うことがあります。
仲介手数料がいくらかかるか簡単に試算
- 購入希望物件の金額(万円)
- 万円
- 仲介手数料(税別):
- 円
- 消費税:
- 円
- 仲介手数料(税込):
- 円
注:物件価格400万円以下で試算した場合、実際より大きな額が表示されます。
ゼロシステムズの仲介を利用すれば、上の計算機で試算した仲介手数料が最大無料になります。

ゼロシステムズの仲介を使えば、物件にもよりますが、この約150万円の諸費用がかからず購入できる可能性があります。
この150万円の節約を住宅ローンの金利換算をすると、おおよそ0.25%の優遇と同等であるということです。
ゼロシステムズの仲介を通じて、仲介手数料とローン代行手数料などを0円にして、
塩澤先生の『モゲチェック』で少しでも金利が低い住宅ローンを選んで月々の返済額や支払い利息を安くできれば、
同じ物件を買うのでも何百万円もお得に購入できる可能性があります。

これから住宅購入を検討している人は、各銀行の住宅ローンを、よく比較検討しないと、金利で大きく損をしてしまう可能性があります。
この番組では、皆さんに代わって色々な銀行の住宅ローン金利をチェックして、定期的に解説しています。
前半は以上になります。

田中先生ありがとう御座いました。
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