【Check 02】
外壁材にひび割れや欠けがある。
または未確認。

チェックした項目の注意点と確認方法

建売住宅の外壁(サイディング)

外壁材サイディングの注意点

建売住宅で一般に使われている外壁は、サイディングボードです。

多くの建売住宅で使用されている外壁材は、耐水性、耐火性、耐久性での基準を満たして規格化されたサイディングボードです。

サイディングは、工場生産であるため建材の品質が均一で大量生産のため安価です。
サイディングの寿命も定期的な塗装などの修繕を行うことにより、建物寿命と同等程度が期待できます。

建売住宅で採用されてる厚14㎜のサイディングは、下地に釘で取り付けられています。

この釘を打つ場所も決まっており、合い決り(あいじゃくり)と呼ばれるサイディングとサイディングの継ぎ目から20㎜くらい離した箇所に打ちます。

しかし、この合い決りから近すぎる箇所に釘を打ってしまうと、周辺のサイディングが割れたり欠けが生じます。

耐震性と安全性にもかかわる
突貫工事や雑な施工の物件では、サイディング釘をきちんと最後まで打ち込んでいないことがあります。

その場合、釘の頭が飛び出していることとなり、身体に触れて怪我をする恐れがあり危険です。

このような点も外壁を見るときに注意しながらチェックします。
サイディングでは、釘の周囲などに複数のひび割れがあると、大きな地震が起きたときに外壁がはずれてしまう可能性があります。

サイディング材も耐震性能の一部になるため、これらに問題があると地震発生時に重大な損傷を引き起こす恐れがあります。

その他の外壁材では、塗装面にひび割れがあると、そこから雨水が進入して外壁材などの劣化につながります。

確認方法

サイディングの釘の位置に注意
・サイディング(釘留め式)
釘の周囲が割れていないか確認します。
釘がサイディングの継ぎ目に近すぎると割れやすくなります。
・サイディング(金具留め)
サイディングの継ぎ目にひび割れなどがないか確認します。

ゼロシステムズの調査

多くの建売住宅では、14mm厚の釘留め式サイディングボードを使用しています。
釘を打つ位置がサイディングとサイディングの継ぎ目に近すぎますとサイディングが割れてしまい、しっかりと固定されません。
ゼロシステムズの住宅診断では、一級建築士の住宅診断スタッフがサイディングの釘付近に割れがないかを入念に調査します。
もし、不具合を発見した場合は、施工会社に適切に補修するように依頼します。