中央労働金庫(ろうきん)

中央労働金庫(中央ろうきん)の住宅ローン審査基準について

中央ろうきんは住宅ローン審査が通りやすい

中央ろうきんは、他の銀行と比べると住宅ローン審査が通りやすいと言えます。
「単に審査が甘い」というものではなく、中央ろうきんは、他の金融機関とことなり営利を目的としていない金融機関であるため労働者に優しい金融機関です。
ここでは、他の金融機関と異なる中央ろうきん独自の住宅ローン審査に対する考え方について解説します。



中央労働金庫とは

中央労働金庫(ろうきん)外観写真

労働組合や生協が資金を出し合ってできた金融機関

中央ろうきんは、正式名称を中央労働金庫といいます。
中央ろうきんは、労働組合や生協などが資金を出し合ってつくられた金融機関です。
営業エリアは、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉、茨木、栃木、山梨)です。
※福島県などの東北エリアは、東北ろうきんが管轄しています。
中央ろうきんの営業エリアは、ゼロシステムズの営業エリアとほぼ同じです。

中央ろうきんは、営利を目的としていない

中央ろうきんは、あくまでも中央ろうきんの会員(労働組合や生協の会員)のためにつくられた金融機関ですので、営利企業である銀行と異なり、会員の役に立つことを目的とした金融機関です。

そのため、中央ろうきんの会員は、他の銀行の住宅ローンよりも「事務手数料」「金利」「審査基準」などが有利になることがあります。

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中央ろうきんの審査基準

中央ろうきん組合員は優遇

審査基準

審査金利 実行金利
返済比率 30%未満(年収500万円未満)
35%未満(年収500万円以上)
最低年収 150万円以上
勤続年数 1年以上
派遣社員 △(要継続の雇用契約書)
契約社員 △(要継続の雇用契約書)
産休育休 △(個別対応)
団信謝絶 △(相談、配偶者が連帯債務と配偶者が団信加入により可能)
諸費用
ローン
○(但し、保証料が高くなる)
完済時
年齢
76歳未満

※中央労働金庫の会員の審査基準です。

金利詳細内容

全期間引き下げは店頭金利より最大年1.55%(変動金利は最大年2.00%) 引き下げ。
金利は年1.55%引き下げを適用したもの。

・20年固定および全期間固定は年2.00%引き下げ。
 当初期間引き下げは最大年1.85%。
 当初固定期間経過後は店頭金利より0.65%引き下げ。

金利は、手数料定率型の場合。(『団体会員』のみ選択可能。)
 『生協会員』『団体会員以外』の場合は、
 変動金利:0.725%~0.825%
 固定金利:1.850%~1.950%

・3大疾病特約付(金利+0.3%) 借入時満51歳未満。
・がん団信付き(金利+0.1%) 借入時満51歳未満。
・就業不能保障団信(金利+0.1%) 借入時66歳未満。

特約は完済時(76歳の誕生日の前日まで)



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住宅ローン審査を通りやすくする方法

中央ろうきんの会員は審査が通りやすい

中央ろうきんの住宅ローン審査基準は、中央ろうきんの会員と非会員で大きく異なります。
労働組合員や生協の会員になりますと、『住宅ローン審査基準』が緩和されて、審査が通りやすくなります。

具体的には、返済比率を計算するときの審査金利が、実行金利で計算してもらえますので、年収が少なかったり、逆に借入れ金額が多い場合などで、返済比率が審査基準ギリギリのときは中央ろうきんを利用した方が審査が通りやすいといえます。

中央ろうきんと他銀行の審査を比較
  (例:三井住友銀行の住宅ローン審査と比較)

年収400万円の人が借入額3,000万円の場合
三井住友銀行の住宅ローン基準
・審査金利:4.0%、返済比率上限:35%未満
・審査金利では、返済比率39.84%
返済比率上限35%を超えてしまい否決となります。
中央ろうきん会員の住宅ローン審査基準
・審査金利→0.625%(実行金利)、返済比率上限:30%未満
・返済比率23.86%
返済比率上限30%未満となり「承認」を得られる可能性が高いことになります。

仲介手数料が0円になると審査が通りやすくなる

物件価格3,000万円の仲介手数料は約105万円となります。
ゼロシステムズの仲介を利用すれば、仲介手数料105万円が最大無料になります。
仲介手数料が105万円安くなった分、住宅ローン借入金額が減らすことができます。
これにより返済比率が低く抑えることができますので、審査が大幅に通りやすくなります。

購入時にかかる諸費用を簡単シミュレート

購入を検討している物件の価格と、借入予定額を入力するだけで、簡単におおよその諸費用が計算できます。

ゼロシステムズを利用して仲介手数料が無料になった場合の諸費用と比較することができます。

物件価格 / 借入予定額 を入力するだけ
物件価格  万円
借入予定額  万円


中央労働金庫の住宅ローンの特徴

中央ろうきん会員の方は優遇を受けられる

通りやすい住宅ローン審査基準

住宅ローン申込者が中央労働金庫の組合員(ろうきん会員)の場合は、他の金融機関と比べて通りやすい審査基準となっています。

多くの銀行では、3~4%という審査金利で返済比率を計算しますが、中央ろうきんでは、会員であれば実行金利で返済比率を計算して審査します。

これは、他の銀行で返済比率オーバーを理由に住宅ローン審査落ちとなった人でも、返済比率が審査基準に収まり、審査が通る可能性があるということです。

諸費用や金利が抑えられる

中央ろうきんの会員は、非会員と比べると、住宅ローン事務手数料、保証料、金利などが低くなります。
そのため返済期間35年の住宅ローンでは、他の銀行と比較すると総支払額が少なく抑えられることがあります。
※ただし審査結果により金利優遇や保証料は異なりますのでご注意ください。

中央ろうきんの会員になる方法

(1)勤務先で労働組合員になる
勤務先に労働組合があり、その組合員となっていて、労働組合が中央労働金庫と取引していれば、基本的に会員となります。
ただし、管理職となり労働組合の組合員から抜けていると、会員ではなくなりますので注意が必要です。
(2)生活協同組合(コープ)の会員になる
coopロゴ 生協(コープ)の会員になると、中央労働金庫の会員になることができます。
生協の会員になるのは、誰でも簡単にできますので、生協の会員になることが中央ろうきんの住宅ローンを利用するための一番の近道といえます。
(3)土建組合に加入する
中央ろうきんは、基本的に会社員向けの金融機関となりますが、個人事業主として建築関係の仕事に従事している人は、土建組合(例、埼玉土建など)に加入すると、中央労働金庫の会員になることができます。
従って、現時点で、会員となっていなくても、生協に加入すれば、誰でも中央労働金庫の会員になることができます。
ただし、中央労働金庫は、あくまでも労働者のための金融機関となりますので、会社役員や経営者の人は利用することができませんので注意が必要です。

正社員、派遣社員、契約社員などの会社にお勤めの人なら基本的に誰でも中央ろうきんの会員になれます

金利は低めだが年齢に注意

中央ろうきん返済期間

他の銀行と比べて全期間固定金利が低い傾向にあります。
新築一戸建てを購入時に全期間固定金利を検討するのであれば、中央労働金庫、みずほ銀行、フラット35の住宅ローンを検討するとよいでしょう。

ただし、一般的な住宅ローンでは、完済時年齢を80歳未満と設定されていますが、中央労働金庫は76歳未満となっております。

従って、中央労働金庫で返済期間35年ローンを組める年齢は、41歳までとなります。
42歳では34年、43歳になると33年と、返済期間が短くなりますので注意が必要です。

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中央ろうきんに向いている人

 中央労働金庫の組合員(ろうきん会員)の方

中央労働金庫(中央ろうきん)の会員の場合は、審査金利、事務手数料、保証料などを低く抑えられています。

返済比率が審査基準ギリギリな方

中央労働金庫(中央ろうきん)の会員の場合は、実行金利で審査されます。

頭金が少ない方

中央労働金庫(中央ろうきん)の住宅ローンでは、諸費用分も住宅ローンに組み込みできます。

年収が少ない方

最低年収150万円以上で住宅ローン審査対象になります。

リストラで転職した人

中央ろうきんの住宅ローン審査申込み資格は、勤続1年以上です。
しかし、前の職場でリストラなどやむを得ない事情により転職した人の場合は、申込みが可能です。
逆に、ヘッドハンティングやレベルアップなど自ら望んで転職し た場合は、必ず勤続1年以上が必要です。
このあたりは、通常の銀行とは全く異なる労働者の味方の中央ろうきん独自の考え方と言えます。

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中央ろうきんの住宅ローンQ&A

中央ろうきんの会員でなくても利用できますか?
可能です。
中央労働金庫の組合員でなくても、生協や土建組合の会員であれば、中央ろうきんの住宅ローンを利用できます。
中央ろうきんの住宅ローンでは、物件価格100%まで組めますか?
フルローン可能です。(物件価格(担保評価)の100%融資可能)
中央ろうきんの住宅ローンでは、勤続年数1年未満でも審査してもらえますか?
勤続年数1年以上です。但し、やむを得ない理由での転職や同一職種の転職の場合は、1年未満でも別途相談可。
中央ろうきんの住宅ローン審査では、最低いくらの年収から審査申込み資格がありますか?
最低必要年収150万円以上です。
中央ろうきんの住宅ローン審査での返済比率の上限は?
年収150万円~年収500万円未満→30%未満/年収500万円以上→35%の返済比率までとなります。
中央ろうきんの住宅ローン審査の際の審査金利は?
中央ろうきんの組合員であれば、実行金利で審査されます。非組合員では、審査金利は2.475%です。
中央ろうきんでは、保証料が必要ですか?
保証料が必要です。但し、組合員の場合、金利に0.14%~0.19%上乗せすることにより保証料の支払いが不要になります。
中央ろうきんでは、ローン事務手数料が必要ですか?
中央ろうきんの組合員であれば、ローン事務手数料10,000円(消費税別)です。
変動金利と固定金利の組み合わせや異なる固定金利の組み合わせ(ミックスプラン)は可能ですか?
金利のミックスプランは可能です。
団体信用生命保険料は、どちらが負担するのですか?
金融機関側の負担です。また、団体信用生命保険に加入できない場合、配偶者が団信に加入して連帯保証人になれば住宅ローン融資可能になります。
特定疾病特約付き団体信用生命保険はありますか?
3大疾病特約(金利に0.3%上乗せ)も選択できます。
諸費用ローンやオプション工事も住宅ローンに組み込めますか?
諸費用ローンも住宅ローンに組込可能ですが保証料が高くなります。
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