【不動産市場】老後資金と住むところ!持家と賃貸では老後どちらが良いのか?

【不動産市場】老後資金と住むところ!持家と賃貸では老後どちらが良いのか?

2回クリックで再生します

YouTubeチャンネル
今週放送の動画をご紹介

FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第474-2-2回目 (2023年10月12日放送分 後半-2)となります。

今回の話題

どうする?老後資金と住むところの関係



今回のテーマ『どうする?老後資金と住むところの関係』

サムネイル-MCサッシー
サッシー

フラワーラジオ FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』

皆さま、こんにちは~。
引き続き、サッシーがMCをさせて頂きます。

それでは次のテーマ 『どうする?老後資金と住むところの関係』
に移りますね。

サムネイル-田中
田中

承知しました。

それでは、サッシーさん。
リスナーさんからの質問を、ご紹介ください。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

承知しました。
ラジオネーム:ちょびさんからのご質問です。

老後の生活に不安があります

田中先生、フジコさん、こんにちは。
初めて投稿いたします。
いつも為になる情報を発信していただきありがとうございます。
動画で勉強させていただいています。

私は、田中先生、フジコさんと同年代の女性、独身です。
若いころは深く考えず適齢期には普通に結婚して、家庭をもちかつ家を所有するもの、と思っていたのですが、何となく縁もなく!?独り身でこの年まで来てしまいました。

ここまできてしまったので恐らくこのまま独り身で過ごすのかな・・・と思っているところもあり、少しずつ先々のことを考えなければ、と思っています。

今は、母親所有の実家に同居している身です。
実家は木造戸建、旧耐震建物なので夏は暑く冬は本当に寒いです。

それでも今はこのままでも何とか耐えられますが、個人的に老後を考えたとき、今のエリア・戸建てでずっと暮らすことは体力的にも精神的にも間違いなくきついので、先々はこの土地・環境では生きていけないと思っています。

先々は共有スペースや設備管理してくれる賃貸マンションに住みたいなぁ・・・
とか考えたりしていましたが、田中先生の動画を拝見して、やはり高齢者には現実問題貸してもらえる可能性も低そうですね・・・

そうすると郊外の中古分譲マンションを購入したほうがいいのか・・・とか考えたり・・・
漠然とした内容で申し訳ありませんが、何らかのアドバイスをいただけたら嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

ラジオネーム:ちょびさんからのご質問

サムネイル-田中
田中

ラジオネーム:ちょびさん
ご質問ありがとうございます。


『50歳時未婚率』が上昇しています

サムネイル-田中
田中

ちょびさんは、私とフジコさん、そして、サッシーさんとも、同じ世代なんですね。

確かに、私達が、子供の頃は、結婚して家庭をつくるというのは、当たり前に思っていましたよね。

一戸建と家族
サムネイル-田中
田中

ただ、今の時代は、大きく異なります。
公益財団法人生命保険文化センターという機関で『50歳時未婚率』という興味深いデータを見つけましたのでご紹介します。

現代の『50歳時未婚率』状況

「50歳時の未婚率」とは? 公益財団法人生命保険文化センター『50歳時未婚率』 50歳の人で結婚経験があるかどうかの指標

「50歳時の未婚率」というのは、「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したものです。以前は生涯未婚率と呼ばれていましたが、生涯を通して未婚である人の割合を示すものではありません。

「50歳時の未婚率」は男性約3割、女性約2割

国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2022年)」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性は17.81%でした。前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント、女性は約2.9ポイント上昇しています。

晩婚化(結婚の遅れ)や非婚化(生涯結婚しない人)の増加は、現在日本が抱えている少子化問題の直接的な原因にもなっています。

■2020年の50歳時未婚率
サムネイル-田中
田中

私は、1973年生まれで、先月9月に50歳になりました。

私が生まれる少し前の1970年の当時は、50歳時の未婚率は、男性で1.7%、女性で、3.33%でした。

それが、2020年には、男性で28.25%、女性は17.81%となりました。

要するに男性では、3.5人に1人、女性では、5.6人に1人が、50歳の段階で未婚ということになります。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

なるほど~。
男性の方が未婚の割合が高いんですね。

サムネイル-田中
田中

そのようですね。


老後の生活に対しての意識の変化

サムネイル-田中
田中

私自身も、今年に入り、母親の病院の送り迎えや、77歳になる独身のおじさんのために、老人ホームの手続きをしたりしているうちに、老後資金や老後の住まいに対する考え方が少しずつ変化してきました。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

どのように変化したのですか?

頼りになるのはヘルパーさんや老人ホームなどの職員さん

サムネイル-田中
田中

はい。
今までは、寿命が尽きるまで自宅で暮らすという前提で物事を考えていました。

しかし、現実は違うんだな・・・と実感しました。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

そうなんですね・・・。

サムネイル-田中
田中

健康で自立して生活できれば、良いのですが、高齢になってから、病気やケガに見舞われると、自立して生活ができなくなってしまいます。

その時に、一番、頼りになるのは、子供や親族ではなく、ヘルパーさんや、老人ホームなどの施設の職員さんであるということに気が付きました。

例えば、将来、本格的な老後になれば、サ高住と呼ばれる『サービス付き高齢者向け住宅』というのも選択肢の一つです。

※サ高住とは、高齢者が安全に快適に暮らすための住宅で、日常の生活支援 / 健康管理 / 食事のサービスを受けながら住むことができる賃貸住宅のことです。
 これは、比較的、自立した高齢者が住むことができる住宅です。

ヘルパーさん
■老後の生活にも段階がある
サムネイル-田中
田中

その後、介護認定が・・・
『要介護』になったら、住宅型老人ホームや介護付き老人ホーム。
『要介護3』以上になれば、特別養護老人ホームに入る。
という流れになります。

要するに何が言いたいかというと、老後と言っても段階を踏むということです。

サムネイル-田中
田中

健康な状態で『老後』と聞いても、実感がないので、定年退職をして、仕事をリタイヤした後の事だけを想像するかと思います。
それを、仮に、初期段階の老後だとします。
この段階では、まだ、元気だし、時間も十分あるので、家の手入れや管理をしながら、持家でも快適に生活できます。

ただ、さらに高齢になり、ケガや病気を患って、自分1人だけでは、生活することが出来なくなると、次のステージの老後に入ります。
そうなると、通常の賃貸や持家では快適に生活できなくなってしまいます。

その時には、自宅を売却して、本格的な老後に備える資金を作って、サ高住や老人ホームに入ることになります。
首都圏でそのような施設に入ると、相場は食事付きで最低でも月15万円~20万円はかかります。

そんなに高い家賃の施設には入れないよ・・・と思う人も少なくないと思います。
確かに2か月で20万円くらいの年金では足りません。

ただ、この、もらえる年金を考慮すると、持ち出し負担額は、月額5万円程度に抑えられます。
単純に考えると、年間60万円くらいの持ち出しになるということです。
施設に入って、10年で600万円、20年で1,200万円かかる計算です。

サムネイル-田中
田中

2019年に金融庁が提出した『金融審議会・長寿社会の資産形成・運用に関する部会報告書』の中で、夫婦2人の老後に必要な貯蓄額は、約2,000万円とされて話題になった時期がありました。

95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産が必要

人生100年時代、2000万円が不足 日本経済新聞- 人生100年時代、2000万円が不足

金融庁は3日、人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書をまとめた。
長寿化によって会社を定年退職した後の人生が延びるため、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要になるとの試算を示した。
公的年金制度に頼った生活設計だけでは資金不足に陥る可能性に触れ、長期・分散型の資産運用の重要性を強調した。

サムネイル-田中
田中

私は、おじさんの老人ホームの手続きで、2,000万円という意味が実感できました。


まとめ:老後の備え、資産形成を効率よくおこなうにはどうしたら良いか?

サムネイル-田中
田中
  • インフレに向かう日本では・・・
  • ・現金で貯蓄していくのではなく
  • ・低金利で住宅ローンを組んで
  • ・人口密度がある程度維持されて価値が下がり難い住宅を購入する
  • ことが必要だと私は考えます。

インフレになれば、お金の価値が薄まり、20年後には、価格が上がる可能性が十分にあります。
低金利で住宅ローンを組んで持家になれば、ローン残高は、年々減少しますので、20年後にはローン残債よりも高い売却価格を見込めます。

その時に売却資金を老後資金として、サ高住や老人ホームに入れば、安心して老後も生活できることになります。

仕事をリタイヤするまで、ずっと賃貸住宅に住み続けるというのは、家賃負担が大きく、貯蓄が思うように出来ません。
効率的な資産形成につながらない可能性があるので注意が必要です。

サムネイル-田中
田中

まとめると・・・

  1. 元気で自立して生活できる老後と、身体が不自由になって、支援が必要になる本格的な老後がある。
  2. 本格的な老後になれば、サ高住や老人ホームなどの施設に入る必要がある。
  3. 施設に入ると、年金だけでは足りない可能性が出て来る。
  4. 老後資金は、持家を売却して捻出する。
  5. 資産形成を考えて、将来の人口密度と住宅需要が下落し難い物件を選ぶ。

以上となります。

サービス付き高齢者向け住宅
サムネイル-MCサッシー
サッシー

なるほど。
勉強になりました。

ご質問者様のちょび様、参考になりましたでしょうか?

サムネイル-田中
田中

皆さんは、老後の住まいについてはどう思いますか?
コメント欄で教えて頂ければ嬉しいです。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

田中先生、ありがとう御座いました。

不動産せんせい田中の教えて不動産の知恵袋
次回もよろしくお願いいたします。

【不動産市場】老後資金と住むところ!持家と賃貸では老後どちらが良いのか?



住宅ローン比較サイト『モゲチェック』(外部サイト)
・新規の借り入れで比較
・借り換えで比較




ゼロシステムズ バナー