床下コンクリートに無数の亀裂
~ 某大手グループの新築で欠陥住宅を発見
こんにちは。
ゼロシステムズの野方実で御座います。
本日2件目は、某大手グループの新築分譲住宅 (厚木市)で欠陥 を発見しました。
屋内の点検口から床下を目視で建物診断したところ、床下の基礎コンクリートに無数の亀裂を発見しました。
1~2箇所程度の亀裂であれば、表面上のヘアクラックとして簡単な補修で対処可能ですが、今回の新築は、亀裂のある箇所が多すぎるという欠陥住宅 の実例です。
恐らく基礎コンクリート打設時におこなうタンピングが不十分だったことが原因ではないかと考えられます。
タンピングとは、コンクリートを打設したあとに、タンパーという道具を使って繰り返しコンクリートの表面を叩いて締固めることをいいます。
↑タンピングの施工風景(参考写真)
タンピングを行うことで、不要な水分や空気が取り除かれコンクリートが理想的な状態で硬化するとを助ける効果が期待できます。
タンピングが足りないと硬化後にクラックが発生する原因となります。
内覧に同行された買主様は、今回このような床下コンクリートの状態を直面したことで、新築であっても建物診断の必要性を感じて頂けました。
当然、今回の物件を購入することはなく、また、別の物件を検討することとなりました。
内覧時に欠陥住宅を発見できれば、買主様は住宅トラブルのリスク回避をすることが出来ます。
また別の物件で診断させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
大手グループの新築分譲住宅でもこのような欠陥住宅を発見することは時々あります。
※今回は売主会社名は伏せさせて頂きます。