新築一戸建にはアタリとハズレがある
ー 欠陥住宅の見極め方
新築一戸建(建売住宅)にはアタリとハズレがある
~欠陥住宅を見極め方を解説~
2回クリックで再生します
YouTubeチャンネル
今週放送の動画をご紹介
FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第396-1回目(2022年2月24日放送分 前半)となります。
今回の話題
新築一戸建(建売住宅)にはアタリとハズレがある
~欠陥住宅を見極め方を解説~
“ミルクボーイ大好き”さんからのご質問に回答
以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。
質問:天井裏にシミを見つけました
リスナーさんからご質問を頂きました
フジコさん、田中先生、こんにちは!
いつもYouTubeで拝見しています。
家探しをしている私にとって、田中先生のお話は、とても勉強になるので、全ての動画を視聴しました。
先週、不動産営業の人に案内されて、新築一戸建てを内見してきました。
その物件で撮った写真をお送りします。
私には、この写真に写ってる木のシミは、雨漏りの欠陥に見えて仕方ないのですが、田中せんせいのご意見をお聞かせください。
ミルクボーイ大好き さん からの質問
天井裏に雨漏りのようなシミ
天井裏のシミ – ミルクボーイ大好きさんからの提供画像
雨漏りとは限りません
構造用合板にハッキリしたシミがあります。
しかしこれは雨漏りとは限りません。
建築前に雨に濡れて付いたシミの可能性もあります。
建売住宅では、建築前の木材や構造用合板が、現場で雨ざらしになっていることがあります。
建築前の木材が雨に濡れても大きな問題はありません
構造体の木材が雨に濡れても、だいたい3日もあれば元の含水率に戻ります。
雨に濡れたことで、強度が落ちることはありません。
心理的に気持ちの良いものではありません
とはいえ、構造用合板は、雨に濡れると今回のご質問のようにシミが残ることがあります。
これは、買主や施主の立場からすると気持ちの良いものではありません。
各測定器で木部の状態を検査
いつ出来たシミなのかを診断
- ・建築前についたシミなのか?
- ・建築後に水漏れや雨漏りによって付いたシミなのか?
住宅診断時に、今回のような構造用合板のシミを発見した場合は、含水率測定器などを使って、木部の水分量から調査をします。
木材は、濡れても乾燥してる環境であれば、2~3日で、元の含水率(水分量)に戻ります。
そのため、今回のご質問者様の写真のように、完成してからシミを発見した場合は、その部分の含水率を計測します。
含水率測定器で調査
- ■含水率の数値が高くない
- 建築前からのシミなので問題ない。
- ■周囲よりも数値が高い
- 建築後に何らかの原因で水分が浸透している可能性がある。
調査の結果
周囲よりも含水率の数値が高くなければ、建築前からのシミとして問題がないと判断できます。
数値が高ければ、建築後に何らかの原因で水分が浸透している可能性がありますので、赤外線サーモグラフィーを使って雨漏り検査を行います。
含水率計で調査(画像は別物件で床下調査時の物です)
赤外線サーモグラフィーを使って雨漏り検査
結果、周りよりも含水率の数値が高くなければ、建築前からのシミとして問題がないと判断できます。
数値が高ければ、建築後に何らかの原因で水分が浸透している可能性がありますので、赤外線サーモグラフィーを使って雨漏り検査を行います。
赤外線サーモグラフィーで壁内温度を調査(別の物件です)
ゼロシステムズとしてはお勧めしません
気になる新築一戸建て(建売住宅)であっても、まだ内覧段階であれば、原因を探す以前の問題で、ゼロシステムズでは、そのような物件は契約しない方が良いとアドバイスします。
見えない部分も見ることが、
アタリとハズレを見極める重要なポイント
内覧して、壁や床など、目に付く表面的な部分が綺麗に仕上がっているのは当たり前のことです。
しかし、現代の新築であっても、
- ・防水の施工不良
- ・天井裏の防火違反
- ・床下の通気不良
隠れて見えない部分もしっかり調査
今の新築一戸建ての寿命は、適切に施工されていれば、防水の修繕工事を10年~15年ごとに行なうことで60年以上住むことができます。
逆に、新築時から施工不良がある欠陥住宅では、本来の寿命よりも早く朽ち果てます。
天井裏を覗いて、今回のようなシミを発見したり、床下を覗いてコンクリートにひび割れが複数あったりしたら要注意です。
ゼロシステムズの無料住宅診断についてはこちら↓
ゼロシステムズの住宅診断の内容紹介