家の寿命と耐用年数 ~ 一戸建てvsマンション ~
長持ちする住宅の条件とは?

家の寿命と耐用年数
一戸建てvsマンション 長持ちする住宅の条件とは?

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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第396-2回目(2022年2月24日放送分 後半)となります。


質問①:一戸建てはマンションより寿命が短いですか?

1件目 リスナーさんからご質問を頂きました

こんにちは。
YouTubeでこのラジオ番組を知り、とても勉強になるのでチャンネル登録しました。

当方、40歳になり、そろそろマイホームと思い検討しはじめました。
一戸建てとマンションで悩んでいます。
35年住宅ローンを組んで買うので、長持ちする物件が条件で探しています。

一戸建てはマンションより寿命が短いですか?

お時間がありましたら、物件の寿命について、番組で取り扱ってもらえると嬉しいです。
宜しくお願い致します。

カズトモ さん からの質問

カズトモ さん ご質問ありがとうございました。

建物寿命の定義によって答えが変わります

マンションイメージ

マンションは鉄筋コンクリートで造られています

■マンションの方が硬くて丈夫なイメージがあります

一戸建ての多くは木造です。
マンションの場合は、鉄筋コンクリートになります。

鉄筋コンクリートで造られているため、マンションの方が硬くて丈夫で長持ちしそうに思えます。
しかし、この質問は建物寿命の定義によって答えが変わってきます。

■寿命の定義を『法定耐用年数』と考えた場合

建物の寿命を、『法定耐用年数』と同じとして考えると

  • 木造の法定耐用年数は・・・22年
  • 鉄筋コンクリートの法定耐用年数は・・・47年
ですので、
法定耐用年数で考えた場合は、鉄筋コンクリートのマンションの方が寿命が長いと言えます。

■寿命の定義を『実際に快適に住むことが出来る年数』と考えた場合

建物の寿命を『実際に快適に住むことが出来る年数』として考えると、鉄筋コンクリートと木造では、それほど寿命の差はありません。

住もうと思えば、鉄筋コンクリートと木造のどちらでも、60年以上住む事ができます。
ご質問者様は、年齢が40歳とのことですので、100歳過ぎても住むことは出来ます。

しかし、家を60年以上長持ちさせるためには、2つの大切な条件があります。

家を60年以上長持ちさせるための条件

① 新築時に適切な施工で建築されている

地盤 / 基礎 / 構造 / 防水 / 通気 などが適切に施工されていない欠陥住宅では、その部分から建物の劣化が進みます。

施工不良がある物件では本来あるべき性能がありません。
したがって、早く寿命が尽きる事になります。

② 定期的な修繕を実施する

適切に施工されて新築した物件であっても、築年数が経過するとともに新築時の性能は失われ、徐々に劣化していきます。
これは、鉄筋コンクリートでも木造でも同様です。

外壁の塗装、屋上や屋根の防水工事は、マンションや一戸建てでも、15年前後の周期で行うのがベストです。

給排水管の更新工事も必要です。
マンションの場合は、30年~40年くらいで給排水管の更新工事を実施する必要があります。
一戸建ての場合は、排水管に油分を流さないなど、日ごろからご自身で注意しておけば、給排水管も構造体と同じくらい長持ちします。

建物が傷む前にメンテナンスを実施する

購入時に住宅診断を実施して、施工不良がない新築かをしっかり確認した建物なら、定期的に修繕工事を実施することで、60年どころか80年でも住むことができます。

一戸建てもマンションも、適切に施工されてる新築であれば、全くノーメンテでも30年くらいは余裕で済むことができます。
しかし、新築時から全くメンテナンスを入れないと、30年くらいで(住めなくなるわけではありませんが)かなり傷んできます。

傷んでしまってから、修理を含めた修繕工事になると、費用が高くつきます。
一戸建てでもマンションでも、建物を長持ちさせたいのであれば、傷む前にメンテナンスを入れた方が経済的にも合理的です。

■メンテナンス費用について

一戸建てであれば、将来のメンテナンス工事のために、毎月8千円~1万円くらい積立てておくと良いでしょう。

マンションは、管理費と修繕積立金が毎月徴収されます。
また、修繕積立金が安すぎるマンションは、将来、修繕積立金不足に陥る可能性があるので注意が必要です。

国交省の修繕積立金に関するガイドラインによると、おおよその目安としては、1平方メートルあたり300円です。
例えば、専有面積70㎡のマンションであれば
70㎡ × 300円 = 21,000円
月額修繕積立金の目安は、2万1000円となります。

マンションを選ぶ時には、上記のように月額修繕積立金もチェックポイントとなります。


質問②:フロアコーティング等について

2件目 リスナーさんからご質問を頂きました

fujikoさま、田中さま
いつもためになる情報ありがとうございます。
質問がありメール致します。

新築を購入した際に、各所のコーティングを検討しています。
タイミングとして入居前の施工が一番効率がよいと思っていますが、長持ちさせるための費用対効果はどうなのか、依頼先の注意点等、意見を伺いたいと思っています。
やるなら、どの材料のものがよいか 特にフローリングについて聞きたいです。

よろしくお願いいたします。

東京都こなたつ さん からの質問

フロアコーティングの注意点

フローリング

フロアコーティングをおこなう人が増えてきました

■保証対象外になる場合があります

売主やハウスメーカー指定以外のコーティング会社で施工した場合、その後に床鳴りなどの不具合が発生しても、床に関しては売主の保証対象外になってしまう。
ということです。

そのため、売主指定以外のフロアコーティング会社で施工する場合は、実績があって素性がしっかりした施工会社を選択する必要があります。

■施工時の注意点

新築の場合、引渡し前には、床に傷があると、リペア業者が補修をします。
リペア後にフロアコーティングを施工すると、リペア材との相性が悪く、その部分にコーティングがのらず浮いてしまう現象が発生する可能性があります。

そのような事態を避けるために、フロアコーティングをおこなう場合は、立会い時に床の傷の箇所をチェックした図面をフロアコーティング業者に渡すようにしましょう。

■安全面での注意点

「予算の都合でLDKのみフロアコーティングを施工する。」という人もいます。
しかし、フロアコーティングには滑り止めの効果もありますので、LDKのみの施工だと、廊下や部屋との床の滑り具合が変わってしまいます。
場所によって滑り具合が変わると、躓いたり滑ったりしてしまう可能性があります。
安全面から考えると、室内全域に施工した方が良いでしょう。

■コーティング素材による価格の違い

フロアコーティングには、 シリコン系 / ガラス系 / UV系 など、色々なコーティングがあります。
この中では、シリコン系が一番低価格です。
ガラス系やUV系は、耐久性が高いですが価格も高価です。

高価なフロアコーティングは、40万円や50万円という金額ですが、50万円も出せば、リフォームで床材を貼り替えることが可能です。

一番低価格のシリコン系であっても、通常は、10年保証が付きます。
その点も考慮して費用対高価を考えると、20万円くらいのシリコン系のフロアコーティングで十分だと思います。

50万円かけてフロアコーティングをするよりも、床材を貼り替えてしまった方が良いでしょう。 床材を一新することでガラッと模様替えすることもできます。





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