【不動産市場】物価高騰の気配!イスラエル戦争状態は日本経済のどのような影響があるか?
【不動産市場】物価高騰の気配!イスラエル戦争状態は日本経済のどのような影響があるか?
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第474-2-1回目 (2023年10月12日放送分 後半-1)となります。
今回の話題
イスラエルとハマスの戦争が日本の不動産市場にどう影響するか
今回のテーマ『イスラエルとハマスの戦争が日本の不動産市場にどう影響するか』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちは~。
引き続き、サッシーがMCをさせて頂きます。
後半も宜しくお願いします!
後半1つ目の話題は
『イスラエルとハマスの戦争が日本の不動産市場にどう影響するか?』
についてお話ししていきます。
まずは、サッシーさん。
それでは、リスナーさんからの質問を、ご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:LEGOさんからのご質問です。
世界的な不況にならないかが心配です
田中先生。こんにちは。
いつも楽しく視聴して勉強しています。
我が家では、これから住宅を購入しようと検討しています。
今、イスラエルとハマスが戦争状態になったと報道されていますが、これが切っ掛けで、またリーマンショックのような、世界的な不況にならないかが心配です。
心配しすぎでしょうか?
これが、日本の景気や金利に影響があると思いますか?
ラジオネーム:LEGOさんからのご質問
ラジオネーム:LEGOさん
ご質問ありがとうございます。
イスラエルとパレスチナが戦争状態
10月7日にイスラエルとパレスチナが、戦争状態に入ったと報道されました。
現時点では、パレスチナ自治政府の関与は確認できていませんので、厳密に言うとイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦争ということになります。
10月10日付のNHKニュースによると、双方あわせて1,600名以上の犠牲者が出ているということです。
戦争は、どちらが正しいとかありませんので、犠牲者の方々には、心よりお悔やみ申し上げます。
■イスラエル“南部制圧” 双方の死者1600人以上に
【10日詳細】イスラエル“南部制圧” 双方の死者1600人以上にイスラム組織ハマスへの報復作戦を進めるイスラエル軍は10日、ハマスが実効支配するガザ地区への空爆を続けるとともに、ハマスの戦闘員などが侵入した南部の地域を制圧したと発表しました。
双方の死者はあわせて1600人以上にのぼっていて、ガザ地区では空爆によって避難を強いられる人が急増しています。
本当にそうですね。
イスラエルは日本から遠いので、日本の多くの人は『対岸の火事』に感じてしまいますよね。
田中先生は、如何でしょうか?
■田中家とイスラエルの関係
私自身もイスラエルなどの中東には行ったことはありません。
ですが、私の亡くなった父は、私が物心つく前から、仕事の関係でずっとサウジアラビアやイエメンなどの中東で暮らしていて、半年に1回くらい日本に帰ってくるという生活をしていました。
父の最後の現場が、イスラエルでしたので、田中家では、とても身近に感じる存在なんです。
そうなんですか・・・。
お父さんは、何の仕事してたんですか?
配管設備の技術者でした。
大きなくくりで言うと『水道屋さん』ですね。
そうだったんですね。
戦争が世界のマーケットに影響
それでは、本題に戻りますね。
イスラエルとハマスが戦争状態になったことは、やはり、世界のマーケットに影響があります。
当然、日本経済にも影響がでてきます。
どのような影響がでるのですか?
日本経済にも影響
中東に限らず、戦争が勃発すると、まずは、原油の価格が上がっていきます。
■原油の価格が上昇
画像引用:Investing.com – 原油先物 WTI 取引
地政学リスクが高まることによって、原油価格だけでなく、コモディティの価格も上がっていきます。
かつ、軍事的にも消費が活発になることによって、色々なところでお金が使われていきます。
そのため、世界的な物価上昇が、さらに進む可能性があります。
よって、現在、日本で起きている、コストプッシュ型のインフレが、まだまだ、終わらないどころか、さらに拍車がかかる可能性も考えられます。
■アメリカはイスラエルを支援
アメリカでは、同盟国であるイスラエルに対して、軍事的な支援をすると表明しています。
ただ、既に、アメリカは、ウクライナに対しても、支援しています。
それでは、
『アメリカは、その予算をどこから捻出するのか?』
ということが問題になっていくはずです。
そうなると、今後、アメリカでは、もっと、国債を発行して、借金をする必要が出てきます。
多くの国々や銀行に、アメリカの債券を買ってもらうためには、金利を上げる必要があります。
そのため、今後、アメリカの金利が下がるということは考えにくくなります。
アメリカと日本の金利差が大きくなると、いつものように、円を売ってドルを買うというような動きが出てきますので、円安ドル高になります。
そうなると、再び、コストプッシュ型のインフレとなり、日本経済に水を差しかねない状況となります。
■日本の不動産市場は高止まりする可能性
日銀は、景気が良くなって需要が活発になり、物価が上昇して、賃金も上昇する、いわゆる『景気の好循環』が実現できなければ、低金利政策を解除することができません。
現在、物価上昇と賃金上昇が同時に起こっていて『景気の好循環が形成されつつある。』と日銀の政策委員がおっしゃっていました。
しかし、この戦争が水を差しかねない可能性が出てきたのではないか?
と私は考えています。
具体的には、この景気の好循環が形成されれば、本来であれば、日銀は、低金利政策を解除する可能性もありました。
それが、この戦争により遠のく可能性がある。
と、私は考えています。
そうなると、まだ、しばらくは、住宅ローンの低金利が続くのではないかとも予想しております。
低金利が続けば、物件を買いやすい状況が続くので、不動産市場は高止まりする可能性もあります。
しばらくというのは、どれくらいなのでしょうか?
ロシアとウクライナ、今回のイスラエルとハマスの戦争が終わるまでは、コストプッシュ型のインフレは、収まらないのではないか?
と私は考えています。
まとめ
戦争が起こると、原油などコモディティ価格が上昇します。
それでなくとも、世界的な原油不足で、原油価格は上昇するというのは、既定路線です
10月10日付のウォールストリートジャーナルの記事によると・・・
■原油価格が上昇必至
原油価格、中東で戦争なくても上昇必至来年になれば原油供給がいくらか上向き、それに伴いインフレ圧力も緩和するとの期待感は、7日にイスラエルが攻撃を受けたことで消えつつある。
インフレ圧力の緩和の期待は、イスラエルが戦争状態に入ったことで減少してしまいました。
この影響で、原油先物は、1バレル=88ドルまで4%上昇しました。
イスラエルとパレスチナは、主要産油地域ではないので、供給に直接の影響は無いと目されています。
しかし、ひとたび戦争が勃発すると、コモディティ価格が上昇します。
さらに、日本では、台湾有事の地政学リスクも、まだ残っていますので、コストプッシュ型のインフレは、まだ、解消される気配はないのでは・・・
と私は考えています。
なるほど~。
ご質問者様のLEGO様、宜しいでしょうか?
皆さんは、今回のイスラエルとハマスの戦争についてどう思いますか?
コメント欄で教えて頂ければ嬉しいです。
田中先生、ありがとう御座いました。
次のテーマ
『どうする?老後資金と住むところの関係』に移りますね。
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