【住宅ローン】今、変動金利を選ぶのは賢明なのか?金利上昇リスクの可能性

 

【住宅ローン】今、変動金利を選ぶのは賢明なのか?金利上昇リスクの可能性

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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第476-2-1回目 (2023年10月26日放送分 後半 – 1)となります。

今回の話題

リスナー様からのご質問に回答



今回のテーマ『リスナー様からのご質問に回答』

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サッシー

フラワーラジオ FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』

皆さま、こんにちは~。
後半も引き続き、わたくしサッシーが番組MCを担当させていただきます。
番組後半も宜しくお願いします。

後半は、どんなお話を頂けるのでしょうか?

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田中

後半は、リスナーの皆さんからのたくさんご質問を頂いているので出来る限りご紹介して行こうかと思います。


質問①『今、変動金利の住宅ローンを選択することは賢明なのか?』

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田中

それでは、サッシーさん。
1つ目のご質問をご紹介してください。

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サッシー

承知しました。
ラジオネーム:FZRさんからのご質問です。

リスナー様からの質問

田中先生、こんにちは、今、建売住宅を購入しようと考えているんですが、経済の動きに疎いため少し不安があります。

現在は低金利時代とも言われているようで、変動金利型の住宅ローンに興味を持っています。
しかし、変動金利だと将来的に金利が上昇するリスクもあると聞きます。

インフレ経済の中、低金利時代に変動金利型の住宅ローンを選択することは賢明な選択なのでしょうか?
その理由やリスクについて詳しく教えていただけると助かります。

ラジオネーム:FZRさんからのご質問

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田中

ラジオネーム:FZRさん
ご質問ありがとうございます。

変動金利を選んでも破綻するリスクは低い

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田中

まず、インフレと低金利時代においては、変動金利を選んでも、破綻するリスクは低いと言えます。

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サッシー

そうなのですか?

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田中

はい。
理由は4つあります。

■理由1.低金利の恩恵
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田中

1.低金利の恩恵

低金利時代は、変動金利の利率は、低く設定されています。

現在、長期金利が高くなっていますので、それに連動する固定金利は、上昇しています。
逆に、変動金利は、低位安定が続き、固定と変動の金利差は、かなり広がっています。

これにより、当初の返済負担が軽減され、家計に余裕が生まれます。
ただ、この返済に余裕があるからと言って、無駄づかいをしてはいけません。
変動と固定の返済額の差は、貯蓄または、長期で安定した投資に回して資産運用することが大切です。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

投資というと、素人にはちょっと怖い感じがしますが、どのようなものが良いのでしょうか?

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田中

資金があれば、分散投資が良いかと思います。

例えば、定期預金、債券、純金積建て、S&P500などのETFでしょうか?
私自身は、これに加えて、証券会社から紹介されるIPO株や米国株などもやっています。

ただ、株は値下がりするリスクも高いので、注意してください。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

なるほど。

■理由2.インフレによる収入の増加
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田中

2.インフレによる収入の増加

インフレ経済では、物価だけでなく賃金も上昇する傾向にあります。
これにより返済能力が向上し、変動金利が上昇したとしても破綻するリスクは低くなります。

■理由3.金融緩和政策の持続可能性
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田中

3.金融緩和政策の持続可能性

番組前半でもお話しましたが、少子高齢化の対策と、財政悪化を防ぐために、政府は、今後も長期的に金融緩和政策を継続せざるを得ません。
賃金上昇が伴うインフレという経済の好循環が形成されて、将来、マイナス金利をゼロ金利にしたとしても、その後は、短プラに影響するほど、日銀が政策金利を大幅に利上げすることは考え難いです。

そのため『短期間で金利が大幅に上昇し、返済負担が急激に増加するリスクは限定的である。』と私は考えます。

■理由4.資産価値の増加
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田中

4.資産価値の増加

インフレになると、不動産価格も上昇する傾向があります。
これにより『住宅を購入した人は資産価値の増加を享受できますので、将来的には高い価格で売却することも可能である。』と私は考えます。

結論:適切な計画を立てることが大切

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田中

これをまとめますと…

インフレ経済と低金利時代では、変動金利を選んでも、破綻するリスクは比較的低いと言えます。
ただし、これは一般的なお話ですので、個々の経済状況や購入物件によっては、結果が異なる場合があります。

そのため、住宅ローンを利用する際には、将来のご自身のライフプランや返済能力をしっかりと見極め、適切な計画を立てることが大切です。


質問②『金融緩和政策を転換して利上げすることは国民のためになるのか?』

サムネイル-MCサッシー
サッシー

それでは、次のご質問をご紹介します。

ラジオネーム:KIMさんからのご質問です。

リスナー様からの質問

円安が進むとコストプッシュ型のインフレが進んで物価高騰が国民生活を苦しめることになるから、早く日銀は、金融緩和政策を転換して利上げする必要があると私は考えていますが、みなさんは、どう思いますか?

ラジオネーム:KIMさんからのご質問

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田中

ラジオネーム:KIMさん。
ご質問ありがとう御座います。

円安にも利点があります

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田中

KIMさんがおっしゃるとおり、円安が進むことによる、コストプッシュ型のインフレについての懸念は、多くの人々に共有されています。

実際、円安が進むと、原材料などの輸入コストが増加し、それが企業の生産コストの上昇として反映される可能性があります。
その結果、消費者にとっての物価が高騰し、生活費が増加するというのは理解できる点です。

■円安が一概に悪いとは言えない
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田中

しかしながら、円安には利点もあります。
具体的には、日本の観光業や輸出産業にとっては追い風となります。

例えば、円安状態では、外国人観光客にとって日本旅行のコストが割安となり、インバウンドが増加する可能性が高まります。
また、輸出産業にとっては、輸出商品の価格競争力が向上し、売上げや利益が増加するチャンスが生まれます。

そのため、円安が一概に悪いとは言えず、立場によって、良し悪しがあるということです。
全体的に言えることは、もし、金融緩和政策を突如転換し、利上げを行うと、経済の回復途中である現状においては、企業の投資意欲や個人の消費意欲を減退させるリスクが考えられます。

結論:金融緩和政策を継続するべきと考えます

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田中

少子高齢化が進む日本では、既に需要の減少が進行中であり、金融緩和政策の転換が、経済に追い打ちをかける可能性が高いと言えます。

このような背景を考慮すると、日本が再びデフレの状態に陥るリスクは、コストプッシュ型のインフレが国民生活に与えるダメージよりも、はるかに大きいと考えられます。
そのため、現在の金融緩和政策の方向性は、経済の安定と成長を考えると、継続するべきであると思います。

私は『日銀や政府もこの観点から、現在の金融政策を継続している。』と考えています。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

ラジオネームKIMさんお分かり頂けましたでしょうか?

それでは、田中先生。
次の質問をご紹介します。

質問と回答は、次回の記事(動画)に続きます。
次回もよろしくお願いいたします!

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