【建売住宅】物価高騰でコスト削減
~新築の原価が高くなりお値段そのままで建物仕様低下に懸念~
【建売住宅】物価高騰でコスト削減
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第476-2-2回目 (2023年10月26日放送分 後半 – 2)となります。
今回の話題
リスナー様からのご質問に回答 – ③④
今回のテーマ『リスナー様からのご質問に回答 – ③④』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
引き続き、残り2つのご質問を紹介します。
わたくしサッシーが番組MCを担当させていただきます。
それでは、田中先生。
次の質問をご紹介します。
はい。
お願いします。
質問③『コスト削減のため断熱や耐震などの基本性能を落とさないか?』
それでは、サッシーさん。
3つ目のご質問をご紹介してください。
承知しました。
ラジオネーム:銀次郎さんからのご質問です。
リスナー様からの質問
田中先生こんにちは。
チャンネル登録して欠かさず観ています。
私は、今、新築の建売住宅の購入を検討しています。
前回の番組で、2015年と2023年を比較して建築原価がとても高くなったと解説されていましたが、今後、新築の建築費が高くなると、コストを下げるために耐震性や断熱性能が悪くなるということは考えられませんか?
ラジオネーム:銀次郎さんからのご質問
ラジオネーム:銀次郎さん
ご質問ありがとうございます。
工事原価の上昇を受け、建物仕様を下げるビルダーも。
以前お話しましたが、新築一戸建ての工事原価は、2015年を100とした場合、2023年9月では、132.8となり、3割以上も高くなりました。
それに伴い、物件価格も値上がりしてきました。
最近では、これ以上、値上げすることを避けたいため、お値段そのままで建物仕様を下げる方向にシフトする会社も出てきました。
建物仕様を下げるということは、ご質問者さんが言うように、断熱性能や耐震性能が悪くなるということですか?
■耐震性や断熱性能が悪くなることは考えにくい
耐震性や断熱性能が悪くなることは、ほとんど考えられません。
まず、2024年からは省エネ基準適合住宅以上でなければ、住宅ローン控除の対象にならないという、新しい制度が始まります。
そのため、断熱性能を下げて、省エネ基準から外れてしまうと、コスト削減以前に、売れ難い商品になってしまいます。
ですので、それは考えられません。
また、耐震性などの基本的な建築性能を下げるという選択は、安全性を脅かす可能性があるため考えにくいです。
日本は地震が頻発する国であり、耐震性は絶対に妥協できないポイントです。
■現時点で売れ残っている物件は狙い目
ただし、コスト削減のために、一部のビルダーでは、シューズクロークやウォークインクローゼットを省略して、延床面積を小さくするという選択をしているケースもあります。
また、玄関の電気錠、食器洗い機や浴室乾燥機のような便利な設備を取りやめることで建築総額を抑えるビルダーもでてきました。
このように、建築コストの削減は、基本的な性能を犠牲にすることなく、設備の簡略化や効率的な設計によって行われることが多いです。
逆に、完成して売れ残っている物件があれば、それは、コスト削減前の仕様で新築されているので、お得かもしれません
まさに、残り物には福がある。
ということですね。
上手い事いいますね!
新築の購入を検討する際は、建物仕様をしっかりと確認して、どの設備が必要で、どの設備は必要ないか、検討した方が良いです。
その上で、コストとのバランスを天秤に掛けて検討する必要があります。
なるほど。
ラジオネーム:銀次郎さん。
お分かり頂けましたでしょうか?
質問④『欠陥住宅が多いハウスメーカーを教えてください』
それでは、最後の質問です。
ラジオネーム:浜さんからのご質問です。
リスナー様からの質問
いつも楽しく拝見しております。
今、新築の建売住宅を購入しようと、色々内覧して回っています。
どのハウスメーカーだと、どんな欠陥が多いとかありますでしょうか?
内覧時に何をチェックすれば良いかなど、素人でも出来るポイントなどはありますか?
宜しくお願いします。
ラジオネーム:浜さんからのご質問
ラジオネーム:浜さん。
ご質問ありがとう御座います。
■会社名で物件の良し悪しは判断できない
「どこのハウスメーカーが危ないですか?」
というような質問を頂きます。
結論から言いますと、どこのハウスメーカーの新築だから欠陥が多いとか危ないというのはありません。
逆に言うと、どこのハウスメーカーだから安心ですということもありません。
特に新築の建売住宅では、会社名で物件の良し悪しを判断することはお奨めしません。
■建物はそれぞれ別々の大工さんが担当しています
例えば、5棟建築されている新築現場があると、同じビルダーであっても、5棟とも大工さんは、別々の違う人が建築します。
1号棟は、鈴木さん。
2号棟は、佐藤さん。
3号棟は、田中さん。
という感じで、別々の大工さんが担当して工事をしています。
一般的に延床面積30坪程度の大きさであれば、木工事は大工さん1人で対応しています。
急ぎの現場であれば、助っ人が入って、複数で建築することもありますが、通常、木工事は1人の大工さんが建築しています。
良識ある丁寧な大工さんが施工すると、仕上げも綺麗な建物になります。
しかし、モラルにかけた大工さんが施工した物件は、仕上げが雑であったり、見えないところで手を抜かれていることもあります。
そのため、新築一戸建てを購入するときには、ビルダーの会社名で判断するのではなく、契約前に、専門家の住宅診断を入れて1件1件をチェックして判断することをお奨めしています。
なるほど~。
田中先生、ありがとうございました。
今日は、もう時間が無くなってしまいましたので、これくらいに致しましょうか?
そうですね。
皆さま、ご質問ありがとう御座いました!
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