【住宅ローン固定金利】今、絶対選ぶべき超お得な固定金利はこれ！

はい｡
今月11月は､住宅ローン固定金利が一斉に上昇しました｡

住宅ローン比較サービス『モゲチェック』 のモゲ澤先生は､
「今後も固定金利は上昇するけど､変動金利は､低位安定が続く｡」
と解説していましたが､まさにその通りの展開になってきました｡

ここまで固定金利が上昇すると､「次は､変動金利も上昇するのでは･･･」と心配になって､固定金利を検討している人も多いと思います｡

そこで今回は､あえて｢変動金利は上昇しません｣というお話はせず､
｢固定金利を選ぶなら､どこが良いか？｣
ということに徹したお話をしていきます｡

まずは､今月の金利の概要です｡

ゼロシステムズでは､各銀行の住宅ローン金利を毎月チェックして一覧にして公表しています。
前の月と比較して金利が上昇したら赤色､下落したら青色､そのままだったら黒色で表示しています｡

そうなんです｡
10年以上の固定金利は､ほぼ全ての銀行で上昇しています｡

気になりますよね｡
出来るだけわかりやすく､説明していきます｡

まずはいつものように､今回の番組のテーマに関連した質問を頂いているので､ご紹介お願いします｡

ラジオネーム：ジャイ さん
ご質問ありがとうございます。

ジャイさんからの､ご質問の内容をまとめると

1. フラット35SのAプランよりも低い固定金利はあるか？
2. なぜ固定金利だけが上昇しているのか？

ということですね｡

まずは､フラット35の金利推移について確認してみます｡

フラット35は､変動金利と違って､全期間固定金利です。
完済するまでの返済額が一定で安心なので､根強い人気があります｡

こちらの表をご覧ください｡

固定金利は､借りてしまえば金利は一定なのですが､借りる際の貸し出し金利は､毎月変わります｡

ご質問者のジャイさんがおっしゃる通り､8月に比べてかなり上昇を続けています｡

• 8月：1.72％
• 9月：1.80％
• 10月：1.88％
• 11月：1.96％

毎月0.08％ずつ上昇し続けています｡

まず､一つ目のご質問『フラット35SのプランAよりも低い固定金利はあるか？』ということですが､結論から申し上げますと､｢あります｡｣という回答になります｡

フラット35 Sの『プランA』というのは､当初10年間はフラット35の基準金利から0.25％優遇(金利が安くなる)という制度です｡

ちなみに『プランB』だと､当初5年間のみの優遇になります｡

今月のフラット35の基準金利は､1.96％ですので､プランAだと10年間は1.71％になるということです｡
この金利よりも安い金利の住宅ローンを探せば良いという話です｡

大丈夫です｡
【住宅ローン金利シミュレーター】を使って､支払利息の総額で判断すれば簡単に比較できます｡

それでは､シミュレーターを使って計算してみます｡

• 例
• 借入額：4,000万円
• 総返済年数：35年
• 当初金利：1.71％
• 返済開始時期：2024年1月

• 2段階目の金利変動の時期：11年目
• 変動後の金利：1.96％

に設定します｡

結果は

• 当初10年間の返済額：月々12万6630円
• 11年目以降：13万347円
• 利息の合計：1,429万9,704円

と表示されました｡

こうやってシミュレーションすると､具体的な数字が見えてきますので､実感できますよね｡

そして､各金融機関の最新の住宅ローン金利表を見て､35年全期間固定金利が低い住宅ローンを選べば良いのです｡

この一覧表の中から､35年全期間固定金利が低い金融機関を見つけておきました。
低い順でBEST3を発表しますね｡

第3位は､三菱UFJ銀行の1.84％です｡

この金利で､4,000万円借りた場合をシミュレーションすると

• 月々：12万9,224円
• 35年間の支払利息の総額：1,427万4,130円

となります｡

そういうことです｡

第2位は､新生銀行の1.7％です｡

この時点で､フラット35SのAプラン､当初10年間の1.71％を下回りました｡

• 月々：12万6,430円
• 35年の支払利息の総額：1,310万円

となります｡

第1位は､りそな銀行の1.615％です｡

• 月々：12万4,740円
• 支払利息の総額は：1,239万円

となります｡

おっしゃる通りです｡

固定金利BEST3の番外編として…

• 中央ろうきんの会員限定：1.5％
• 常陽銀行（地方銀行）：1.64％

という金利もあります｡

全国区で誰でも使える住宅ローンの中であれば…

• りそな銀行：1.615％

が､フラット35SのAプランよりも安い固定金利と言えます｡

そうなんです。ぜひ､皆さんもご活用ください。

はい。
ここからは『今､なぜ固定金利だけが上昇しているか？』について説明します｡

これに関連したニュース記事がありましたので､ご紹介お願いします｡

この記事では…

固定金利の住宅ローンは､長期金利の水準にあわせて決まります｡
日銀は､10月31日に長期金利を､事実上の上限だった1％を､厳格に1％とせずに､あくまでも『目処』という表現に変更しました｡
これは､長期金利が一定程度超えることを容認するイールドカーブ･コントロールの再修正を決めたということになります｡
そのため､長期金利は0.9%台と10年ぶりに高くなり､それに伴って､住宅ローンの固定金利は､12月以降もさらに上昇する可能性が高い。

と､説明しています｡

今回のお話をまとめますと…

1. 住宅ローンを選ぶときには､支払利息の総額で比較すると分かり易い。
2. 全期間固定金利を選ぶのであれば､今月は､フラット35よりも､りそな銀行を選んだ方がお得である｡
3. 日銀の金融政策からすると､変動金利は低金利が続くが､固定金利は､今後も上昇する可能性が高いと予想できる｡

一般に､家計の安定性を重視するファイナンシャルプランナーの人は､変動金利よりも固定金利の住宅ローンを推奨する傾向にあります｡

逆に､経済に強い専門家は､「今後､日本では金利が上昇する可能性は非常に低いから､変動金利を選んだ方がお得です｡」とアドバイスする傾向にあります｡