【不動産市場】バブル崩壊あるか?
価格高騰中だけど家を買っても値下りしないか?
【不動産市場】バブル崩壊あるか?価格高騰中だけど家を買っても値下りしないか?
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第478-1回目 (2023年11月16日放送分 前半)となります。
今回のテーマ『今の不動産市場はどうなっているのか? 今、家を買うべきなのか!?』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちは~。
番組MCのフジコで御座います。
田中先生!
本日も宜しくお願いします!
早速ですが、本日は、どんなお話をいただけるのでしょうか?
今、物件価格が上昇し続けています。
そこで、今回は、
『今の不動産市場はどうなっているのか?
今、家を買うべきなのか!?』
というテーマでお話していきます。
今、家を買うべきなのか?
住宅の購入を検討している人であれば、気になります!
ぜひ、お願いします。
リスナー様からのご質問
田中先生。
今回もリスナーさんから番組のテーマに関連したご質問を頂いているので、ご紹介しますね。
ラジオネーム:オパさんからのご質問です。
■不動産は値崩れしてしまうのでしょうか?
田中先生、フジコさん、こんにちは!
私は神奈川県に住んでいるので、生でフラワーラジオ聴けないので、いつもYouTubeで視聴しています。
これから家を買おうとしている私達にとっては、とっても勉強になります。
そこで、田中先生に質問なのですが、今、住宅価格って、ともて値上りしていますよね?
人によっては、不動産バブルじゃないか?とか、そのうちバブル崩壊するから気をつけろ!
みたいなことを言う人がいますが、実際問題、どうなのでしょうか?
やはり、バブル崩壊して日本の不動産価格は値崩れしてしまうのでしょうか?
教えてください。
ラジオネーム:オパさんからのご質問
ラジオネーム:オパ さん
ご質問 ありがとうございます。
ちなみに、スマホのアプリ(android) を使えば、フラワーラジオの生放送を聴くことができるので、利用してみてください。
androidアプリはこちらです
そうなんです!
ぜひ生放送もご視聴ください。
今の不動産市場の状況
どうなんでしょう?
今の日本は、不動産バブルなんですか?
結論から申し上げますと、今の日本はバブルの状況ではありません。
そうなんですか?
だけど物価は上がってきていますよね。
確かに、物価は上昇しています。
しかし、モノの値段が上がったり、インフレになること自体は、バブルとは言わないんです。
なるほど。
バブル経済とはどのような状態を言うか
バブルとは、実態の価値以上に資産が評価されている経済状態のことを言います。
80年代後半から90年代にかけて起こったバブル景気は、投機目的に、株/土地/建物/絵画など、あらゆる資産が値上りをし続けて、資産価値が膨らんでいる状況だったじゃないですか?
でも、今もずいぶんと、不動産価格が値上りしていますよね。
おっしゃる通り、不動産価格は値上りしています。
バブルとは、実態の価値以上に資産が評価されている経済状態のこと
不動産価格が値上りしている理由
不動産価格の値上りに関連した記事を、日本経済新聞のWEBサイトで発見しましたので、ご紹介お願いします。
承知しました。
2023年11月13日付の日本経済新聞にプレスリリースとして掲載されていた記事をご紹介します。
2023年11月13日付 日本経済新聞の記事
高騰するマンション価格。2022年の中古マンション価格動向から今後を予測不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター(本社:東京都新宿区代表取締役:陣隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、不動産に関わる企業として独自視点で業界の動向を発信しております。
今回は、主要都府県で2022年に流通した築10年以内の中古マンションの相場をまとめ、今後の中古マンション相場はどうなるかを予想しました。
内容は、昨年、2022年の主要都府県で、築10年以内の中古マンション市場の分析結果です。
その結果、全ての都府県で、築10年以内の中古マンションの平均価格が、新築時よりも上昇していることが明らかになりました。
特に東京都は、新築時よりも、平均で+36.6%も上昇していました。
その他の件でも+20%以上、値上りしていました。
中古マンションが人気の理由
なぜ、中古マンションに人気があるのですか?
中古は新築に比べて、専有面積が広くて価格が安いという事が、一番の理由のようです。
この記事では、今後も、新築価格が、高止まりし続ける中、中古マンション市場は活発な動きを続けると予想しています。
特に、条件が良い物件は、価格がさらに値上りする可能性があると分析しています。
そうなんですね。
中古マンションは、新築マンションに比べて、専有面積が広くて価格も安い。
■中古マンションの売却相談を受けました
先日、品川区内で築20年ちょっとの中古マンションの売却相談に行ってきました。
田中先生が直接行ったのですか?
はい。
私が行ってきました。
そのマンションのオーナーは、今から10年前に、4,000万円台半ばで中古を購入したそうです。
ですが、今、周辺相場を元に価格査定すると、売出価格は7,000万円くらいでした。
えーっ!
4,000万円台半ばが7,000万円!?
そんなに値上りしているのですね。
10年住んだら2,500万円も値上がりしているって、凄いですね。
今が不動産バブルではないと言う理由
やはり、今は不動産バブルなんじゃないかって思ってしまいますが…違うんですか?
はい。
これでもバブルではないんです。
過去のバブル経済と比較して説明
今が不動産バブルではないという理由を、過去のバブル経済と比較して説明しますね。
ぜひ、お願いします。
理由① 不動産価格の上昇率
まず1つめは『不動産価格の上昇率』です。
- ■80年代バブル
-
日本の土地価格は、急速に上昇
都心部の一等地では、数年間で価格が数倍に跳ね上がるケースもあった。
→この価格上昇は、経済の実力をはるかに超えていた。
- ■2023年
-
不動産価格は安定しており、過去のような急激な上昇は見られません。
今の価格上昇は、需要と供給のバランスや経済成長といった基本的な要因に基づいていると言えます。
この違いから見ても今は、バブルの時とは違うと言えます。
理由② 金融状況の違い
次に『金融状況の違い』もあります。
- ■80年代バブル
- 金融機関は、個人の信用力よりも、値上りを期待した担保評価のみで安易に融資を行なっていましたので、これが不動産価格の上昇を加速させました。
- ■2023年現在
- 金融機関の貸出基準は厳格化されており、担保価値が高い物件でも、信用力のない人は、借入することはできません。
そのため、現在の不動産価格の上昇は、投機的なものではないと言えます。
理由③ 経済的な背景
『経済的な背景』も当時とは大きく違います。
- ■80年代バブル
- 当時の日本経済は、高成長期にあり、多くの人々が将来も、この成長が続くと楽観視していました。
- ■2023年現在
- 日本経済は成熟期に入り、少子高齢化による人口減少が進み、将来の成長率は低く、期待よりも現実的に考える人の方が多いと言えます。
これらの比較から、2023年の日本の不動産市場は
・80年代のバブル時代と比べて価格の上昇は健全で
・金融状況が厳格に管理されており
・市場の期待が現実的であるため
バブル状態ではないと考えられます。
なるほど。
需要があるエリアの不動産のみが値上り
今は、需要があるエリアの不動産のみが値上りしています。
具体的には、都心部、都心に近い立地、地方であれば、駅から近く、人が集中しているところです。
それ以外のエリアの不動産は、今後、人口が減ると価値が下がる可能性があります。
前にもお話しましたが、都市機能誘導区域や居住誘導区域のエリア内にある物件を選べば、将来も人口密度がある程度維持されて、不動産の価値も下がり難いと言えます。
不動産の価値が『上昇』するエリアと『下落』するエリアの見分け方
不動産の価値が「上昇」するエリアと「下落」するエリアの見分け方を解説!
バブルではないから崩壊することもない
今は不動産バブルではない。
という事ですね。
そういうことです。
そもそもバブルではないから、崩壊するということもありません。
新築(戸建て/マンション)が値下がりする要素はない
それでは、今なぜ値上りしているのでしょうか?
新築一戸建てや新築マンションは、今後は値下がりすることはないでしょうか?
今後、新築は、戸建てもマンションも値下がりする要素はないと思います。
今後、日本だけでなく、世界的にも、貨幣価値が下がっていき、インフレへと向かいます。
既に、今まで300円だったジュースが、400円…500円…と、値上りしています。
同じモノを手に入れるために、より多くのお金を払わなければならないということです。
建築原価も値上がりしています。
2023年11月10日付の一般財団法人 建設物価調査会 総合研究所の分析データをご紹介します。
■鉄筋コンクリートマンション 10月の建築費指数
■木造一戸建て 10月の建築費指数
2015年の建築費指数を100とすると、10月の建築費指数は…
- ・鉄筋コンクリートマンション:127
- ・木造一戸建て:132.9
です。
2015年と比べて3割以上も値上がりしている。
ということですね。
そうですね。
前の月と比較しても、0.1%上昇していますので、建築原価は値上りし続けています。
どうして、こんなに値上りし続けているのですか?
日本は、石油などのエネルギーだけでなく、建築資材の殆どを輸入に頼っています。
今、海外では、日本以上にインフレが進んでいますので、全ての価格が値上りするのは、必然です。
さらに日本では少子高齢化により現場の職人不足が深刻で、人件費も高騰しています。
そのため、今後も建築費が安くなる可能性は非常に低いと言えます。
ということは、一戸建てもマンションも新築価格は値上りするということですね。
そういうことです。
まとめ – 値下がりを待っていたらいつまでも買えない
今回のお話をまとめますと、以下のようになります。
- ■都内中古は、新築時より36%以上も値上がり
- 都内では、築10年以内の中古マンションは、新築時に比べて36%以上も値上がりしている。
- ■需要があるエリアの物件だけが値上り
- 今、不動産価格は値上りしているが、何でも値上りしているという訳ではなく、需要があるエリアの物件だけが値上りしている。
- ■需要がないエリアの物件は値下がり
- 人気がないエリアでは、少子高齢化による人口減少の影響で、需要が減り、値下りする可能性がある。
- ■都市機能誘導区域、居住誘導区域がおすすめ
- 購入するなら、今後も人口密度がある程度維持される都市機能誘導区域や居住誘導区域を選ぶべき。
- ■建築指数は、マンション127、一戸建132.9
- 建築費原価は、2015年を100とすると、2023年10月は、新築マンションで127、新築一戸建てでは、132.9と値上りし続けている。
- ■値上りの要因は、世界的な物価の高騰
- 今の値上りの要因は、世界的な物価高騰と現場の職人不足による人件費の高騰、要するにインフレが一番の原因。
- ■今はバブルでないから崩壊することはない
- そもそも、今の値上りは、バブルではないから崩壊することはない。
値下りを待っていたら、いつまで経っても買えないということでしょうかね?
そうかもしれませんね。
私は、今の値上りはバブルではないので崩壊はしないと思っています。
リスナーの皆さまは、どう思いますでしょうか?
SNSでコメントいただけると幸いです。
前半は以上になります。
ぜひ皆さんのご意見をコメントで教えてください。
田中先生、ありがとう御座いました。
不動産せんせい田中の『教えて不動産の知恵袋』
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