【宅建士】資格がなくても不動産営業は出来るのか?
【宅建士】資格がなくても不動産営業は出来るのか?
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第492-3回目 (2024年2月29日放送分 その③)となります。
今回のテーマ『宅建士の資格がない人が不動産の営業をしても良いのか?』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
田中先生!
次のテーマをお願いします。
次は、
『宅建士の資格がない人が不動産の営業をしても良いのか?』
というテーマで、お話をして行きます。
田中先生は宅建士の資格は持っていますよね?
もちろん持っていますし、ゼロシステムズの男性スタッフは全員、宅建士の資格を持っています。
田中先生は、いつ宅建の資格を取ったのですか?
私は平成7年(1995年)に試験に合格して、平成8年(1996年)に登録しました。
かなり昔ですね。
宅建士の資格は、更新とかあるのですか?
ありますよ。
5年ごとの更新なので、私は今年(令和6年)更新となります。
更新時には、宅建協会の会議室で朝9時くらいから夕方5時くらいまで、一日中缶詰で法律関係の講義を受けます。
丸一日というのは、なかなかきついですね。
ところで、不動産の業界では宅建士の資格がなくても営業の仕事はできるのですか?
宅建士の資格が無くても営業の仕事は可能
宅建士の資格がなくても営業の仕事はできます。
しかし、契約する前に重要事項説明をする行為は、宅建士でなければできません。
そこで、リスナー様から『宅建士の資格を持っていない営業マン』について質問を頂いているので、サッシーさん紹介をお願いします。
承知しました。
ラジオネーム:ねこねこさん からのご質問です。
質問:宅建士がない人でも営業に雇う不動産会社について
田中先生。こんにちは。いつも楽しく視聴しています。
近所でオープンハウスをしていた新築を見学したときのお話ですが、そこで現地待機していた営業マンの人に用途地域など色々なお話を伺おうと質問したところ、まともに答えられませんでした。
名刺を見たところ宅建士の資格をもっていませんでした。
宅建士がない人でも営業に雇う不動産会社についてどう思いますか?
ラジオネーム:ねこねこさん からのご質問
ラジオネーム:ねこねこさん ご質問ありがとうございます。
『重要事項説明書』の説明は宅建士にしかできない
まず先程も申し上げましたが…
宅建士の資格が無くても不動産の営業はできます。
ただし、宅建士がない場合は『重要事項説明書』の説明をすることができません。
そのため宅建士を持たない営業マンは、宅建士の人と一緒に仕事をする必要があります。
宅建士の資格を得るには、どのような勉強が必要なのですか?
宅建士の試験では、大きく分ける以下の4つの内容を勉強します
- 民法
- 宅建業法
- 都市計画法・建築基準法
- 税法、その他
これを全部勉強しないといけないのですね…。
そういうことです。
学習内容は、不動産を契約する前に行なう重要事項説明書の説明範囲や不動産広告の表示内容と重なります。
実務を行う上で必須な知識となります。
また、不動産会社では『従業員5人につき1人以上は宅建士が居なければばならない』という定めがあります。
5人に1人以上?
必ずしも営業マンが全員が宅建士でなくても良いのです。
宅建士の資格を持っていなくても『重要事項説明書以外のこと』であれば説明はできます。
ですが、重要事項説明書の説明は宅建士が行わなければなりません。
宅建士の資格が無くてもできる業務
なるほど。
では、宅建士を持っていなくてもできる『重要事項説明書の説明以外のこと』とは、具体的にどのようなことなのですか?
具体的には…
- ・希望条件にあった物件をユーザーに紹介する
- ・物件の内見に立ち合う
- ・ユーザーからの相談ごとに応える
そういう仕事は、宅建士でなくても可能なのですね。
とは言え、物件を紹介する仕事はインターネットとAIが発展した現代ではスマホがあれば事足ります。
そのような仕事を営業マンが担当する必要はなくなるかもしれませんね。
そうなるかもしれませんね。
宅建士の責任と重み
ちょっと話が逸れるかもしれませんが…
近年ではバーチャル内覧なども出てきました。
しかし、家は生身の人間が住むものですので、肌感覚が大切だと私は考えています。
例えば、陽当り、風通し、臭気、近隣の雰囲気などです。
また、バーチャルでは欠陥住宅を見抜くことはできません。
専門家の立会いのもと、実際に現地を内見することが重要です。
住宅診断についての記事はこちらです↓
【欠陥住宅の事例】新築の建売住宅で発見した欠陥事例と注意点
実際にその場に行かないと分からないことも多いですよね。
内見時の説明責任の重みとして、経験に加えて、資格がある人と無い人とでは、大きな違いがあるということです。
間違えた説明をしてしまえば、資格に傷が付く可能性があります。
例えば、私の場合は個人の宅建士だけでなく、国から宅建業の免許を得て不動産会社を経営している立場です。
間違えた説明をすると会社の信用にも傷がつくので、説明の重みが違います。
営業時の説明に対する、責任の重みが違うということですね。
まとめ:質問への回答
今回、ねこねこさん から
「宅建士がない人でも営業に雇う不動産会社についてどう思いますか?」
とご質問を頂いていますが、田中先生はどう思いますか?
今回のお話のまとめとして、質問に対しての私の考えをお話します。
不動産業界に限らず、その業界で仕事をするためには、資格と経験の両方が必要だと私は考えています。
売上げ重視で規模の大きな不動産会社であれば、宅建士を持っていない若手を雇って、宅建士の先輩社員がフォローすることもあると思います。
しかし、ちょっと厳しい言い方をすると、私が家を買う立場であれば、一生に何度もない住宅購入のときに、資格が無く知識も乏しい営業マンには任せたくないですね。
確かにそうですね。
一生に一度かもしれない大きな買い物ですからね。
今回のお話も五・七・五の標語にしてみました。
はい。お願いします!
宅建士
資格の重み
違いあり
資格の勉強は努力と根気が必要です。
資格があって経験もある人は、責任がある仕事をするという考えを表現しました。
田中先生ありがとうございました。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もよろしくお願いします!
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