住宅ローン金利、こんな人は固定一択!
【住宅ローン】金利上昇中!こんな人は固定金利一択!
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今週放送の動画をご紹介
FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第505-2 (2024年6月6日放送分 その②)
となります。
今回のテーマ『住宅ローン金利 こんな人は固定一択!』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
田中先生、番組後半もよろしくお願いします。
早速ですが、本日はどんなお話をいただけるのでしょうか?
後半は・・・
『住宅ローン金利、こんな人は固定一択!』
というテーマでお話ししていきます。
まずは、固定金利にするか迷っているリスナーさんから質問をいただいているので、フジコさんご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:V さん からのご質問です。
質問:今のうちに固定金利にするべきでしょうか?
田中先生こんにちは。YouTubeでいつも拝見しています。
私は、将来、金利の上昇が怖いので固定にしようかと考えています。
不動産会社のエージェントの人は、「変動が固定を上回るくらい金利上昇することはあり得ない」と変動を勧めてくるのですが、そのような保証は誰もしてくらないし、自己責任なわけですから、将来、金利上昇するリスクが1ミリでもあるのであれば、私は、今のうちに固定にするべきだと考えているのですが、この考えは間違えでしょうか?
ラジオネーム:V さん からのご質問
ラジオネーム V さん。
ご質問ありがとうございます。
2024年6月の住宅ローン金利状況
それでは、最新、6月の住宅ローン金利状況を見ていきます。
2024年6月 変動金利 BEST10
まずは、変動金利BEST10です。
変動金利 BEST10 -2024年6月- | ||
---|---|---|
1位 | SBI新生銀行 | 0.290% |
2位 | 住信SBIネット銀行 | 0.298% |
3位 | PayPay銀行 | 0.315% |
4位 | auじぶん銀行 | 0.319% |
5位 | りそな銀行 | 0.330% |
6位 | 三菱UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 | 0.345% |
7位 | みずほ銀行 中央ろうきん | 0.375% |
8位 | イオン銀行 | 0.380% |
9位 | ソニー銀行 | 0.397% |
10位 | 三井住友銀行 三井住友信託銀行 | 0.425% |
6月に入っても、変動金利は各銀行ともに低位安定で5月と一切変わっていません。
■1位:SBI新生銀行の2.9%です。
※ただし、このランキングで4位のauじぶん銀行は、auスマホ割、じぶんでんき割などを利用していると 0.169%になります。条件によっては、圧倒的1位になります。
■7位:中央ろうきんも、労働組合員で、ろうきんの会員であればお得です。
■8位:イオン銀行は、ショッピングモール内に店頭窓口があり手続きのしやすさと、他行に比べて比較的審査が通りやすい面があります。
一見すると、他行よりも若干金利が高く見えますが、住宅ローンを借りるとイオンでの買物が毎日5%オフになります。金利以上のお得さがあるので注目です。
2024年6月 35年固定金利 BEST5
固定金利はどうなのでしょうか?
以下が、2024年6月の 35年全期間固定金利ベスト5です。
固定金利 BEST5 -2024年6月- | ||
---|---|---|
1位 | SBI新生銀行 | 1.550% |
2位 | りそな銀行 | 1.765% |
3位 | 中央ろうきん | 1.800% |
4位 | 住信SBIネット銀行銀行 | 1.853% |
5位 | 三菱UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 | 1.910% |
ゼロシステムズでは、毎月14行の金融機関+フラット35の合計15の住宅ローン金利を追跡調査しています。
今月は、SBI新生銀行以外、全ての金融機関で固定金利が上昇しました。
今月、固定金利を引上げず我慢したSBI新生銀行は一人勝ち状態と言えます。
ただし、ネット銀行ですので、審査の厳しさは他に比べると厳しいかもしれません。
そのため、中小企業や個人事業主の人は同時並行で、りそな銀行も検討すると良いかと思います。
また、変動と同様に労働組合の会員さんであれば、中央ろうきんがお奨めです。
今月の住宅ローン金利一覧はこちらです↓
各金融機関の最新住宅ローン金利表
変動金利は変わらず、固定金利だけが上昇
なぜ変動は変わらず、固定だけが上昇したんですか?
以前にもお話しましたが、変動金利は、日銀の政策金利に大きく影響を受けます。
政策金利の追加利上げがなければ、変動金利は上昇しません。
住宅ローン金利の仕組み
一方、10年以上の固定金利は、10年国債利回りなどの長期金利に大きく影響を受けます。
長期金利が上昇すると、銀行が資金調達するコストも上昇します。その結果、住宅ローンの固定金利が高くなります。
長期金利が上昇する仕組み
長期金利が上昇しているのは、なぜですか?
長期金利と住宅ローン固定金利の関係
一番の要因は、投資家のインフレ期待です。
インフレ期待とは、将来、インフレ(物価上昇)が起こるだろうという予想のことです。
長期金利が上昇する仕組みは、以下の3ステップで進んでいます。
- 1.お金の価値が下落する
-
インフレが進行すると、物価が上がり、お金の価値が下がります。
つまり、将来的に同じ金額で買えるモノやサービスの量が減るということです。
- 2.投資家の要求利回り
-
投資家は、将来のインフレによるお金の価値の下落を見越して、今のうちに高い利回りを要求します。
例えば、10年後に受け取るお金の価値が減ると予想される場合、投資家は、その分を補うために高い金利を求めます。
- 3.長期金利の上昇
-
この高い利回りの要求は、国債や長期の金融商品(金利に影響するもの)の金利を押し上げます。
結果として、長期金利が上昇します。
住宅ローン固定金利は、そこから資金調達をしているので、おのずと固定金利は上昇します。
投資家は、10年以上の長期的にインフレが続くと予想しているから、長期金利が上昇していると言えます。
長期金利が上昇した結果、住宅ローンの固定金利も上昇しています。
長期金利が上昇している場合 住宅ローンは変動と固定どちらが良いか
長期金利が上昇したとなると、住宅ローンは変動と固定どちらにした方が良いのですか?
最近では、多くの金融リテラシ―が高い専門家の方々の意見では、変動金利を選ぶ方が良いとされています。
多くの専門家は・・・
「少子高齢化による生産人口減少、国力の低下により、日本は、高度経済成長期やバブル景気のような時代はもう来ることはないから、金利は上昇しない。もしくは、上昇させることはできない。という予測から、住宅ローンは変動を選んだ方がお得ですよ。」
という感じで、変動金利を推奨しています。
それでは、変動金利の方が良いんですね。
一概に変動一択ではないと私は考えます。固定金利を選んだ方が良いケースもあります。
固定金利の方がいいケース
固定金利の方がいいケースというのは、どのような場合ですか?
固定金利の方がいいケースは、3つです。
そうなる可能性が高いと予想する人は、現時点で固定を選んだ方が良いかもしれません。
特に預貯金などの貯えがない人は、金利上昇時のリスクマネジメントが出来ない可能性があるので、固定金利を選んだ方が良いかもしれません。
そのように心配性な方は、固定一択だと思います。
まとめ
以下のような考え方の人は、固定一択です。
- ・将来、金利が上昇する可能性が高いと考えている人
- ・万一、金利上昇したときに返済不能になる可能性が高い人
- ・金利上昇する可能性は少ないと言われてもやっぱり心配という人
そうなると、待っていても物件価格が下がることは無さそうですね。
そういうことになりますね。
今回の標語
なるほど。
それでは田中先生。最後に 五・七・五の標語でまとめてください。
承知しました。
将来の
不安をヘッジ
固定かな
将来、金利上昇するかもしれないと不安が大きいと、安心してマイホーム人生を楽しめないかもしれない。」
と考える方は、固定金利を検討してみてください。
なるほど。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もお楽しみに!
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