【地位財の罠】あなたが本当に買うべき不動産とは何か？実需の住まいを選ぶ成功ポイント

宜しくお願いします。

早速ですが、予算無制限で物件を1つ貰えるとしたら、どんな物件をもらいますか？
ただし、もらうための条件は３つです。

• ・自分で住まなければならなく賃料収入を得てはいけない
• ・固定資産税など維持管理費は自分持ち
• ・一生売ってはいけない

この条件下で「欲しい」と考えた物件が、人生で本当に必要な理想の物件になるはずです。

高級な物件になればなるほど、固定資産税などの維持管理費は非常に高くなります。
それでも、「都心の高級タワマンが欲しい」と考えた人もいると思います。
都心のタワマンで、ワイン片手に夜景を眺めなんてことを想像した人もいたかもしれません。
ですが、それは本当の幸せなのでしょうか？

『地位財』とは、他人に対して自分の社会的地位や成功を示すために持つモノのことです。
具体的には、高級ブランド品、高級車、都心の高級マンション、高価な腕時計などがあげられます。

これらは非常に高価で、持っているだけでも、他の人から「この人はお金持ちだ」「成功している」と思わせるものです。

地位財は、他人との比較や見栄えを重視した財産です。所有することで自分の地位をアピールする役割を果たすアイテムと言えます。それは悪いことではありません。

ただし、地位財にお金を使うのは程ほどにしないと不幸になります。

そこで今回は、 『住宅購入に地位財を求めた人』
というテーマでお話します。

それでは「同僚が1億円以上の住宅ローンを組んでタワマンの高層階を購入した」と言うリスナーさんから、コメントをいただいているで、フジコさん、ご紹介お願いします。

ラジオネーム：ごりお さん。
コメントありがとうございます。

同僚の方は、相当無理して、最初のマンションを購入したのですね。高級なタワマンは皆の憧れの的ですので、そこに住んでいるだけで成功者のように見えます。

しかし、ここで先程お話した『地位財』という言葉を思い出してみてください。同僚の方は、住宅購入と地位財という感覚を混同していたのだと思います。

恐らく同僚の方は、1億円以上の住宅ローンを組んだのでしょうから、世帯年収は 1,500万円以上はあったのだと思います。

年収500万円の人からみると、1,500万円も年収があるのであれば、きっと裕福で幸せだと思うかもしれません。
実際、年収が1,000万円に手が届いた人は、それなりの生活をし始めます。例えば、ロレックスなどの高級ブランド品を購入したり、ベンツなどの高級車をローンで購入したりし始めます。

しかし、そのステージになると、年収2,000万円の人が、もっとグレードの高い商品を購入しているのが目に入ってきます。そうなると、もっと頑張ろうと思う人が多いと思います。『現状に満足せず上を目指す！』という意味では良いことです。

そこで、さらに地位財にお金を使ってしまうと、不幸へ片足を突っ込むことになります。その良い例が、高い家賃の物件に引っ越したり、無理なローンを組んで高級マンションを購入したりすることです。

例えば、1億5,000万円のマンションを頭金3,000万円入れて購入するのであれば、今まで3,000万円の金融資産を貯めた実績がある人なので、無理なローンではありません。

しかし、『収入はあるけれど浪費癖があり、預貯金が殆ど無い』という人が、地位財を購入する感覚で無理な住宅ローンを組んで、高級なタワマンに住むとどうなるでしょうか？

「エントランス、エレベーターで一緒になる住民の人が、みんなお金持ちに見えてくる」とのことです。
ブランド品を身に着けている人がいれば、「私も負けないで身につけなきゃ！」
駐車場に高級車があれば、「次に買い替えるときには負けたくない！」
このように考える人もいるようです。

「年収2,000万円になれば満足では？」と思うかもしれません。
しかし、地位財の怖いところは、終わりが無いということです。

年収2,000万円になると、次は、3,000万円、4,000万円の人の生活が目に入ってきます。年収4,000万円になれば、次は、1億円の人が見えてきて、1億円の人は、さらに上の人を見ます。このように地位財を求め始めると終わりがありません。

同じようなモノを身に着け、同じような生活をすれば、自分自身も同じステージに立っていると勘違いしてしまいます。そのため、地位財を求め続けていくようになります。そのような状態に陥らないためにも、住宅は地位財とは別物と考えなければなりません。

地位財は、ほどほどにしなければ不幸になります。また、地位財に限らず、人は他人の目と意見を気にしてしまいます。

実需の住まいを探しで成功するポイントは、『いかに他人の目を気にせず、自分と家族が求めるニーズに合う物件を見つけるか？』ということです。

人にどう思われようが、お金を出してローンを組んで購入するのは自分自身です。ローン返済に困っても誰も助けてくれません。