【耐震】南海トラフ地震でも倒壊しない物件とは?耐震セルフチェック紹介!新耐震と旧耐震について解説!
【耐震】南海トラフ地震でも倒壊しない物件とは?耐震セルフチェック紹介!新耐震と旧耐震について解説!
※記事は原稿を元に校正/編集しております。そのため、言い回しなど本編動画と異なる部分がございます。
今回のテーマ『大地震に耐えられる家とは?』
今回は
『大地震に耐えられる家とは?』
と言うテーマで、お話をしていきます。
南海トラフ地震
引用:ウェザーニュース – 日向灘の地震で震度6弱を観測 M7.1は1984年以来の規模
2024年8月8日、宮崎県 日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生しました。
これを受け、内閣府では、今後30年以内に最大震度7の巨大地震が発生する可能性が高いと注意喚起をしています。
もし、この規模の地震が発生すると、「旧耐震の建物は倒壊する」と言われています。
一方で、「新耐震であっても震災級の地震では多くの住宅が倒壊していただろう」という調査結果も出ています。
新耐震でも、地震で倒壊する建物とは、どのような家なのか?
逆に、旧耐震でも地震に強い家はあるのか?
誰にでもできる耐震性能の見極め方について徹底解説します。
1分間!耐震セルフチェック
こちらはゼロシステムズで開発した、耐震性能のセルフチェックができるWEBサイトです。
使い方は簡単です。
多分、誰でも1分もかからずにチェックできると思います。
ぜひ、やってみましょう!
耐震性能をセルフチェックしてみる
はい。
まずは、こちらの間取りをサンプルに、セルフ耐震診断してみますね。
■サンプル①
使い勝手の良さそうな間取りですね。
そうですね。
物件に合わせてチェックした結果は以下のようになりました。
診断結果
■サンプル②
次に、1階部分にビルトインガレージやコーナー出窓があるような間取りの耐震性能をチェックしてみます。
こちらの物件の結果は、以下のようになりました。
診断結果
耐震性能セルフチェックを是非お試しください
ご検討中の物件が、地震に強いか?弱いか?は、非常に気になるところだと思います。
とても気になります。
誰でも無料でチェックできますので、是非ご活用ください。
僕も後でやってみます!
旧耐震と新耐震の違い
次に、旧耐震と新耐震の違いについて解説します。
耐震基準は、建築された年代によって、3種類に分類されます。
旧耐震基準とは
旧耐震とは、1981年5月以前に建築確認を取得し、建てられた住宅のことです。
現時点でいうと、築43年以上経過した物件のことです。
僕より年上です。
そうですね。
旧耐震とは、『震度5強程度の地震でも倒壊しない』とされている基準です。
この旧耐震基準は、1948年に発生したマグニチュード7.1の福井地震を基準に改正されてできました。
そのため旧耐震では、震度6以上の大地震については想定されていませんでした。
なるほど。
新耐震基準とは
次に、新耐震基準です。
新耐震は、1981年6月1日以降、2000年5月31日以前に建築確認を取得して建てられた住宅のことです。
この新耐震は、1978年に発生した マグニチュード7.4、最大震度5の 宮城県沖地震を基準に改正されました。
ここでやっと、震度6強~7程度を想定した耐震基準になりました。
2000年新基準とは
その後、2000年6月以降に「2000年新基準」と呼ばれる、現行の耐震基準ができました。
これは、1995年に発生した、マグニチュード7.3、最大震度7の地震を基準に改正されました。
画像引用:環境省 – 平成7年1月阪神・淡路大震災
盛り込まれた規定は、主に以下の3つです。
- ・地盤調査を実施して、地耐力に応じた基礎仕様で建築しなければならない。
- ・柱など、構造体の接合金物の取付けの厳格化。
- ・耐力壁の配置バランスを考慮した設計が求められるようになった。
建築された年代によって耐震基準が違う
このように、日本では建築された年代によって
- ・旧耐震
- ・新耐震
- ・2000年新基準
僕が借りて住んでいる一軒家はちょっと古いから、ちょっと心配になってきました。
中島さんの家は見た感じだと築30年くらいですので、恐らく新耐震の年代の家だと思います。
ですよね。
そうなると、『注意が必要』ということは、『大地震で倒壊するかもしれない』ということですか?
その可能性はゼロではありませんが、新耐震基準の建物なら、基本的に震度6強~7程度を想定していますので、倒壊まではしないと思います。
良かったです。
『倒壊しない』の意外な定義
ですが・・・中島さんも含め、『倒壊しない』という意味を勘違いしているかもしれませんので説明します。
倒壊とは『人の生存空間が無くなるほど潰れた状態』を言う
多くの人は、「震度6強7程度の地震でも倒壊しない」と聞くと、全く無傷でダメージが無い状態を想像するかと思います。
違うんですか?
違うんです。
耐震基準においての『倒壊』とは『人の生存空間が無くなるほど潰れた状態』のことを言います。
阪神淡路地震で倒壊した家屋
例えば、このように1階が押しつぶされた壊れ方をした場合、倒壊と言えます。
逆に言うと、地震で建物が壊れても潰れていなければ、倒壊とは言わないのです。
耐震基準において『倒壊しない』の定義は、壊れないという意味ではなく『潰れない』という感覚に近いと思います。
なるほど。
新耐震は『壊れるかもしれないけど、潰れるような倒壊まではしない』と言うことですね。
そういうことです。
新耐震でも倒壊する
しかし・・・新耐震や2000年新基準であっても、大地震で倒壊することはあるんです。
えーっ。そうなんですか?
2016年に発生した熊本地震では、2000年基準の新しい建物であっても倒壊しました。
2000年新基準でも倒壊してしまうのでは、何を基準に、どういう家を選べばいいんですか?
同じ新耐震基準の物件でも、間取りによって耐震性は違います。
その中でも、できる限り、耐震性が高い物件を選ぶことが大切だと思います。
そうなんですね。
地震に強い家を見分けるポイント
具体的に耐震性が高い家について教えてください。
承知しました。
地震に強い家を見分けるポイントについて解説します。
壁量バランスが大切
正方形に近い家
一般的に、地震に強い家と言えば、柱が太い家と思われる方が多いと思います。
しかし、現代の建築では、柱の太さでなく壁量のバランスが大切になっています。
そのため、2階や3階の荷重がかかる1階には壁がたくさんあった方が、地震に強いと言えます。
それも、ただ沢山の壁があるのではなく、配置バランスも重要になってきます。
誰でもできる壁量バランスが良い物件の見分け方のポイントは、出来るだけ真四角な家が壁量バランスが良い家と言えます。
1階に大きな空間が無い家
1階に空間の多い家
1階にビルトインガレージなどの大きな空間がある家も、耐震性が劣ります。
屋根は軽い方が良い
重い瓦屋根は地震の揺れに弱い
瓦の屋根は重いため、建物の重心が高くなり、大きな地震では揺れが大きくなってしまい、耐震性が劣ります。
屋根は出来るだけ軽い方が良いです。
まとめ
耐震性を見分けるポイントについてまとめます。
- ・出来るだけ真四角な間取りの方が地震に強い
- ・1階に大きな空間があると耐震性が落ちる
- ・重い屋根が耐震性が落ちる
日本では、今後30年以内に震度6強~7程度の地震が発生すると言われています。
たしかに言われていますね…。
だからこそ、地震に強い家を選ぶ事が大切になってきますね。
そんなときに『耐震セルフチェック』を活用してください。
これを使えば、今回説明したことを考慮して、建物の地震への強さが判断できます。
なるほど!
私も、あとでやってみます。
田中先生ありがとうございました。
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