【隣人ガチャ】購入後の近隣トラブル!不動産売買でハズレを引かないチェックポイント!
【隣人ガチャ】購入後の近隣トラブル!不動産売買でハズレを引かないチェックポイント!
今回のテーマ『隣人ガチャで失敗!悲惨な末路』
今回のテーマは
『隣人ガチャで失敗!悲惨な末路』
と言う事で、田中先生。今回は隣人ガチャで失敗しない方法を伝授してください。
承知しました!
住宅ローン金利で損をしないように専門書を読んで、欠陥住宅を掴まないように建物について勉強をして、将来、資産性で損をしないように色々勉強しても、隣人を選ぶことは出来ない。
まさに『隣人ガチャ』ですね。
だけど不動産業界歴30年以上の田中先生なら、そのようなヤバイ物件も、ある程度判断できないですか?
これまで30年で3,000件以上の物件を売買してきましたので、ヤバイ物件を嗅ぎ分けられる勘みたいなものが身に付きました。
長年の現場経験で身に付いた、洞察力みたいなものですかね。
そんな感じですね。
と、言うことで今回はこんな感じで進めていきます!
※記事は原稿を元に要約しております。そのため、言い回しなど本編動画と異なる部分がございます。
隣人ガチャでハズレたマンション!
まずは『隣人ガチャでハズレたマンション!』と言う事で視聴者さんからの質問をご紹介します。
Oさんからのご質問です。
相談:マンションでリビングの窓からタバコの煙の臭いが入ってくる
田中先生、中島さん、こんにちは!
チャンネル登録をして、いつも視聴しております。
新築マンションを購入し、入居直後、リビングの窓からタバコの煙の臭いが入ってくることに悩んでいます。
原因は、同じマンションの住民がベランダで喫煙していることだと思います。
一度、管理会社に相談し、注意を促してもらったところ、一時的には臭いが収まったのですが、最近になって再びタバコの臭いが気になるようになりました。
こういった場合、再度管理会社に依頼する以外に解決につながる対応策や工夫はあるのでしょうか?
ぜひ、アドバイスをお願いいたします。
Oさんからのご質問
Oさん
ご質問ありがとうございます。
■迷惑住人への対応例
まずは再度、管理会社や管理組合に相談することが大切です。
喫煙ルールの注意をエントランスの掲示板とか、エレベーターの中とかに貼ってもらうという対策が取られると思います。
ただ2度目になりますので・・・管理組合の理事会で議題として提案した方が良いと思います。
なるほど。
でも、注意されたのに繰り返すって、ちょっとヤバそうな人ですね。
そうですね。
それでも直らない場合は、不法行為として管理組合経由で弁護士さんにお願いして、法的手段として書面で警告してもらう。
そうすると、危機感を持って対応してくれる事もあります。
せっかく買ったマイホームで、それは面倒ですね…。
マンションは、マイホームと言っても上下左右をコンクリートの壁とか床を隔てたら他人の家なので共同住宅になるんです。
特に、新築マンションでは、事前にどんな人が住むかなど知る術はありません。
まさに『隣人ガチャ』ですよね。
そうですね。
不動産業界歴30年でも驚きの隣人トラブル
それでは、次です。
『不動産業歴30年 驚きの隣人トラブル』と言う事で、隣人ガチャの事例を教えてください。
承知しました。
生活音などの騒音トラブル
特に多いのは生活音などの騒音トラブルです。
子供が飛び跳ねる音や足音とかですか?
そうです。
昔からマンションでのトラブルとしては定番です。
ですが、最近では騒音トラブルの傾向にも変化が出てきたんです。
どのような変化ですか?
■高齢者の独り暮らし
少子高齢化により、お年寄りの独り暮らし世帯が増えてきて、『耳が遠い為にテレビの音量が異常に大きくなっている』という隣人が増えてきました。
数10m離れた外からでも、大音量のテレビの音が聞こえてくるという件があったんです。
うちの近所にも、外まで音が聞こえてくるお宅があります!
■音に過敏な隣人
逆に、音に敏感な隣人も増えてきました。
精神的に過敏になってる人が増えてるのだと思います。
ストレス社会ですからね。
そうなんですよね。
こちらが生活音に気をつけて生活していても、壁をドンドンしてきたり、「うるさい!」って言われるようになると、気になってまとも生活できなくなってしまいますよね。
ペットトラブル
ペットの多頭飼いも、鳴き声や音、臭いで、トラブルの原因になりますね。
たまにベランダや共用廊下で糞尿させてしまう住人もいます。
動物アレルギーある人いるじゃないですか。
そういう人にとっては、悲惨な話になっちゃうんじゃないかな・・・。
汚部屋 / 無管理隣人
マンションなら・・・
ベランダをゴミだらけにしている住人。ベランダは共用部ですので、ゴミの山にしてしまうと避難経路が塞がれてしまいます。
一戸建なら・・・
朽ち果てた空家 / 庭がゴミの山 / 草が生え放題
などですね。
■隣人トラブルから事故物件になったお話
私が過去に経験したお話ですが・・・
家を売却したいとの相談を受けたのですが、その隣の家がゴミ屋敷になっていたんです。
それで「このままだと売れない。買い手が付かないんじゃないか?」と心配だったので、隣家の人にゴミを片付けるようお願いに通ってたんです。
あまりにもゴミが汚く山になっていて、その人も家の中に住んでなかったんです。
駐車スペースに車が当てておいたってその中で生活してるっていう人だったんです。
すごい隣人ですね。
で、何ヶ月か通っていたらお亡くなりになっていて、私が第一発見者になってしまった事があります。
隣人トラブルを超えて事故物件になっちゃいました。
す、すごいですね・・・。 そういう時、田中先生は悲鳴あげるんですか?
悲鳴はあげないですが「おぉ!?」って感じで、「これは見て見ぬふりは出来ないよね・・・」と、色々手配しました。
最終的には相続人によって更地になりました。
不動産業界歴が長いと色々あるんですね。
内見しているだけで絡んでくる隣人
内見してるだけで絡んでくる近隣住人も居ました。
私道の突き当たり1個手前の中古の物件を内見しに行ったら、その奥の家の人が「てめぇ誰の許可を得てこの道歩いてるんだ!」みたいな感じで絡んできました。
私もお客さんも引いてしまってですね「名刺出せ!」って言われたんですけど「嫌です」って。
何されるかわからないじゃないですか。
治安の悪い街(地域)ではありがちな事です。
そんな地域には、絶対住みたくないです!
内見中に来られたら、もう途中でやめちゃいますよね。
そうですね。
逆に内見中に気づいただけでラッキーだったと思います。
被害妄想隣人
最近は被害妄想の強い隣人も多いですね。
防犯(監視)カメラってあるじゃないですか。その防犯カメラが多数設置されている家があるんです。
こちらとしても、隣人に見張られている。狙われている。そんな感じで嫌ですよね。
これも内見行った時のお話ですが、隣の人から「誰だお前は!敵か!?」「うちは狙われてるんだ!」と。
まぁ結局ちょっとしてから薬物中毒の人で逮捕されて居なくなったっていう事もありました。
見えない敵と戦ってたんでしょうね・・・
バーベキュー隣人
あとはバーベキュー好きな隣人。
一戸建のお庭でバーベキューするのが夢と言う人も居るので、それは理解はできます。
しかし、マンションのベランダや月極めの駐車場でバーベキューする人。
私道でバーベキューと花火をやるような人も居ますよね。
なかなか強者です。
いろんな人がいるんですね
隣人ガチャでハズレを引いた結末
続いては『隣人ガチャでハズレを引いた結末』
これ、どうなってしまうのでしょうか?
色々勉強して希望条件に合う物件を購入しても、隣人ガチャでハズレると悲惨です。
賃貸であれば、新しい家に引っ越すという選択もできます。
しかし、マイホームとして購入した場合、引っ越しするのが難しいですよね。
ストレスがたまると精神的にもやられてきます。
隣人ガチャでハズレを引いてしまったら、売って引っ越せば良いじゃないですか?
まともなマンションであれば、すぐに売れると思います。
しかし、隣人トラブルを抱えている物件は『環境的瑕疵のある物件』とみなされてしまう事もあるんです。
隣人トラブルを抱えている物件は、その事実を隠して売ってはいけないのです。 現在進行形で隣人トラブルを抱えている場合、その事実を隠して売却する事は『告知義務違反』と取られてしまいます。 後になって買主から損害賠償請求を受ける可能性があるのです。
隣人トラブルを抱えている物件であることを理解した上で買う人は少ないと思います。
言い方を変えると、隣人トラブルを抱えた物件は需要が少ないと言う事になります。 需要が少ないと価格が下がるのです。
確かに売り難いでしょうね。
隣人ガチャでハズレを引いた場合の選択肢
『隣人ガチャでハズレを引いてしまった場合の対象方法』を5つにまとめてみました。
- 我慢して暮らし続ける
- トラブルを解決する努力を続ける
- トラブルを解決するために法的措置をとる
- 買主に隠さず告知して売却する(不動産会社直接買取り)
- トラブルを解決してから売却する
1.我慢して暮らし続ける
1つ目は、我慢して暮らし続ける事。
シンプルな選択です。
2.トラブルを解決する努力を続ける
2つ目は、そのトラブルを解決する努力を続ける事です。
トラブルが解決できれば、それが1番良いですね。
3.トラブルを解決するために法的措置をとる
3つ目は、トラブルを解決するために法的措置をとる事です。
4.買主に隠さず告知して売却する(不動産会社直接買取り)
4つ目は、買主に隠さず告知して売却をする選択です。
先ほど言ったように一般のエンドユーザーさんは隣人トラブルを抱えている物件は買わないと思うんです。
そういう場合は、不動産会社に直接買い取ってもらうのです。
ですが、若干値段は下がると思います。
5.トラブルを解決してから売却する
5つ目は、これができれば1番良いのですが・・・トラブルを解決してから売却する事です。
隣人ガチャでハズレを引くと大変だなぁ。
隣人ガチャで失敗しないための注意点
最後は『隣人ガチャで失敗しないための注意点』と言うことで、事前に対策することはできるんですか?
隣人ガチャでハズレを引いてしまうと悲惨ですので、そのような物件は買わないことが1番の対策です。
その見極め方は、一戸建てとマンションで違います。
一戸建ての見極め方
一戸建ての方が外から見えるので分かりやすいです。
- 隣接、裏側、道路の向かい側、それぞれの家を見る
- 建物や庭の管理具合、匂い、騒音をチェック
- 道路や通路を妨害している私物、植木、自転車や車がないか?
- ゴミ置場が散らかっていないか?
- 暴走族的な車やバイクがある
1.隣接、裏側、道路の向かい側、それぞれの家を見る
隣接裏側と道路の向かい側から、その家をよく見ることが大切です。
2.建物や庭の管理具合、匂い、騒音をチェック
建物とお庭の管理具合だけでなく、匂いと騒音のチェックも必要です。
3.道路や通路を妨害している私物、植木、自転車や車がないか?
道路とか通路を見て、そこに通行を妨害するような私物とか植木が置いてないか?
自転車とか車が常に停まっていないか?
このような事のチェックが必要です。
自転車とか車が 2~3日連続でずっと停まっていうようだと、常に駐車されている可能性があるので注意が必要です。
4.ゴミ置場が散らかっていないか?
次にゴミ置き場が散らかっていないかどうか。
ゴミ置き場が、一時的に散らかっているのだったら理解はできるのですが、違反ゴミステッカーが貼られているゴミがずっと置きっぱなしになっているようですと、ルールを守れない迷惑な人が近隣に住んでいるかもしれない。
5.暴走族的な車やバイクがある
暴走族みたいな改造車とかナンバーが付いてない車が停めてある場合は、困った人が住んでいる可能性がありますね。
6.監視カメラの戸数や向き
あとは監視カメラです。
近年は防犯カメラを設置しているご家庭が増えてきています。
設置しているのは良いんですが、その向きがこちら側を向いている・・・つまり自分の家から、こちら(買おうとしてる物件)を監視していると。
これはさっきお話しした被害妄想が強い人が居るかもしれないですね。
確かにゴミ置き場が散らかっていないか?とは聞きますね。
最近は監視カメラをつけているご家庭も増えていますので、正しく使われているかよく観察した方が良さそうですね。
なんかちょっと怖いですね。
マンションの見極め方
マンションは難しいんです。
覗いても隣のお部屋の様子って分かりませんからね。
- エントランスやエレベーターの張り紙に注意
- ベランダに出て(ちょっとだけ)隣の様子を確認
- 専有部で騒音チェック
- 隣人の玄関や共用廊下付近をチェック
- 集合ポストをチェック
1.エントランスやエレベーターにこんな張り紙があったら注意
実際あった例なんですけど
『ベランダや共用部分で喫煙をしないでください』
『ベランダからタバコを投げ捨てないでください』
『エレベーターでタバコを吸わないでください』
基本的なことですけどね。
そういう事まで張り紙がしてあるマンションですと、基本的な事すら守れないような人が住んでいるのかと。
『騒音の注意』
これは音がうるさいマンションなのかな?
『共用部で糞尿禁止』
これ、ペット可のマンションであれば、そういう人が居るのか感じですね。
2.ベランダに出て確認
ベランダに出て、仕切りからちょっと様子を見てですね。
ベランダにゴミの山や臭いが無いかを確認する。
ベランダはマンションの避難通路になります。
それを塞いでるようなお隣さんでないか確認しておくと良いです。
3.専有部で騒音チェック
トイレなど水が流れる音が漏れやすい物件ではないか。
上の階や隣の部屋の騒音も、耳を済まして確認する必要があります。
内覧する時は、不動産会社の営業マンがずっとお話してるので、聞こえなくなっちゃうんです。
そんな時は「音を確認したいんで静かにしてください」って、はっきり言っちゃって良いです。
4.隣人の玄関や共用廊下付近をチェック
廊下に出て、隣のお部屋の玄関周りをチェックする。
共用廊下っていうのは原則として物を置いてはいけないと、管理規約で決まっている場合があります。
にもかわらず、自転車とか子供のおもちゃとなどが散乱してる物件もあります。
そういうマンションは注意が必要です。
あとは隣のお部屋の換気扇の排気部が、廊下側に出ている物件もあるんです。その換気扇から出てくる匂いが臭い・・・。
そういう物件の場合ですと、室内がどんな事になっているのか分からないので要注意です。
「今日はカレーだな」位の匂いとかなら良いんですけどね。
5.集合ポストをチェック
エントランスの集合ポストを見て、自分が検討しているお部屋の隣のポストがギュウギュウに詰まって溢れているような状態じゃないかチェックです。
郵便物が溢れているっていう事は、いい加減な性格の人が住んでいる可能性もあるので、ちょっと注意です。
田中先生の経験があるからこそ知れた情報ですね
マンションは隣の室内の様子は見れないですから、このようなポイントから判断するしかないんです。
田中先生の経験があるからこそ知れた情報ですね。
まとめ
経験を重ねないと、隣人ガチャの見極め方は難しそうですね。
そうですね。
マンションは隣の室内の様子は見れないですから、このようなポイントから判断するしかないんです。
本当に心配な人は、最近だと調査専門の業者が、隣とか近隣にどんな人が住んでいるか調べてくれるようです。
ですが、買う買わないに関わらず、業者に依頼すると何万円もの調査費用がかかります。
それは費用的にかなりの負担ですよね。
ゼロシステムズでは、そういう調査はしないのですか?
そこまでは考えていません。
ゼロシステムズは、物件調査と住宅診断(建物診断)の専門家集団ですので、そういった住人の調査まではできないです。
ですが、私としても調べきれないと言うのは気持ちが悪いです。
トラブルにならないように、契約する時点で売主に確認をして告知してもらっています。
そうなんですね。
例えば・・・
- ・建築時の妨害行為とか建設反対運動されていないか?
- ・通行妨害をしている迷惑住民は居ないか?
- ・事故物件ではないか?
基本的には書面で確認しているのですが、売り主がパワービルダーとか大手企業になると、自社規定の書面しか発行しないと言う場合があります。
どうしても書面で貰えない時は口頭で確認して「そう言う事は無いですよね?」と確認して、告知として貰います。
口頭だと、証拠が残らなくないですか?
ゼロシステムズでは、重要事項説明など契約をする時には、自分の発言に責任持つため、自身の発言も含めて録音させて貰っています。
記録は残っていますので大丈夫です。
なるほど。
それなら、安心ですね。
隣人との相性もある
だけど、隣人ガチャと言っても買主と隣人の相性もありますよね。
私は隣の人とは合わないな・・・と思っても、意外と買う人とは相性が良かったり。
結局、住むのはご自身なので、ご自身の目と耳と鼻でじっくり物件を観察する事が大事です。
その為にも、内覧した当日 / 翌日に急いで契約しない。
即決はしない。
自分がこれから何十年と長く住む家ですもんね。
そもそも営業マンのセールストークに流されて即決してしまうのは危険です。
確かに!
大変勉強になりました。
今回もありがとうございました!
田中先生ありがとうございました。
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