【住宅ローン】物が高い!物価上昇時に家計を守る生活防衛はこう考える!
~家を買うなら知るべき”今できる”対処法を解説!備蓄米放出!~

【住宅ローン】物が高い!物価上昇時に家計を守る生活防衛はこう考える!

物が高い!
2025年、あらゆるものが値上がりし続けています。 米などの食品 / 光熱費 / スマホ代 毎日の生活にのしかかる負担に、どう対処すれば良いでしょうか? 今回は、値上げラッシュの現実を、リアルなデータと最新情報をもとに、なぜ物価が上昇するのか解説します!


※記事は撮影前の原稿を元に要約しております。そのためYouTube動画と内容が異なる部分がございます。
動画を再生しつつ読み進めください。

今回のテーマ『なぜ!?こんなに物が高いのか?』


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中島

アシスタントの中島一樹です。
田中先生。本日もよろしくお願いします。

早速ですが、今回のテーマは
『なぜ!?こんなに物が高いのか?』です。

食品に限らず、2025年6月もさまざまなモノやサービスの値上げが予定されています。
住宅購入を検討している方、すでに住宅ローンを組んでいるご家庭はもちろん、貯蓄や日々の生活のやりくりを考えている方にとっても、生活費の見直しは大きな課題ですよね。

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田中

そうなんです。
毎月の支出が増えるなかで、将来の資金計画を立てて行くには、こうした生活コストの変動に対応していかなければいけません。

そこで今回は値上がりする様々な商品やサービスを取り上げ、消費者物価指数などのデータをもとに、なぜ物価上昇するのか?についてを、お話していきます。

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中島

よろしくお願いします!

2025年6月に値上げされる食品

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中島

まずは、コチラをご覧ください。
2025年6月に値上げされる食品を一覧にしてみました。

■値上げ商品一覧
商品カテゴリ商品名・ブランド名値上げ幅
飲料日清ヨーク「ピルクル」など4〜25%
菓子カルビー「じゃがりこ」 4〜19%
菓子岩塚製菓 米菓製品4〜13%
菓子明治ミルクチョコレート、ザバスプロテインバーなど10〜36%
加工食品日本ハム「豚まん」など約3〜25%
加工食品味の素「スープDELI」約10〜11%
加工食品サトウ食品 パックごはん約11〜14%
調味料ハウスギャバン スパイス類845品目、にんべん つゆの素5〜15%
日用品ピジョン ベビー用品(哺乳瓶、歯ブラシ、シャンプー等)2〜35%
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中島

特に影響が大きいのが、飲料・菓子、そして日々の調理で使う加工食品と調味料です。

「ピルクル」などの乳酸菌飲料で約4〜25%の値上げを実施するほか、「明治ミルクチョコレート」「ザバスプロテインバー」、「アーモンドチョコレート」などで、10〜36%の値上げが予定されています。

また、お菓子関連ではカルビーの「じゃがりこ」や米菓製品も値上げで、米菓については米の高騰の影響も考えてしまいますね。
田中先生は気になったものありますか?

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田中

最近は料理をするようになったので、調味料の値上げは気になります。
日常的に買い足すものなので、家計への影響は見過ごせませんね。

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さらに加工食品では、日本ハムの「豚まん」や味の素の「スープDELI」、サトウ食品のパックごはんなども値上げされます。

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田中

こういった食品の値上げは、単発では少額でも、毎日の積み重ねで、家計に確実に響いてきますね。


米価格高騰とその対策

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続いてコチラ、お米の価格です!

スーパーでのコメの販売価格(5キロあたり)

S055_NHK米価格グラフ

引用NHK – スーパーのコメ平均価格 5キロ 4285円 2週連続 過去最高更新

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私たち日本人の食卓に欠かせないお米。
その価格が、去年から、どんどん高くなっていますよね。

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田中

農林水産省の発表によると、全国のスーパーで5月中旬に販売された米、5キロあたりの平均価格が4,285円となり、最高値に到達しました。

備蓄米の随意契約

S055_日テレ備蓄米の随意契約

引用日テレNEWS – 随意契約に続々名乗り…備蓄米受け付け「一時休止」を発表 価格“三極化”に消費者のホンネは?

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平均ですのでコシヒカリなどの銘柄米はもっと高いということになりますね。
中でも注目されているのが、政府備蓄米の随意契約による市場放出です。

大手流通業者33社(イオン、アイリスオーヤマ、サンドラッグ、楽天など)が名乗りをあげた結果、応募が殺到し、一時的に受付が休止される事態にまでなっていますよね。

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そうですね。
これにより、市場ではお米の価格が5キロあたり2,000円台の備蓄米が流通されることになります。
オンライン販売や予約注文も検討されており、流通の在り方にも影響を与えそうです。

こうした中で、米の市場価格は「三極化」するとも言われています。
備蓄米、一般米、銘柄米でそれぞれ価格差が拡大しそうですね。

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そこでこちらをご覧ください。

米の価格三極化(5キロ換算)一覧

種類価格(5kgあたり)備考
備蓄米約2,000円政府放出品、販売先限定
一般米約3,500〜4,000円スーパーやネットで流通
銘柄米5,000円以上ブランド米、新米に人気
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実際、現在の相場感では、備蓄米が5キロで約2,000円、一般米が5キロで3,500〜4,000円、そして銘柄米は5キロで5,000円を超えるケースも出ています。

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この価格差は、購入先やブランド、流通経路によっても異なりますが、日々の買い物における選択肢の幅が広がると同時に、選び方次第で支出が大きく変わってくる状況です。

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NEWS ZERO SYSTEMS が行った調査では、消費者の多くが「少し高くても新米や銘柄米を選びたい」という傾向があるようで、「どうせ食べるなら美味しいものを」という志向が強く出ているようです。

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今後、住宅を購入する予定の方や、すでに住宅ローン返済をしながら日々の生活をやりくりする世帯にとっては、お米のような主食の価格動向は家計の根幹に直結します。

政府の放出米によって一時的に価格が落ち着いたとしても、これから夏になりますので天候リスクもあります。
今後も注目の話題になりそうですね。

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そうですね。

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田中

令和の米騒動なんて言葉もありますが今後も注目していきたいと思います。

それでは、次の話題では公共料金や固定費の動向を見ていきます。


光熱費・通信費の価格動向

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私たちの生活に密接に関わる『光熱費』
電気・ガス・水道といった生活インフラの料金です。

消費者物価指数の最新データによると、2025年4月時点での電気代は前年比で13.5%の上昇、都市ガス代は4.7%の上昇です。

こちら↓2025年4月の消費者物価指数をご覧ください。

2025年4月-消費者物価指数 エネルギー構成品目の前年同月比及び寄与度

S055_エネルギー構成品目の前年同月比および寄与度

引用総務省 – 2025年4月 消費者物価指数 表5(PDF)

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田中

水道料金も地域によりますが、値上げの動きが見られます。

水道料金の価格推移

S055_水道料金の価格推移グラフ

引用小売物価統計調査による価格推移 – 水道料金の価格推移

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やっぱり上がっているんですね。

『電気・ガス料金負担軽減支援事業』の終了と再開

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中でも電気代は、2025年4月の検針をもって
『電気・ガス料金負担軽減支援事業』の補助が終了したことで、燃料費調整額の増加により、家計の負担が増しました。

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そんな施策があったんですね!

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こうした背景を受け、政府は2025年7月から9月にかけて
『電気・ガス料金負担軽減支援事業』の再開を発表しました。
この制度では、一般家庭を対象に電気は1kWhあたり最大2.4円、ガスは1㎥あたり最大10円の補助が予定されており、夏場の消費負担の軽減を目指しています。

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それは助かりますね!

通信費の料金改定

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スマホやインターネット料金については、NTTドコモの『home 5G』が2025年7月1日より月額330円の値上げを実施するようで、一部サービスで料金改定が行われていますね。

NTT東日本の『フレッツ 光ネクスト』や『@nifty光 with フレッツ』なども、月額料金の改定が実施されています。
これらの値上げは、部材費や人件費の高騰、サービス品質維持のための運用コスト増加などが背景にあるようです。

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あらゆるものがちょっとずつ高くなっていて、なんだか困ってしまいますね。

固定費が発生する中で、こうした光熱費や通信費といった変動費の上昇は見逃せません。
特に住宅ローン返済中のご家庭では、家計全体の見直しとタイミングを見て、より有利な住宅ローンへの借り換えなども検討する必要があるかもしれません。


消費者物価指数を読み解く

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ここまで個別の値上げ事例を見てきましたが、全体としての物価の動きについても注目したいところです。

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そこで、2025年4月時点での『消費者物価指数(CPI)』の総合指数を見ていきます。

2025年4月-消費者物価指数の総合指数

S055_2025年4月-消費者物価指数

引用総務省 – 2025年4月 消費者物価指数 総合指数(PDF)

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田中

CPIは、2020年を100として、4月時点では111.5でした。

これは前年同月比で3.6%の上昇となっており、インフレ傾向が継続していることがわかります。
また、生鮮食品を除いた総合指数は110.9、エネルギーも除いた指数は109.7で、それぞれ前年同月比で3.5%、3.0%の上昇となっています。

生活の基本となる商品を中心に、価格の上昇が続いていることがわかりますね。

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だいぶ上昇している感じがしますが、何が原因ですか?

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田中

物価上昇の要因としては、エネルギー価格の上昇が大きく、先ほどお話しした電気代だけで13.5%の値上がりとなっています。

ただし、ガソリンについては、政府の補助や市場要因の影響により、2025年6月現在で1リットルあたりの平均価格が前月比で数円下落しております。
わずかながら消費者負担の軽減が見られています。

都市ガスや灯油は依然として高水準にあり、これらが全体の物価を押し上げている状況です。

■2025年4月-消費者物価指数 総合指数の前年同月比に寄与した主な内訳
S055_2025年4月-総合指数の前年同月比に寄与した主な内訳

引用総務省 – 2025年4月 消費者物価指数 総合指数の前年同月比に寄与した主な内訳(PDF)

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田中先生、穀類や菓子類、調理食品、外食の価格も上昇してますね。
中でも「うるち米」が98.6%の上昇と突出しています。
お米を筆頭に家庭の食卓に直結する部分が、全体の物価を牽引しているように見えますね。

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田中

そうですね。
先ほどご紹介しましたが、政府は7月から9月にかけて
「電気・ガス料金負担軽減支援事業」の再実施を発表しています。

しかし、こうした対策があっても、企業による「コスト転嫁」の影響などを受けて、物価上昇の波はしばらく続くと見られています。

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しばらく、値下がりはなさそうですね。


まとめ:物価上昇の要因は?

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田中

ここまで見てきた通り、2025年6月も食品から公共料金、インフラコストに至るまで、生活に密着した支出の多くが値上がりしています。
要因は様々あります。

■物価が上昇している原因
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田中

大きな原因は大きく分けて3つあります。

1つ目は『原材料価格・エネルギー価格の上昇』です。
輸入に頼る食品やエネルギーの原料が、円安や国際価格の変動で高騰しています。

2つ目は『人件費や物流コストの増加』
人手不足や輸送費の上昇が、最終価格に反映されやすくなっています。

3つ目は『企業のコスト転嫁』です。
企業が経営を維持するために、上がったコストを価格に転嫁せざるを得ない状況が続いています。
これは日銀の政策金利に大きく影響しています。
政策金利の上昇はインフレを抑えることにつながる一方、結果としてローン金利や企業の借入コストが上がり、それが価格転嫁を加速させる一因にもなっています。

利上げの条件と景気の好循環サイクル

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田中

ですが、日本では今、昨年のマイナス金利から、金利のある世界に
移行しています。
日銀が政策金利を上げるということは、景気の好循環を見込めていない状況では行えません。

利上げの条件-景気の好循環

景気の好循環サイクル

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利上げの条件は

  • ・物価の上昇
  • ・賃金上昇
  • ・消費の増加
この、景気の好循環が続くことと言えます。

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なるほど。
以前の動画で春闘や賃金のベースアップについて触れましたけど、実際に賃金上昇ですが、近所のスーパーの時給がすごく上がっているなという印象はあります。
少しずつですが、物価上昇に対して、賃金上昇が起きている感じ。
そうしなければ生活していけない、というような風潮はありますね。

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田中

そうですね。
あとは今後、日本での消費が増えれば経済に流動性が起き、景気が活性化していきます。

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中島

なるほど、では今は、その過渡期という感じですか?

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田中

そんな感じですね。

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中島

実際、あまり好景気を感じれず、物が高い!という印象ではあるのですが、そんな中、住宅購入を検討している方や、住宅ローンを組まれている方は、どんなことに気をつけて日々生活していけば良いと思いますか?

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田中

物価の上昇はこれからも続いていきますので、シンプルにしっかり働くことは大切なことだと思います。

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中島

みずほ銀行は年収700万くらいないと優遇金利が適用されませんよね。

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田中

そうですね、全ての銀行がそういうわけではありませんが…
住宅を購入するということは、多くの方が住宅ローンを組むということになりますので、固定金利・変動金利の特性を理解したうえで、ローンを組むことが大切です。

すでに住宅ローンを組まれている方も、借り換えや返済計画の再検討を行うことで、将来的なリスク回避につながります。

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中島

そうですね。
今後も物価の上昇が長期的に続きそうなので、日々の支出をしっかり可視化することも重要ですよね。

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田中

これから住宅を購入しようと検討している方にとっては、今後「どのエリアで、どんな生活をするのか」など、ライフプランの設計をすることが大切になってくると思います。

ライフプランに合わせた無理のない住宅ローンを組み、他人の評価でなく、自分価値観をしっかりもった暮らし方を意識することが、これからの時代にフィットする住宅購入の基本だと考えています。

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そうですね。
一人一人が学んで知識をつけていかないといけない時代だと思います。

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