人が造るものには施工ミスがある
~東栄住宅・三栄建築設計の新築を住宅診断~
人が造るものには施工ミスがあるもの
近年の建築現場は慢性的な人材不足
赤外線住宅診断技能師の野方実で御座います。
本日は一級建築士の金子氏と、東栄住宅(柏市)・三栄建築設計(足立区)の新築一戸建2件の住宅診断(共に3回目)を行いました。
今回の現場では、大きな施工ミスや欠陥などはありませんでしたが、いくつかの不具合やキズなどを発見しました。
新築一戸建ては、建築現場で人が作業して造り上げます。
木工事、電気工事、基礎工事、水道設備工事、サッシ、キッチン、ユニットバス、クロス、外構、屋根など、とても多くの人が携わります。
近年の建築現場では、慢性的な人材不足が深刻化しております。
特に建売住宅の建築現場では、外国人の作業員に依存している傾向があります。
決して、外国人の現場作業員が悪いということではありません。
外国人に限らず、日本人の現場作業員であっても、技術力や経験が足りない人が施工している場合もあります。
そのような人が施工している物件では、仕上げが雑であったり、施工ミスがあることも珍しくありません。
ゼロシステムズでは、
建築現場は”人”が造るものなので『施工ミスは、あるもの』
と考えております。
売れている時期は欠陥住宅が増える
私どもで住宅診断を実施していると、今年は、昨年と比べて、そのような新築一戸建てを多く発見しています。
特に、今の時期のような、住宅の売れ行きが好調なときには、仕上げが雑や施工ミスを多く発見しますので注意が必要です。
ウッドショックや人材不足で、新築の流通量が少ないと、すぐに物件が売れてしまうので、不動産会社だけでなく、お客様も焦って契約しようとする傾向があります。
ゼロシステムズでは、このような時期であっても、
お客様にとってマイホーム購入は、一生に一度の大切なイベントである。
ということを忘れずに、住宅診断を実施してお引渡しをしています。
東栄住宅(柏市)の新築
– 3回目の住宅診断 –
東栄住宅(柏市)の新築一戸建てを住宅診断
東栄住宅の現地立会いでは、買主様と当社のみでキズなどの不具合箇所のチェックを行い、
引き渡し日に現地にて現場担当者から補修確認と設備機器の説明を受ける流れになります。
住宅診断時の指摘箇所
床やドアのキズ、屋根のコーキング汚れ、ランドリーパイプの曲がりなど、合計約30箇所の指摘がありました。
床の傷
ドアの傷
屋根のコーキング
ランドリーパイプ
前回の診断時には水道や電気の工事が未了でしたので通水や排水、インターホンなどの通電テストも行い問題ないことを確認いたしました。
三栄建築設計(足立区)新築
– 3回目の住宅診断 –
三栄建築設計(足立区)新築一戸建て
契約時点では建物が完成前でしたので、未了であった診断項目と不具合箇所のチェックを行います。
住宅診断時の指摘箇所
壁の鉛直確認、石膏ボードのビスピッチの確認、ホルムアルデヒドの確認、キズや不具合箇所の確認
壁の鉛直確認
石膏ボードのビスピッチの確認
ホルムアルデヒドの確認
キズや不具合箇所の確認
外壁のサイディングの取付釘やバルコニー部のサッシ下の防水の確認も行います。
サイディング
バルコニー部サッシ下の防水
洗面台のボウルと壁の隙間ですが、
こちらの物件のようにコーキング処理されてお引き渡しとなることは殆どありません。
お客様からご質問頂く事も多いのですが、通常は、コーキング処理をお願いする場合には、売主もしくはオプション業者にて有償での対応となります。