【建売住宅】価格高騰中の新築を内覧するなら平日が最適
~内覧するなら何曜日が最適か?~
【建売住宅】価格高騰中の新築を内覧するなら平日が最適
内覧するなら何曜日が最適か?
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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第445-1回目 (2023年2月9日放送分 前半)となります。
今回の話題
【建売住宅】価格高騰中の新築を内覧するなら平日が最適
内覧するなら何曜日が最適か?
FM鴻巣フラワーラジオ 不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちは。
番組MCのフジコで御座います。
田中先生。
本日も宜しくお願い致します。
早速ですが、本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?
本日は
- 『買付を出しても買えない不動産市場』
- 『何曜日に内覧して、いつ契約をすれば良いか?』
ご検討の結果、ご購入を決めた場合のタイミングについて、お話ししていきます。
それでは、フジコさん。
リスナーさんから、今回のテーマに関連したご質問を頂いているのでご紹介をお願いします。
買付を出しても買えない不動産市場
ラジオネーム『ニコニコ花子』さんからのご質問です。
購入申込書を提出したのに別の人に買われてしまった
田中先生。こんにちは。
いつも動画の配信ありがとう御座います。
週末に飯田グループの新築を内覧しまして、月曜日の午前中に不動産購入申込書を書いて不動産仲介会社に提出しました。
契約予定日は、次の日曜日で調整していましたが、火曜日になって不動産仲介会社から
『今日、他から、お申込みが入り、今日、契約することになった』
と連絡が入り、こちらで契約できなくなってしまいました。
契約するつもりで先に購入申込書を提出したのに、このような理不尽なことが通用するのでしょうか?
何か対応策などあるのでしょうか?
ラジオネーム『ニコニコ花子』さん。
ご質問ありがとう御座います。
質問の要点をまとめます
ご質問の内容をまとめますと・・・
- ・週末(土曜日または日曜日)に新築を内覧
- ・一晩じっくり検討
- ・月曜日に買付証明書を提出
- ・次の日曜日に契約をする予定調整
- ・翌日の火曜日に他から買付が入って、即日契約されてしまい、物件を取られてしまった。
『先に申込書を書いたのに何で他で契約してしまうのか?』
と憤りを感じているという事ですよね。
私もニコニコ花子さんと同じ立場でしたら、売主に怒鳴り込みに行きたい気持ちになります!
そうですよね。
フジコさんは、有言実行ですから、本当に怒鳴り込みに行っちゃいそうですね。
多分、行っちゃいますよ。
■不動産取引ではよくあること
でもフジコさん、そこは踏みとどまってください。
実は、ニコニコ花子さんのように、買付(購入申込書)を提出したのに買えなかったということは、不動産業界では結構アルアルなんですよ。
■成約件数は2年連続下落
コロナ禍以降、リモートワークが広まって、住宅需要が高まり、新築一戸建ての売れ行きの好調が続いています。
まず、レインズの首都圏不動産流通市場の動向のデータを見ると、新築一戸建ては、成約件数は、2年連続で前年度を下回っています。
それは・・・『売れていない』という事ではないのですか?
そうではないのです。
■新規で売り出されている物件数が減っている
レインズへの新築一戸建ての登録件数が減っています。
要するに、新規で売り出されている物件数自体が減っているのです。
画像引用:公益財団法人東日本不動産流通機構 – 首都圏不動産流通市場の動向(2012-2022新規登録件数)
物価高と資源不足により、新築一戸建ての供給量が減っているので、それに伴って成約件数が減っているという理屈です。
■成約物件の価格は上昇中
逆に、成約物件価格は、首都圏平均で、前年比5.8%も上昇して、2年連続で前年度を上回っています。
価格が上がっているというのは、売れている証拠ですね。
そうなんです。
そのため、立地条件が良い新築一戸建てには、多くのユーザーが、購入に名乗りを上げます。
ですので、ご質問者様のように、
『先に買付を提出しても他のユーザーに契約を先に越されてしまう事例』
が、頻発しています。
・成約数が下がっているのは、新規に売り出される物件が減ったため。
・その分、物件価格が上がっている。
・条件の良い物件には、多くのユーザーが殺到する。
・先に買付を提出していても、他のユーザーに先に越されてしまう。
『買付証明書』に契約の拘束力は無い
そもそも買付に拘束力はないのですか?
■『買付証明書』は撤回(キャンセル)が可能
結論から言うと、買付証明書には拘束力はありません。
買付を提出しても、売買契約書に署名押印して手付金を支払うまでは、拘束力はありません。
そのため、お互いに『撤回(キャンセル)』することは可能なのです。
なるほど。
拘束力は無かったんですね。
■売主によっては『売止め』にしてくれる事も
最近では、手付金は現金授受でなく契約前に事前に銀行振込みで支払うというケースが増えてきました。
そのため、手付金を振込んだ時点で、物件を売り止めにしてくれる売主も増えてきました。
ちなみに、事前に振り込んだ手付金は、売買契約書に署名押印を完了するまでは、厳密に言うと『申込金』という扱いになります。
申込みを撤回(キャンセル)したら、全額返還されるお金です。
それなら安心ですね。
『売買契約書』に署名押印したら返金不可
とは言っても、売買契約書に署名押印したら、申込金は『手付金』という扱いになります。
そのお金は、『解約手付』と言って、その後にキャンセルしても返金されません。
売買契約が成立しないと、完全に売り止めにしてもらえないと言うことですよね。
買主としては心配ですよね。
そうなんですよ。
売れ残っている物件もタイミング次第
でも、完成して売れ残っている新築なら買えそうですよね?
■値下げされたタイミングで売れてしまう
そうですね。
ただ、パワービルダー系の新築は、完成して売れ残りそうになると、価格を下げて販売します。
多くの買主ユーザーは、自分が目を付けていた物件が値下げされると、そのタイミングで購入申込を入れる事が多いです。
そうなると、買主ユーザー同士で競争になってしまいますね。
そうなんですよ。
他者と同じタイミングで行動しない
そのため、欲しい物件を確実に購入するためには
『他のユーザーと同じタイミングで行動はしない』
という事がコツと言えます。
『他のユーザーと同じタイミングで行動しない』 とはどういう事ですか?
他のユーザーとタイミングをずらすという事です。
例えば
- 1.物件見学(内覧)をするタイミング
- 2.購入を決断して購入申込書を提出するタイミング
- 3.売買契約を締結するタイミング
この以上3つのタイミングを他のユーザーとずらす事により、ご契約に至る可能性が高くなります。
多くの人は土日に行動する
内覧日と契約日の比率
多くの買主ユーザーは- ・土日のどちらかで内覧
- ・数日後に買付を提出
- ・次の土日のどちらかで契約予定日
多くの皆さんは土日がお休みですから、大抵そうなりますよね。
そうなんです。
多くのユーザーと同じタイミングで行動すると、他の人に取られて、本当に購入したい物件を契約できない可能性が高まります。
具体的には、どのようにタイミングをずらせば良いのですか?
内覧は平日がお薦め
まず、物件見学(内覧)は、平日がお薦めです。
土日は、現地見学会などで、他の買主ユーザーだけでなく、他の不動産会社の営業マンも現地にいて、ゆっくり見学し難い時があります。
しかし、平日であれば、見学する人は殆どいなく、ゆっくりと内覧することができます。
私どもでも、他に人が居ない方が、じっくり住宅診断が出来ますので、平日の内覧立会は個人的にも好きです。
それと、住宅ローンなどファイナンス系のご説明も、他の見学者や営業マンを気にすることなく、じっくり出来ます。
このように、質の高い内覧ができるのです。
平日の内覧は非常にお薦めです。
- ・お仕事の休みを取る事が出来れば、相応に価値ある時間となります。
- ・平日に内覧すれば、買付を提出するタイミングも他の人とずらす事が出来ます。
土日に契約予定日を設定するのでなく、
木曜日、金曜日などの平日に設定する事で、他のユーザーに先を越され難くなります。
なるほど。
平日に内覧すれば、他のユーザーよりも、先に行動できるという事ですね。
そうなんです。
当日契約はお薦めしません
しかし、だからと言って、私は内覧当日や翌日に契約するような事はお薦めしていません。
不動産は一生で最も高価な買物の一つです。
そのため、ゼロシステムズでは、お引渡しまでに合計4回の住宅診断を実施しています。
ゼロシステムズでのお取引の流れ
ゼロシステムズ 完成物件お取引の流れ
- 1回目の住宅診断
- 1回目の内覧時に、建物の一部を壊さないと直せないような大きな欠陥はないかを検査して、ご購入に値する物件かを見定めます。
- 2回目の住宅診断
-
2回目の住宅診断は、契約前に実施します。
買付をご提出いただいてから、ご契約までの間に、建築士が住宅診断を再度実施します。
市役所や法務局などに出向き物件調査も必ず実施します。原則、契約の前日までに調査や診断結果の報告書、重要事項説明書、売買契約書をメールでお送りしています。
そのため、ゼロシステムズでは、内覧日当日や翌日に契約することはできません。
住宅は一生で最も高価な買物の一つですから、慎重に行きたいですね。
そうですよね。
今の新築であっても、欠陥住宅はありますので、住宅診断は大事だと思います。
具体的な欠陥事例や住宅診断の詳細については、以下のページで詳しく紹介していますので、ご覧ください。
まとめ:欲しい物件を確実に購入するために
お話をまとめますと・・・
- ・コロナ禍以降、テレワークの普及で住宅需要が増えました。
- ・資源不足により供給量が減ったため、新築一戸建の販売数が足りなくなりました。
- ・非常に売れている状況で、首都圏では前年比5.8%も価格が値上りしています。
そのため・・・
- ・買付を提出しても売り止めにしてもらえる事は殆どありません。
- ・本当に購入したい物件であれば、他のユーザーと同じタイミングで行動しない。
具体的には、内覧は平日に行なって、売買契約日も土日の前の平日に設定する。
住宅は一生で最も高価な買物ですが、いまだに欠陥住宅は存在します。
そのため、焦って購入を決断するものではないと思います。
『ニコニコ花子さん』参考になりましたでしょうか?
前半は以上となります。
田中先生。
今回もありがとうございました。
番組は後編へ続きます。
【建売住宅】価格高騰中の新築を内覧するなら平日が最適
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