【不動産市場】ステルス値上げと建築費に値下げ圧力!?
～今後の不動産市場はどうなるのか～

後半は､今後の不動産市場はどうなるのか､以下の4つについてお話ししていきます｡

• ① 建築費高騰のため飯田グループの一建設の新築は建物仕様が下がる
• ② 今後､少し建築費が下がるかもしれない？という日本経済新聞のニュースをご紹介
• ③ 今､住宅を買っても良いのか？
• ④ 住宅ローンが通るか通らないかは簡単にわかる

1つ目の話題は
『今後､飯田グループの一建設の新築は建物仕様が下がる』
です｡

先日､飯田グループホールディングスの一建設で契約したときに､新築一戸建ての建築費の原価について営業の方からお話を聞きました｡

「現在､建築費が高騰していて､1棟あたりの建築費の原価は､50万円～100万円くらい値上りしている｡」とのことです｡

一建設としては､「物件価格をこれ以上値上げしないように､分譲住宅の建物仕様を落としてコスト削減を実施する｡」ということです｡

建物の大きさ､要するに延べ床面積を小さくするということです｡

最近の新築では
・シューズクローク
・パントリー
・インナーバルコニー
などがついて､
ゆとりがある間取りでした。

今後は､建物の面積を小さくしてコスト削減するために､それらを原則廃止するということです｡

そういうことですね｡

これから新築される建売住宅は､そのようにしてコスト削減されます。
表面価格は変わらないかもしれませんが､ひと回り小さくなるので収納力など使い勝手を十分注意して選ばないとなりません｡

逆に今､既に完成している新築であれば､まだ､ゆとりがある間取り仕様なので在庫物件は狙い目だと思います｡

そういうことです｡

建築費は､どんどん値上りしています。
そのためビルダーは､建物仕様を落としてコスト削減しています。
ユーザーもその辺に注意して物件選びをしてみてください｡

次は逆に『建築費が安くなるかもしれない｡』という､日本経済新聞のニュースについて解説します｡
サッシーさん､この記事を紹介して頂いて宜しいですか？

そうですね。
記事の内容は･･･

• ・住宅の柱に使う木材の流通価格は､約1年前の半額になった。
• ・木造住宅で使われる『集成材』は4月と比べて14％安くなった。

ということです｡

いえ､そうとは限りません｡

現在､ウッドショックのピーク時の半値となったとは言え､コロナ前よりは､木材価格は高い状態です｡

また､建築費のうち､木材などの構造体を占める割合は､一部です。
その他の設備機器などは､円安による原材料高騰の影響をまだ引きずっています｡

さらに建築現場の人手不足は､全く解消されておらず､工事が進んでいない現場も珍しくありません｡
そのため､ハウスメーカー各社は､建物仕様を落としたりコスト削減に躍起です｡

デフレからインフレに変化した時代では､建築費がコロナ前の水準に戻る｡という考えは捨てた方が良いかもしれません｡

次は｢今､住宅を買っても良いのか？｣というお話です｡
リスナーさんからご質問を頂いているので､まずは紹介お願いします｡

ラジオネーム：Xさん ご質問ありがとうございます。

住宅購入は､早ければ早いほど有利です｡
購入時の年齢が若いほど､住宅ローンの選択肢の幅が広がるというメリットがあります｡

住宅ローンの返済期間は35年､最近では､40年や50年ローンも出てきました｡
しかし､多くの銀行では､完済時年齢を80歳に設定しています｡

そのため､35年ローンを組めるのは､45歳までです｡
46歳からは､返済期間は34年､33年､32年とカウントダウンが始まります｡

多くの銀行では､がん団信に加入できるのは50歳未満となります｡

歳を取ればとるほど､病気にかかるリスクも高まります。
有利な団信を選びたいのであれば､持病が無い､元気で健康なうちに住宅ローンを組む必要があります｡

頭金をつくるために月々5万円ずつ積み立てすると､3年間で180万円貯まることになります｡

しかし､インフレにより､それ以上に物件価格が値上りする恐れも十分に考えられます｡

さらに､賃貸に住みながら､頭金を貯めるということは､同時に家賃も支払う必要があります｡
賃貸で家賃を何年支払っても､自分のものになりません。

人生においての資産形成として考えると家賃は､完全に無駄な出費だと私は考えます｡

家賃10万円を3年間支払い続けると､合計360万円になります。

貯蓄 (月5万円 3年で180万円) と
家賃 (月10万円 3年で360万円) を合わせると
総額 540万円 と､なります｡

今すぐ頭金0円で月々10万円の返済でローンを組んで住宅を購入して､それとは別に毎月5万円を積立貯蓄できるのであれば､
変動金利で組んでも十分なリスクヘッジ（3年で180万円の貯蓄）になるので､全く問題ない資産形成であると考えます｡

ラジオネーム：ジャックスさん｡
ご質問ありがとうございます｡

最低勤続年数､返済比率､審査金利などは､各銀行により異なります｡
どこの銀行なら審査が通りやすいかを考えたときには､金利だけでなく各銀行で異なる審査基準を比較して検討する必要があります｡

ゼロシステムズの『住宅ローン審査シミュレーション』を使って解説します。

■質問者様の条件を入力

年収：530万円

借入希望額：3,980万円

既存借入：0円

返済期間：35年

勤続1年以上2年未満にチェック

■質問者様の承認スコア

イオン銀行：84％

みずほ銀行：81％

それ以外の銀行：79％以下

80％以上→【承認】の可能性があります｡
79％以下→【否決】の可能性が高くなります｡

auじぶん銀行の返済比率審査基準は35％未満（年収400万円以上）となっています。

今回 質問者様の場合､返済比率35.18％ですので､若干ですが審査基準オーバーであることがわかります｡
そのため､承認スコア71％というわけです｡

『住宅ローン審査シミュレーション』を使えば､どこの銀行なら審査が通りやすいか数値で簡単に判断できます｡
無料で利用できますので､ぜひ､使ってみてください｡

皆様からのご質問､お待ちしております｡