【物件の選び方】新築の建売住宅!どれを選べば正解か?売れ残りやすい区画とは?
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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第493-3回目 (2024年3月07日放送分 その③)となります。
今回のテーマ『分譲地の価格が決まる法則』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
田中先生!
お次は、どんなお話を頂けるのでしょうか?
次は
『分譲地の価格が決まる法則』
というテーマで、お話をして行きます。
新築分譲住宅では、1号棟 / 2号棟 / 3号棟 という感じで、区画割りされている現場が結構ありますよね。
そういう現場で、最後の1区画の物件を検討しているユーザーから、必ずされる質問があるんですよ。
どのような質問ですか?
「なぜ、この区画だけ売れ残っているのか?」という質問です。
確かに気になりますね。ぜひ教えてください。
最後の1区画が売れ残った理由
2つ理由があります。
- ・1つ目は、全棟即完売するような現場でなければ、最後の1区画は必ずできてしまう。
- ・2つ目は、その区画の値段が割高である。
1つ目は、まぁその通りですね。
2つ目の、割高というのは、どういうことですか?
例えば、新築一戸建ての価格相場が4,000万円のエリアで、4,000万円で売りに出れば、スムーズに売れると思います。
ですが、不動産の価格は、陽当りや道路付けなど、個別的な要因が大きいので、同じ現場でも区画ごとに販売価格が異なります。
『最後の1区画は、個別的要因を考慮すると割高だから、ユーザーに選ばれなく最後まで売れ残った可能性がある。』
ということです。
なるほど。
先に売れた物件の方が、陽当たりなど条件の良い物件だった可能性がある。という事ですね。
そういうことです。
それでは『分譲地の価格が決まる法則』に関連した質問を頂いているので、フジコさん、ご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:Qさん からのご質問です。
質問:分譲地の価格が決まる法則などはあるのでしょうか?
田中先生、フジコさん、こんにちは。
いつも視聴しています。
今、全8区画の新築物件を検討している最中で、一番安い区画を選ぶべきか、一番条件が良くて高い物件を選ぶべきか?ということを迷っています。
しかし、この物件は、陽当りの条件などは価格差ほどなく思えて価格設定に疑問を感じています。
分譲地の価格が決まる法則などはあるのでしょうか?
検討するうえで参考にしたいので教えてもらえますでしょうか?
宜しくお願いします。
ラジオネーム:Qさん からのご質問
ラジオネーム:Qさん ご質問ありがとう御座います。
賃貸と違って簡単には引っ越せないので、区画選びには慎重になりますよね。
それでは、価格が決まる法則を解説していきますね。
面白そうですね。ぜひお願いします。
『価格が決まる法則』を図を用いて説明
まず1つ目の現場です。
これは南道路で1.2.3と横並びの3区画です。
このような区画は、仮に隣接地、道路向かい側の状況、電柱の位置などの条件が同じであれば、基本的に販売価格は同じになります。
それでは、以下のような区画ではどうでしょう?
この場合、価格の高い順で並べると…
- 1番:3号棟 → 東南角地
- 2番:1号棟 → 南西角地
- 3番:2号棟 → 南道路
- 4番:4号棟 → 北西角地
- 5番:6号棟 → 北東角地
- 6番:5号棟 → 北道路
朝日が昇る東と、陽当りが良い南面が開けている東南の角地というのは、昔から住宅地として好まれます。
そのため、西日がきつい南西角地の1号棟よりも、東南角地の3号棟の方が価格を若干高く設定されるケースが多いです。
なるほど。陽当たりは大事ですもんね。
次の現場です。
このような分譲地は良くみますね。
この現場も、販売価格が高い順に並べるとこんな感じになります。
- 1番:1号棟 → 東南角地
- 2番:8号棟 → 南西角地
- 3番:7号棟 → 西道路
- 4番:2号棟 → 東道路
- 5番:6号棟 → 西道路、突き当り1つ手前
- 6番:3号棟 → 東道路、突き当り1つ手前
- 7番:5号棟 → 突き当りで間口狭い
- 8番:4号棟 → 突き当りで間口狭い
1号棟と8号棟以外は、南面に家が建っているので、西側か東側のどちらかから陽当りを確保することになります。
少しでも長く日が入ることを考慮すると、西側が開けている方が売れやすい傾向にあります。
そのため、2号棟より7号棟、3号棟より6号棟の方が少し高く値付けすることがあります。
西道路と東道路は、ほぼ同じ条件という考え方もあり、価格に差をつけない場合もあります。
私道と公道では何か違いなどはありますか?
私道に関しては以前お話しした、以下の記事をご覧ください。
『買ってはいけない私道』に関する記事はこちらです↓
【不動産購入】『買ってはいけない私道』とは?
早く売れる区画と最後まで売れ残る区画
次に『早く売れる区画と最後まで売れ残る区画の特徴』についてお話します。
意外に早く売れる事が多い区画
この中で一番売れ残りやすい区画は…4号棟か5号棟ですか?
確かに、この2区画は条件が良くないですね。
ですが、このような一番奥の区画は、広告で目を引くために特別に安く設定することがあります。
そのため、意外と早い段階で売れてしまうことが多いです。
早い時期に売れる区画
一方で角地の1号棟と8号棟は、価格を高く設定していても条件が良いので、早い時期に売れることが多いです。
売れ残る区画
従って、インパクトが薄い 2/3/6/7号棟 のどれかが最後まで売れ残ってしまうことが多いです。
そうなのですね。
まとめ
分譲地の購入を検討していると「なぜ、こちらの区画の方が安いのか?」など、値付けに疑問に感じることもあるでしょう。
そのようなときは、今回ご説明した『価格が決まる法則』を思い出して冷静に検討すれば、きっと納得できる物件選びができるはずです。
今回の標語
売れ残り
区画によっては
お買い得
最後の1区画になるということは、割高でユーザーに選ばれなかったということが理由になります。
そこで、最後の区画になると、販売を促進するために価格を値下げすることが多いです。
そうなると逆に、最後の1区画は、当初広告上で目を引くために特別に安く設定していた区画よりも最終的には安くなるケースもある。
という考えを表現しました。
なるほど。勉強になりました。
田中先生。ありがとう御座いました。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もよろしくお願いします!
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