【住宅ローン】3月マイナス金利解除！変動から固定にすぐ切り替えるべきか？

本日のテーマは
『日銀とうとうマイナス金利解除！どうなる変動金利』
でお話ししていきます。

3月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除する確度が高まっています。

まずは、フジコさん。
リスナーさんから頂いている質問をご紹介お願いします。

ラジオネーム：マルクさん ご質問ありがとうございます。

まず2024年の金融政策決定会合のスケジュールから説明します。

昨年末の段階では、1月22日・23日に行なわれる決定会合でマイナス金利が解除される可能性が高いと報道されていました。
しかし、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響で見通しが不安定になったことから、前回の決定会合での利上げは見送られました。

そこで次の3月18日・19日の金融政策決定会合では「利上げされるのでは？」という見方が強まっています。

2月29日には、高田(たかた)審議委員が｢2％の物価安定目標の実現が見通せる状況｣という発言をして、マイナス金利解除に前向きな意見を述べました。
しかし、その日のうちに植田総裁は、｢私の考えでは、まだそこまで至っていない｣とすぐに打ち消す発言をしました。

その1週間後の3月7日には、中川審議委員が｢2％目標の実現は着実に歩みを進めている。｣と発言して、同日に植田総裁も、｢見通しが実現する確度は少しずつ高まっている｣と、マイナス金利解除へ前向きな発言をしました。

3月4日に日経平均株価が4万円を突破して、日本経済が着実に強くなっていることを確信したからだと思われます。

このように、植田総裁や審議委員の発言から見ても、3月18日・19日の金融政策決定会合でマイナス金利が解除される可能性が高まってきました。

これに関連した記事がありましたので、フジコさんご紹介お願いします。

ありがとうございます。

多くの専門家の予想では、3月のまたは、遅くとも4月に春闘で賃上げを確認したあとには、マイナス金利を解除すると予想しているということです。

そうなると気になるのが
『マイナス金利を解除されたら、どのくらいのペースで政策金利は利上げされていくのか？』
ということだと思います。

結論から申し上げますと、マイナス金利が解除されても低金利政策は続き、まだまだゼロ金利が続くと予想されています。

これに関連した記事も、ご紹介お願いします。

ありがとう御座います。

マイナス金利は3月または4月の決定会合で解除が予想できます。
しかし、日銀の総裁と副総裁がともに「マイナス金利が解除されても、そのまま金融緩和政策が転換されて、どんどん利上げが進むということは考え難い」ということを述べています。

このことは、日銀の展望レポートでも解説しています。
展望レポートを要約すると、2025年度は消費者物価の前年比のプラス幅は縮小すると予想されています。

これは、輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰し、政府による経済対策の反動などから、物価上昇幅が縮小することを意味しています。

そのため、2025年には物価の上昇ペースが鈍化することが示されています。
マイナス金利を解除したとしても、どんどん利上げが進むということは非常に考え難いということです。

住宅ローンの変動金利は、政策金利に影響を受けると言われています。
そのため、マイナス金利が解除されて、ゼロ金利になるということは、政策金利が0.1％利上げされることになります。

ただし、日銀による政策金利の利上げのペースが急上昇することは考え難いです。
既に住宅ローンを変動金利で借りている人が「今すぐ固定金利に切り替えしよう！」みたいなことをする必要はありません。

楽観的になって、完全に油断してもいけません。
いずれにしても、近年、住宅ローンを借りたユーザーは、今後も含めて市場最安値の金利で借りているのですから、将来にわたり少しずつ金利が上昇することは考慮するべきです。

今、住宅ローンを借りるユーザーは、カツカツの返済額で組むのではなく、金利が上昇することを見据えて、積立貯蓄できる余裕を持った借入れにすることが大切です。

人生の
ビッグボーナス
ゼロ金利

マイナス金利が解除されてもゼロ金利が続き、まだしばらく住宅ローンも低金利が続くと予想できます。
この低金利は、将来「あの時にローンを借りた人はラッキーだな…」と絶対に思うことになる。
という考えを表現してみました。