【即決はダメ】不動産購入申込書(買付証明書)を提出するタイミング!トラブルない不動産取引き!
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第506-4 (2024年6月13日放送分 その④)となります。
今回のテーマ『即決はするな!堅実な意思決定』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
田中先生、次はどんなお話をいただけるのでしょうか?
はい。続いては・・・
『即決はするな!堅実な意思決定』
というテーマでお話していきます。
「購入を迷っているうちに、ほかの人に買われてしまった」というリスナーさんから質問をいただいたので、フジコさんご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:やすひこ さん からのご質問です。
質問:速やかに意思決定をするためには、どうしたら良いか
田中先生、こんにちは。ひとつアドバイスいただきたく連絡いたしました。
先日、内覧して気に入った物件にめぐり合いました。しかし、リビングのドアの建付が悪く、ちゃんと閉まらない状況でした。
営業の人は、
「引渡しまでに直してもらえるから問題ありません」
「この物件は、人気物件だから取られる前にすぐ抑えた方がいいですよ」
と契約を急かしてきました。
確かに、私もすぐに購入したいくらい気に入りましたが、やはり、住宅診断を入れてから意思決定したかったので、即決しませんでした。
そうしたら、1週間後、本当に他の人で売れてしまいました。
やはり、即決した方が良かったのかと今でも悩ましいです。
今後、速やかに意思決定をするためには、どうしたら良いか田中先生からアドバイスをお願いします。
ラジオネーム:やすひこ さん からのご質問
ラジオネーム やすひこ さん。
ご質問ありがとうございます。
即決するメリットとデメリット
私は、やすひこさんの決断は正しかったと思います。
即決する唯一のメリットは『気に入った物件を手に入れられる可能性が高くなる』ということだけです。
しかし、物件を急いで購入することで、重要なチェックを怠るリスクがあります。
立地や価格が魅力的でも、物件の欠陥や将来的な問題を見逃してしまう可能性があります。
また、焦って購入することで後悔することもあります。
即決は契約後トラブルに発展することが多い
私どもでは、他社で契約して、契約後に欠陥が発覚してトラブルとなってしまったユーザーからの相談を数多く受けてきました。
何らかの住宅トラブルに巻き込まれているユーザーの約89%が、初見で即決、意思決定して契約に至ったユーザーです。
これは、当然の結果でもあります。
不動産は、法令上の制限だけでなく、建物の隠れた欠陥や問題など、さまざまなリスクを含んでいます。
私は不動産業界歴30年で、延べ3,000件以上の取引きをしてきましたが、今でも想定外のことが発生することがあります。
ですので、初めて住宅を購入するユーザーが、あせって意思決定するというのは、地雷原を運に任せて突っ走るようなものです。絶対に即決すべきではありません。
30年、3,000件の経験があっても、想定外の事態が起こるのですね。
即決に伴う5つのリスクと不利益
即決には、以下の5つのリスクと不利益を伴う可能性があります。
1. 住宅診断をする前に契約してしまうリスク
物件の購入を即決すると、不動産会社のペースで住宅診断を行う前になし崩しで契約に至ってしてしまうことがあります。
これにより、隠れた欠陥を見逃してしまい、入居後にトラブルになるケースが多々あります。
2. 自然災害リスクをチェックする前に契約してしまうリスク
ハザードマップなどで自然災害のリスクを確認せずに契約してしまうと、洪水や土砂災害のリスクが高いエリアを購入してしまう可能性があります。
3. 役所調査が不十分なまま契約してしまうリスク
市区町村の役所調査が不十分な状態で契約すると、道路問題など様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、仲介会社によっては、自ら物件調査をせずに売主が物件調査した資料のみで重要事項説明書を作成してしまい、調査ミスなどでトラブルになるケースもあります。
4. 耐震性能を確認しないまま契約してしまうリスク
日本では30年以内に首都直下地震や南海トラフなどの大地震が発生すると言われています。
耐震性能を確認せずに契約すると、入居後に地震で家が揺れるたびに不安を感じながら生活することになります。
新築であっても、契約前に耐震診断は必ず行うべきです。
5. 住宅ローンの選定が不十分なまま契約してしまうリスク
住宅ローンを借りる際に、銀行を比較検討することなく契約すると、有利な金利の住宅ローンを選べないことがあります。
逆にいうと、契約する前に以上の5つを完全に払拭できれば、即決でお取引きする場合の安全性を高めることができます。
確かにそうですね。
営業マンが契約を急かす理由
なぜ、営業マンは契約を急かすのですか?
不動産業界では、エージェント(営業マン)の給与体系は、成果報酬型であり、売買契約で得られるインセンティブが収入の大部分を占めます。
このため、エージェントは、より短期間で高収入を得るために、即決を迫る営業スタイルが一般的になります。
このことは、中小、大手にかかわらず、殆どの不動産仲介会社の構造的な問題というか特徴と言えます。
これが良い悪いというのではなく、ユーザーはこれを理解してエージェントと接する必要があります。
ゼロシステムズの営業方針
田中先生の会社もそうなのですか?
ゼロシステムズ(レジデンシャル不動産法人株式会社)は構造的に全く違います。
まず、うちの給与体系は、インセンティブ制度ではなく固定給です。
そして、ゼロシステムズではエージェントが1人でお客様の担当をするのではありません。
私を中心に、複数のスタッフが常にチームでお取引をサポートしています。
- ・内覧時の住宅診断を行なう専門家
- ・契約前に住宅診断を実施する専門家
- ・契約前に法務局や役所で物件調査をする専門家
- ・住宅ローンなど引渡しまでの業務手続きをする専門家
この体制で15年目になり、多くのユーザーから支持を受けて、たくさんのお問い合わせを頂いています。
おかげさまで非常に高い集客力を維持していますので、通常の不動産仲介会社のように「契約をしなければならない!」というプレッシャーがありません。
そのため、内覧時や契約前の段階で問題点を発見した場合でも、売上や利益を優先して物件の問題点に目を瞑り、無理に契約を進めるようなことがありません。
契約後にトラブルが発生する方が業務遂行に支障が出るため、「問題のある物件は最初から契約しない方が合理的である」というのが、私とスタッフも共通の考えです。
このことは、ユーザーが「問題のある物件は購入したくない」という考えと根底で一致します。
安全で信頼性の高い取引を提供できる、私が考えた理想的な不動産仲介会社として、多くのユーザーから支持を受けて現在に至っています。
田中せんせいの考える、理想の不動産会社なんですね。
まとめ:堅実な意思決定を実現するには
堅実な意思決定を実現させるためには、どうしたら良いのでしょうか?
堅実な意思決定を実現するためには、以下の点が重要です。
- ・物件購入前に徹底した住宅診断と物件調査
- ・自然災害リスクや法的問題を確認
- ・信頼できる専門家チームのサポートを受け、即決を避けて慎重に判断する
今回の標語
それでは田中先生。最後に 五・七・五の標語でまとめてください。
承知しました。
意思決定
プロでも即決
リスクあり
以上です。
なるほど。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もお楽しみに!
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