【建売住宅】何mmズレる?平面図は壁厚が考慮されてない!窓サイズを正しく読み取る方法!
何mmズレる?平面図は壁厚が考慮されてない!窓サイズを正しく読み取る方法!
家具が入らない。
間取り図の寸法を信じて、せっかく買った家なのに、家具や家電が入らない。
食器棚、冷蔵庫、洗濯機、カーテンなど、サイズを間違えたという人は意外と多いかもしれません。
今回は、寸法計算で失敗しない、平面図の見方について深掘り解説していきます。
今回のテーマ『平面図を読み取るテクニック!』

田中先生。
本日もよろしくお願いします。
今回のテーマは
『平面図を読み取るテクニック!』です。
平面図を見るだけで、内寸や窓のサイズがわかれば、家具選びやレイアウトがすごく楽になりますよね。

そうですね。
そこで今回は『平面図から正確に内寸と窓サイズを読み取る方法』について、詳しくお話していきます。

ぜひお願いします!
今回はこんな感じで進めていきます。
間取り図を信じて家具を買ったら大失敗

まずは、視聴者さんから今回のテーマに関連した質問をいただきましたので、ご紹介します。
質問:正しい内寸の確認方法を教えてください
田中先生、中島さんこんにちは!
チャンネル登録して、いつも楽しみに拝見しています!
先日、建売住宅を購入し、引っ越し前に間取り図を見ながら家具を先に注文しました。
リビングに置く予定だった大型ソファ(幅2,600mm)が、寸法上はピッタリ入るはずだったのですが、実際に搬入してみたら、巾木や壁の出っ張りで収まらず、大失敗してしまいました…。
無理に押し込んだ結果、壁紙に傷までつけてしまい、とても後悔しています。
間取り図に書かれている寸法だけを信じて家具を選ぶのは危険なのでしょうか?
正しい内寸の確認方法をぜひ教えてください!
ペンギン太郎さんからのご質問

ペンギン太郎さん、ご質問ありがとうございます!
平面図から内寸を算出する方法

それでは田中先生。
『平面図から内寸を算出する方法』について解説お願いします!

間取り図に記載されている寸法は『芯々寸法(新んしんすんぽう)』といって、柱の中心から中心までの距離を示しています。
そのため、内覧をするときには、平面図 / 立面図 / 配置図 を取り寄せておくべきです。
実際の内寸を求めるためには、柱の太さや仕上げの壁材の厚み、さらに巾木の厚みまで考慮する必要があります。
箇条書きにして解説していきます。
平面図から内寸を算出する方法

壁の厚みと柱の太さ
- ・間取り図に書かれている寸法は『芯々寸法』である
- ・芯々寸法とは、柱の中心から中心までの距離を指す
- ・芯々寸法から壁の厚みを差し引くことで実際の内寸が求められる
- ・一般的な木造住宅では、柱のサイズは3.5寸角(105mm)か4寸角(120mm)が多い
- ・石膏ボードの厚みは片側12.5mmが一般的
- ・柱3.5寸角の場合、壁厚は両側で約130mmとなる
- ・柱4寸角の場合、壁厚は両側で約145mmとなる

芯々寸法と内法寸法
- ・例えば、6帖間の短辺(芯々寸法2730mm)なら
3.5寸角なら内寸は2,600mm
4寸角なら内寸は2,585mmとなる

巾木の厚さも考慮しておく
- ・巾木の厚み(約10mm)も考慮すると、設置可能な家具幅はさらに減る
- ・内寸算出は『芯々寸法−壁厚(柱+ボード)−巾木厚み』で計算する
- ・大型家具設置時には、最低でも両側20mm程度の余裕を見ることが大切

質問者様の場合ですと、巾木の分スペースが足りず、無理矢理押し込んで壁を傷つけてしまったということですね。
『芯々寸法−壁厚(柱+ボード)−巾木厚み』で計算して、さらに若干の余裕を持たせておくと良かったです。

なるほど!
これは知らないと危ないですね!

そうです。
間取り図だけで判断せず、内寸計算を行うことが重要です!
平面図から窓サイズを知る方法

続いては『窓のサイズの読み取り方』についてです!

ここも重要なポイントです!
窓サイズを読み取る方法を知っておけば、現場で測る必要がなくなります。
窓のサイズの読み取り方

窓の図面例
- ・窓やドアのサイズは『サッシ呼称』で図面に記載されている
- ・サッシ呼称は『幅×高さ』の順で表記され、単位は10mm単位
- ・『16513』とあれば、幅1,650mm×高さ1,300mmという意味
- ・開き方(FIX・引違い・横すべり)などの種類も記載されている
- ・ガラスの種類(透明・型板など)も併せて読み取れる
例:16513 FIX なら幅1,650mm×高さ1,300mmの固定窓(開かない) - ・06909 カタ(曇りガラス) FIX なら幅690mm×高さ900mmのカタ(曇り)ガラス固定窓

これを知っていれば、わざわざ現地で窓サイズを測る必要がなくなります。
また、この図面を持ってホームセンターに行けば、ちょうど良いサイズのカーテンやカーテンレールが選べるようになります。

これを覚えておけば、窓周りのレイアウトも安心ですね!
まとめと注意点

今日のお話をまとめますと、以下のようになります。
平面図から内寸を算出する方法 – 注意点
- ・間取り図の寸法は『芯々寸法』であり、内寸ではない
- ・内寸を求めるには、壁厚や巾木の厚みを差し引く必要がある
- ・窓サイズは『サッシ呼称』で確認し、開き方やガラス仕様も併せてチェックする
- ・ギリギリサイズやピッタリサイズの家具や家電を設置する場合は、必ず現地実測を行う
- ・現場確認を怠らないことで、レイアウト失敗を防げる

なるほど!
平面図の見方について大変勉強になりました。
田中先生!ありがとうございました!
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