飯田グループの建売住宅
~築7年でこんなになるの?外壁の黒ずみは内部結露か?原因は断熱材施工不良?~
築7年でこんなになるの?外壁の黒ずみは内部結露か?原因は断熱材施工不良?飯田グループの新築
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第420-1回目 (2022年8月11日放送分 前半)となります。
今回の話題
築7年でこんなになるの?外壁の黒ずみは内部結露か?原因は断熱材施工不良?飯田グループの新築
以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。
皆さま、こんにちは~。
番組MCのフジコで御座います。
この番組は、FM76.7 フラワーラジオで毎週木曜日夕方4時から生放送でお送りしています。
早速ですが田中せんせい。
本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?
今回は、リスナーさんからのご質問にお答えしていきます。
フジコさん。
ご質問を読み上げて頂いてよろしいですか?
毎週、たくさんのご質問が届いていますからね。
それでは
ラジオネーム もちこ さんからのご質問です。
外壁が黒ずんだりコケが生えている住宅
これは結露がおきているのでしょうか?
ふじこさん、田中せんせい、こんにちは。
いつもラジオを楽しみにしています。
質問があります。
築7年の飯田グループの家に住んでいます。
北側の外壁のみ黒ずみ?が結構あり、白の外壁のせいか目立ちます。
近くで見ると余計に分かります。
調べると黒ずみは内部結露、断熱材の施工不良でおきると見ました。
他の壁は特に汚れ等は目立ちません。(吸気口?の下などは汚れてる箇所もありますが…)
これは結露がおきているのでしょうか?
その場合はどうなってしまうのでしょうか?
お応え頂けたら助かります。
暑い日が続きますが、熱中症等にはお気をつけください。
– ラジオネーム もちこ さんからのご質問 –
もちこさん。
ご質問ありがとう御座います。
外壁の一面だけ黒ずんだり、コケが生えている住宅を良く見かけることがあると思います。
もちこさんからは
「YouTubeで写真は公開しないでください。」
と言われているので、同じ症状の別写真を表示します。
外壁に黒ずみが浮き出た建物
もちこさんからお送り頂いた写真を拝見すると、上記の画像のように、均等に黒ずみがあるわけでなくムラがあります。
黒ずみがない部分は、柱などの構造体の位置です。
これは、寒い季節に発生する『放射冷却結露』が原因の可能性が高いと言えます。
放射冷却結露が起きた建物
放射冷却結露とは、夜露のことです。
夜間の放射冷却で外気中の水蒸気が夜露として外壁に付着します。
その夜露は、同じ外壁でも「付きやすい部分」と「付きにくい部分」があります。
放射冷却結露は、主に冬の寒い季節に発生します。
外壁の表面温度が低いと結露が付きやすくなります。
逆に、表面温度が高いと、結露が付き難くなります。
建物の構造体
建物の構造体
冬は、室内が暖かく、外は寒いです。
壁内に断熱材がしっかり入っている部分は、外壁材が室温の影響を受けないため温度が低くなり、夜露が付きやすくなります。
逆に、柱や胴縁などの構造体は、室温の伝えやすい熱橋(ねっきょう)部分となり、外壁材の温度が高くなり夜露が付き難くなります。
特に家の北側は、この放射冷却結露が発生しやすく、外壁材の表面が湿気を帯びていると、そこにホコリが付着して汚れやすくなったり、カビやコケが発生しやすくなります。
熱橋(ねっきょう)
熱橋の解説図
インターネットで調べると、
『黒ずんでいる壁の内部は、断熱材の施工不良の可能性がある。』と、書かれています。
しかし、実際に赤外線建物診断で壁内の断熱材施工状況を調べても、断熱材施工不良は発見されません。
むしろ放射冷却結露が発生している部分には、しっかり断熱材が施工されています。
結論として、
『放射冷却結露は夜露であり、外壁表面の結露で内部の結露ではない。』と言うことです。
通気や断熱材を規定通り施工している物件であっても、立地環境によっては、このような放射冷却結露による外壁の黒ずみやコケなどは発生してしまいます。
放射冷却結露は、外壁表面の結露で内部の結露ではない。
立地環境しだいで放射冷却結露による外壁の黒ずみやコケなどが発生する。
そうなんですね。
それでは、対応方法はないのでしょうか?
黒ずみが出た場合の対応方法
対応方法はあります。
まず、対処療法としては、この黒ずみを消したいですよね。
そこで、ゼロシステムズの赤外線建物診断技能師:野方さんから教えてもらった方法を紹介します。
30セカンズ ワンステップ・スプレー・クリーナー (amazon)という商品を使います。
これを薄めて壁にスプレーするだけで、外壁のカビやコケを除去して再発防止効果もあるそうです。
野方さんの自宅の北側外壁も同じような現象になっていて、これで綺麗になったそうです。
詳しくは検索してみて、試してください。
次に、結露の予防対策ですが、築7年ということですので、あと数年で外壁塗装の修繕工事が必要な時期になります。
その時に、断熱塗料を使うと、カビと結露を防ぐことができます。
塗料の単価としては、通常の塗装よりも高価ですが、通常の塗装よりも耐用年数が長いので、長い目で見ると経済的です。
私も建て替える前の以前の家で、断熱塗料を使用したことがあります。
外張り断熱リフォームという方法もありますが、塗装の数倍の費用がかかるので、費用対効果の面から考えると現実的ではありません。
もちこさん。
お分かりいただけましたでしょうか?
購入後のホームインスペクションについて
それでは、次の質問にいきます。
ラジオネーム:松浜(しょうひん)さんからのご質問です。
購入後になにか発見した場合どのようなことができるか。
こんにちは。
松浜(しょうひん)と申します。
いつも楽しく番組を拝見させていただいております。
半年前に家を購入し、その際に、特段ホームインスペクションを入れなかったのですが、今から検査してもらっても意味はあるでしょうか。
地域密着の地場企業で、サポートも手厚いので購入段階では企業との関係も考慮してインスペクションを入れなかったのですが、2年目の点検に向けて、怪しい箇所がもしあれば洗い出したいと思っています。
本来なら引き渡し前に入れ、ゼロシステムズのようにきっちり是正してもらうべきだったとは思いますが、購入後になにか発見した場合、どのようなことができるでしょうか。
今のところ家自体には特段不満はなく、会社からのフォローもあるので心配していませんが、事前に不安をなくすという意味で事前のインスペクションは大事だと思いました。
– ラジオネーム 松浜 さんからのご質問 –
住宅点検の記録を残しておく
松浜(しょうひん)さん。
ご質問ありがとう御座います。
住宅診断は、人間でいうと健康診断のようなものですので、入居後でも定期的に実施すると良いと思います。
あと、私は家を購入したら、住宅点検記録用のノートを1冊用意することをお薦めしています。
お引越しすると、何トンという重さの家財道具などが搬入されますので、木造の住宅は多少建物に歪みが出てきます。
そのため、お引越しして数ヶ月経つと、床に軋みが出てきたり、建付不良が起こることがあります。
その都度、売主のアフターサービスに電話をすれば、様子を見に来てくれるとは思います。
しかし、毎回些細なことで連絡するのも、ちょっと気がひけてしまいます。
確かにそうですね・・・。
そこで、生活に支障がない些細な不具合は、そのノートに書き留めておくと良いのです。
例えば
○月×日:リビングの入り口の床がギシギシなる。
など、ノートに書き留めておけば、次の点検のときに売主に忘れず見てもらうことができますので合理的です。
入居後、外部のホームインスペクションを入れるタイミングですが、保証が切れる半年くらい前のタイミングが良いかと思います。
新築の保証は、短期保証2年と長期保証10年の部位に分かれます。
現在、入居後半年であれば、あと1年間は様子を見て、気が付いた点はノートに書き留めておきましょう。
その後1年くらいしたら、ホームインスペクションで建物の不具合などをチェックしてもらうと良いと思います。
その結果を踏まえて、売主の2年点検を受けて必要箇所を是正してもらうと合理的です。
新築一戸建てを購入して、10年くらいすると、外壁塗装の訪問販売が頻繁にくるようになります。
悪質な訪問販売だと、実際は傷んでいないのに、外壁や屋根が傷んでいると不安を煽って、不必要なタイミングで塗装を勧めてきます。
そのようなときにホームインスペクションを入れると、適切な外壁塗装のタイミングを確認できます。
無駄な出費を抑えることができます。
入居後の維持管理のために住宅診断をするということは大切ですね。
ゼロシステムズの永年アフターフォロー
住宅の購入時や購入後の修繕工事のときには、専門知識による適切な判断が大切になってきます。
ゼロシステムズの仲介を通じて、新築一戸建てを購入するときには、『仲介手数料が最大無料になって、住宅診断も無料で実施する。』ということが最大の特徴でありメリットでもあるのですが、実は、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、永年アフターフォローサービスです。
これは、ゼロシステムズの仲介を通じて、住宅を購入したお客様へは、永年アフターフォローとして、私やゼロシステムズの専門家スタッフが、ご購入後、何年経っても不具合や維持管理について相談にのるという点です。
何年経っても田中せんせいが相談にのってくれるのは、頼もしいし安心ですね。
今まで何千件も住宅診断してきましたが、自分で診た家は不思議と覚えているんですよね。
それだけ、毎回真剣に住宅診断をしているのでしょうね。
そうかもしれませんね。
今後も、住宅購入時に必要な知識だけでなく、住宅購入後の維持管理についてもお話して行きます。
ぜひ、チャンネル登録と高評価のボタンをしてご覧いただければ幸いで御座います。
田中せんせい。
ありがとう御座いました。
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