【住宅ローン】固定金利が上昇!変動金利は低いが問題はこの先
モゲチェックの塩澤崇先生が解説
【住宅ローン】固定金利が上昇!変動金利は低いが問題はこの先
モゲチェックの塩澤崇先生が解説
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第444-1回目 (2023年2月2日放送分 前半)となります。
今回の話題
【住宅ローン】固定金利が上昇!変動金利は低いが問題はこの先
モゲチェックの塩澤崇先生が解説
塩澤崇氏に今月の金利ランキングを伺う
本日は、月イチレギュラーの『モゲ澤先生』こと、
住宅ローン比較サービス『モゲチェック』 を運営している、株式会社MFSの取締役COO:塩澤崇先生にお越しいただきました。
よろしくお願いします。
モゲ澤先生のキラキラな経歴は、↓以下↓をご参照ください。
塩澤 崇(しおざわ たかし)さん プロフィール
■ 塩澤 崇(しおざわ たかし)
株式会社 MFS 取締役COO
略歴
2006年 | 東京大学大学院情報理工学系研究科修了(専攻:数理情報学) |
---|---|
2006年 | モルガン・スタンレー証券株式会社にて住宅ローン証券化ビジネスに参画。 モーゲージバンクの設立やマーケティング戦略立案、当局対応を担当。 |
2009年 | ボストン・コンサルティング・グループ入社。 メガバンク・証券・生保の国内営業戦略・アジア進出ロードマップ等の経営コンサルティングに従事 |
2015年 | 9月よりMFS取締役COO |
塩澤 崇 紹介ページ – モゲチェック
早速ですが、本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?
今回のテーマは2つ
今回は、モゲ澤先生の『モゲチェック』の金利ランキングをみながら
- ① 各銀行の最新の住宅ローン金利情報
- ② 住宅ローンに関連するニュース記事
それでは、モゲ澤先生。
今月の各銀行最新の
- ・変動金利
- ・10年固定金利
- ・35年固定金利
今月の住宅ローン金利ランキングを解説
承知いたしました。
それでは、モゲチェックのランキングでご紹介します。
モゲチェック-住宅ローンランキング
■10年固定金利 ベスト5
- 10年固定
- 第1位・auじぶん銀行:1.015%
- 第2位・SBI新生銀行:1.050%
- 第3位・三菱UFJ銀行:1.150%
- 第4位・りそな銀行:1.185%
- 第5位・PayPay銀行:1.190%
金利が上がっている銀行が多いです。
しかし、
『auじぶん銀行』さん
『住信SBIネット銀行』さんの、ネット専用住宅ローン(ランクインしていませんが)
などは、10年固定の金利をちょっとだけ下げています。
銀行さんとしては、今は長期金利が上がっているので、金利を上げないといけないのです。
とはいえ、
2月はかき入れ時なので、戦略的に金利を下げる銀行さんもいらっしゃるようです。
今はあえて銀行の利益を削っていると言うことですね?
そうですね。
今はあえて身を削って・・・。
■35年固定金利 ベスト5
- 35年固定
- 第1位・常陽銀行:1.380%
- 第2位・りそな銀行:1.445%
- 第3位・千葉銀行:1.570%
- 第4位・住信SBIネット銀行:1.640%
- 第5位・ARUHI:1.640%
今月1位の常陽銀行さんは、
先月は1.1%だったのですが、長期金利が上がってきているので、さすがに耐えられなかったのか 1.38%に上がってしまいました。
■変動金利 ベスト5
- 変動金利
- 第1位・auじぶん銀行:0.289%
- 第2位・SBI新生銀行:0.320%
- 第3位・PayPay銀行:0.349%
- 第4位・みずほ銀行:0.375%
- 第5位・住信SBIネット銀行:0.410%
auじぶん銀行さんは不動ですね。
ずっと安定の1位です。
ただし、auじぶん銀行の『auモバイル優遇割』と『じぶんでんき優遇割』の金利優遇 を効かせた場合のものとなっています。
適用されない場合は0.389%なので、2つの優遇を受けられる方には大変お得なプランとなります。
auじぶん銀行の住宅ローン審査基準を確認↓
auじぶん銀行の住宅ローン審査基準
住宅ローン提案サービス『モゲレコ』
モゲ澤先生ありがとうございました。
住宅ローン選びに迷っているユーザーさんは、モゲチェックの『モゲレコ』という住宅ローン提案サービスもあるのですよね。
日銀総裁「デフレではない状況実現」
それでは、フジコさん。
住宅ローン金利に関係しそうなニュースをご紹介して頂けますか?
承知しました。
まずは、2023年1月30日付の日本経済新聞の記事をご紹介します。
■2023年1月30日付の日本経済新聞の記事
日銀総裁「デフレではない状況実現」、大規模緩和は継続日銀の黒田東彦総裁は30日の衆院予算委員会で、2013年の総裁就任後から続けた大規模な金融緩和について「物価が持続して下落するという意味でのデフレではない状況が実現した」と述べた。
2%の物価安定の目標については「持続的・安定的な実現には至らなかったのは残念」とし、「金融緩和を続けることで賃金の上昇を伴う形で実現することは可能だ」との考えを示した。
フジコさん。
ありがとうございます。
要するに
『インフレ率2%目標は達成できなかったけど、デフレではない状況が実現はできた。
これからも金融緩和を続けることで、賃金上昇は実現可能だ。』
ということです。
モゲ澤先生。
この記事の内容から、今後の住宅ローン金利、特に変動金利は、どのように動くと予測できますでしょうか?
結論として、
- まだ日銀の目指す良い日本経済の状況にはまだ達していない。
- 基本路線としては、低金利金融融和は続行する。
変動金利は低いままだと予想しています。
なるほど。
皆さん、参考になりましたでしょうか?
日本経済と密接に関係する米国金融市場
続いて、日本経済と密接に関係する米国金融市場について、ちょっと興味深いニュース記事がありました。
フジコさん、ご紹介お願いします。
承知しました。
2月2日付 日本経済新聞の記事によりますと・・・
■2023年2月2日付 日本経済新聞の記事
米利上げ0.25%に減速 「継続的引き上げ」の声明は維持【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は1日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決めた。
利上げ幅は2会合連続で縮小し、通常のペースに戻った。
同時に公表した声明文では政策金利の先行きについて「継続的な引き上げが適切」とした前回までの表現を維持し、利上げの停止時期がまだ先であることを示唆した。
ありがとうございます。
『米国では過熱したインフレが鈍化すれば、利上げを一時停止する。』
ということですね。
これに伴い、ローン金利や住宅市場はどうなったかという関連したニュース記事も続けてご紹介お願いします。
はい。
1月28日付ロイター通信のニュース記事よると・・・
■2023年1月28日付ロイター通信のニュース記事
米中古住宅仮契約指数、12月は2.5%上昇 7カ月ぶりの上昇[ワシントン 27日 ロイター] – 全米リアルター協会(NAR)が27日発表した12月の中古住宅販売仮契約指数は前月比2.5%上昇し、76.9となった。
住宅ローン金利の低下に伴い7カ月ぶりに上昇し、低迷する住宅市場が安定し始めたことを示した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比0.9%低下だった。
前年同月比では33.8%低下した。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「このところの住宅販売の低迷はおそらく終わった」と述べた。
出典:Yahoo!ニュース(ロイター) – 米中古住宅仮契約指数、12月は2.5%上昇 7カ月ぶりの上昇
ありがとうございます。
『米国では、FRBの利上げペースが落ちたことにより、昨年7%を超えていた住宅ローンの30年物の固定金利が、今年に入り平均で6.13%まで低下しました。
そのため、住宅を購入しやすくなった。』
ということですね。
モゲ澤先生。
ローン金利と住宅の購買力は連動しているということですね。
そうですね。
- ・金利が下がる:同じ返済額でも購入できる物件の価格があがる
- ・金利が上がる:同じ返済額でも購入できる物件の価格がさがる
ちょうど、そのようなことが米国で起きています。
日本も、今後金利が上がると物件価格が下がるかもしれないですね。
もし金利があがりはじめるとしても、長期金利(固定金利)の方からあがり始めます。
ですが、
日本では、ほとんどが変動金利のユーザー(※約95% モゲチェックユーザー調べ)ですので、固定金利が上昇したとしても物件価格への影響は限定的といえます。
なるほど。
そう言う事なんですね。
住宅ローン金利は、日銀の金融政策、物価上昇、日本や世界の経済にも関連します。
前半は以上となります。
後半も引き続き、モゲ澤先生に住宅ローンについてお話を伺っていきます。
塩澤先生、田中先生。
ありがとう御座いました。
番組後半も宜しくお願いします。
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