【アーネストワンの仕様変更】
『床断熱』から『基礎断熱』に変更されたメリットとデメリット
こんにちは。
ゼロシステムズの赤外線建物診断技能師:野方で御座います。
今回は
『アーネストワンの基礎仕様』
についてお話したいと思います。
『床断熱』から『基礎断熱』に仕様変更されました
アーネストワンの建物は昨年より、断熱等級4 から 断熱等級5 へと、等級が変更されました。
それに伴い、
飯田グループホールディングスの中で唯一、『床断熱』から『基礎断熱』に仕様が変更されました。
『基礎断熱』の構造を解説
画像引用磐田・浜松プロデューサーブログ – 基礎断熱で床冷えを防ぐ
■床下に断熱材が無い
床下に断熱材がありません
床下に断熱材が張られています
床下を覗くと、通常床下に充填されているグラスウールなどの断熱材がありません。
断熱材が張られていないことで、一見不安になるかもしれません。
しかし、『基礎断熱』の場合は、これが正しい仕様となります。
その理由を、以下で説明いたします。
■床下基礎の外周部を密閉
床下基礎の外周部を密閉
床下基礎パッキンの通気口
床下断熱材が張られていない代わりに、建物基礎の外周部にポリスチレンフォームの断熱材が貼られています。
これで床下に外気が入らないように密閉されています。
通常は、床下に湿気がたまって結露しないよう、基礎パッキンの隙間から外気を取り入れ換気を行っています。
しかし『基礎断熱』では、床下に外気を取り入れることはありません。
『床面通気グリル』で、室内の空気を床下へ送っています。
■床面通気グリル
1階の床の各所に通気グリルがあります。
この通気グリルから室内の空気が床下に流れ込みます。
■循環した空気の排出
床下に流れ込んだ空気は、ユニットバスの上部へ送られます。
そして、ユニットバスの上部に設置された換気扇から排出される仕組みになっています。
『基礎断熱』のメリットとデメリット
『基礎断熱』にもメリットとデメリットは存在します。
基礎断熱のメリット
- ・気密性が高く、冬でも冷たい外気の侵入がないので、室内が冷えにくい。
- ・暖房をつけた時に、室内の暖かい空気が床下を循環するので、床面も床下も温かく、暖房効率が高い。
- ・基礎が密閉されているので、虫などの侵入が少ない。
基礎断熱のデメリット
- ・通気グリルが1階の床面の所々に設置されているので、家具の置く位置に配慮が必要。
- ・常に換気扇が回っているので、将来的に換気扇のメンテナンスが必要。
と言ったところでしょうか。
ご自身の生活スタイルに合わせて判断すると良いでしょう。
工事開始時期に注意
同じ仕様でも給金の対象外になる可能性
アーネストワンの新築物件は
『断熱等級5』『一次消費エネルギー 等級6』で、こどもエコすまい支援事業の対象物件となります。
ですが、
同じ仕様でも工事開始時期によっては給付対象外となりますので注意が必要です。
『こどもエコすまい支援事業』については以下の記事をご覧ください。
また、『こどもエコすまい支援事業セルフチェック』を利用すれば、購入希望の物件が給付の対象になっているか簡単にチェックできます。
ぜひご利用ください。
こどもエコすまい支援事業についてはこちら↓
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