すぐ家を買うべきか?
~住宅を購入する最も適切なタイミング~
【解説】すぐ家を買うべきか? ~住宅を購入する最も適切なタイミング~
2回クリックで再生します
YouTubeチャンネル
今週放送の動画をご紹介
FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第460-2回目 (2023年6月8日放送分 後半)となります。
今回の話題
すぐ家を買うべきか?
~住宅を購入する最も適切なタイミング~
今回のテーマ『住宅を購入する最も適切なタイミング』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちは。
番組MCのフジコで御座います。
さて、後半も田中先生とモゲ澤先生にお話を伺っていきます。
引き続き宜しくお願いします。
宜しくお願いします。
後半も、月イチレギュラーの『モゲ澤先生』こと、住宅ローン比較サービス『モゲチェック』を運営している株式会社MFSの取締役COOの塩澤崇 先生にお話を伺っていきます。
モゲ澤先生の経歴は、以下をご覧ください。
塩澤 崇(しおざわ たかし)さん プロフィール
■ 塩澤 崇(しおざわ たかし)
株式会社 MFS 取締役COO
略歴
2006年 | 東京大学大学院情報理工学系研究科修了(専攻:数理情報学) |
---|---|
2006年 | モルガン・スタンレー証券株式会社にて住宅ローン証券化ビジネスに参画。 モーゲージバンクの設立やマーケティング戦略立案、当局対応を担当。 |
2009年 | ボストン・コンサルティング・グループ入社。 メガバンク・証券・生保の国内営業戦略・アジア進出ロードマップ等の経営コンサルティングに従事 |
2015年 | 9月よりMFS取締役COO |
塩澤 崇 紹介ページ – モゲチェック
後半は、どんなお話をいただけるのでしょうか?
後半は
『住宅を購入する最も適切なタイミング』
というテーマでお話しします。
今回のテーマに関連する質問とニュース
それでは、フジコさん。
今回のテーマに関連した質問を頂いているので、ご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:ナックさんからのご質問です。
■家を買うタイミングがわからず購入に踏み切れません。
みなさんこんにちは。
いつも放送を楽しく聴いています。
最近は、リモートワークが多いので広めの住宅を買いたいと考えています。
ただ、今は、ずいぶんと物件価格が値上りしているようで、今後、値下がりするかもしれないと考えると買うタイミングがわからず踏み切れません。
現在、家賃12万円払っていて、来年小学校にあがる子供がいます。
年齢は34歳、会社員です。
もう少しすれば、人口減少の影響で物件価格は値下がりするから、待っていた方が良いでしょうか? アドバイスを宜しくお願いします。
ラジオネーム:ナックさんからのご質問
ラジオネームナックさん。
ご質問ありがとうございます。
フジコさん。
続いて、今回のテーマに関連したYahoo!ニュースの記事をご紹介いただけますか?
承知しました。
2023年6月6日付のYahoo!ニュースの記事をご紹介します。
■2023年6月6日付のニュース記事
高騰する首都圏のマンションの価格 リモートワークと低金利が影響〈AERA〉首都圏の新築マンション価格の高騰が目立っている。
ただ、かつてのバブルとは様相が異なるようだ。
高騰の理由は何か。
AERA 2023年6月12日号より紹介する。最近、マンション価格の高騰について報じるニュースが目立つ。
たとえばNHKは、3月に首都圏(1都3県)で発売された新築マンション1戸当たりの平均価格が初めて1億円を超えたと報道。
5月中旬にも、東京23区の新築マンション平均価格が4月時点で1億1,773万円に達し、前年同月比60.3%の上昇を示したとのニュースを発信した。出典:Yahoo!ニュース – 高騰する首都圏のマンションの価格 リモートワークと低金利が影響〈AERA〉
モゲ澤先生。
ずいぶんと値上りしているようですね。
確かに、この記事にあるように首都圏では不動産価格が値上りしています。
これから住宅の購入を検討している人にとっては、
逆に『何かあったら値下がりするのでは?』
と、心配になりますよね。
ご質問者様のように、購入を躊躇している人も少なくないと思います。
今回のテーマ『住宅を購入する最も適切なタイミング』の通り、住宅は、購入するタイミングが大切になります。
そうですよね。
日本の不動産需要は下がっていく
まず今後、日本では人口が減少し、不動産の需要は確実に下がっていきます。
でも、今は値上りしていますよね?
今後、人口が減るとわかっているのに、不動産価格が値上りしているのは、ちょっと不思議ですよね。
確かに不思議です。
今の値上がりは、90年代バブルのときのように、世の中全ての不動産価格が底上げしているという訳ではありません。
日本全体で考えると、不動産の価値は確実に値下がりしています。
需要がある物件は値上りしている
需要がある物件は値上りしています。
- ・都心に近いところ
- ・駅から近くて需要があるエリア
Yahoo!ニュースで紹介したように値上りしています。
需要がないエリアや不動産は値下がりする
需要がないエリアや不動産は、値下がりしています。
地方の郊外で空家が多いエリアになると、タダでも買い手が付かないような無価値の物件や、マイナス価値の物件も珍しくありません。
値上がりするエリアと値下がりするエリア
【不動産市場】不動産価格高騰はどうなる?人口増減マップで見極める将来の資産価値値下がりエリアと値上りエリア / 居住誘導区域とハザードマップ
無価値やマイナス価値の物件というのも凄いですね。
不動産は、所有しているだけで固定資産税や管理費など経費が掛かるので、タダでも貰い手がつかない物件って結構あるんですよ。
なるほど。
多くの人が、「この物件は良いな。」と思えるような物件であれば、今後も値下がりし難いと言えます。
不動産の価格は、需要と供給のバランスで決まります。
もし、将来の価値の下落が不安で購入を躊躇しているのであれば、個性的な物件でなく万人受けをする物件を選んだ方が良いでしょう。
要するに、
『万人受けする物件を選べば値下がりし難いから、今買っても大丈夫。』
ということですか?
そういうことです。
家の購入は早ければ早いほどいい
この件に関して、モゲ澤先生のアドバイスを聞かせていただけますか?
承知しました。
それでは、 20代 / 30代 / 40代 の方々に向けて、
『住宅を購入する最も適切なタイミング』
についてお話しします。
住宅を購入するタイミングは、年齢によってアドバイスが異なりますからね。
そうです。
結論から申し上げますと
『家の購入は早ければ早いほどいい。』
と、私は考えます。
私もそう思います。
ですが、家を買うのは一生に一度の大きな決断ですから、いつ買うべきかは悩みますよね。
実は、家の購入時期には重要なポイントがあるんですよ。
今回は、それを具体的にお伝えしていきます。
お願いします。
ポイント① お金の使い方
住宅ローンを組むとなると、返済がいつまで続くのか不安に思う方も多いですよね。
そうですよね。
これから家を買う人は、完済時の自身の年齢は、気になりますよね。
30歳で借りれば65歳ですが、45歳で借りると80歳になります。
- ・20歳から60歳までを年収が高い時期
- ・60歳以降を年収が低い時期
60歳以降も住宅ローンの返済が残っていると、収入と支出のバランスが崩れてしまうので不安ですよね。
そうですね。
ですが・・・
実は重要なポイントは、そこではありません。
何が重要なのかというと、住宅ローンを組む前の期間、賃貸での家賃の支払い期間なんです。
家賃を支払っている期間の長さが、実は大切なんですよ。
どういうことですか?
ポイント② 生涯賃金を考える
生涯賃金を考えてみましょう。
生涯賃金は働く期間中に得られる給料の合計額です。
一般的にはその生涯賃金の約1/4が居住費に当てられると言われています。
生涯賃金が2.5億円の場合、約7,000万円を居住費に充てることができます。
つまり、家賃と住宅ローンですね。
生涯賃金のお財布の中で、居住費用の支払いをうまくやりくりすることがポイントになるんです。
20歳から働き初め、賃貸住宅に住みながら、
30歳 40歳 50歳 で家を買った場合を、それぞれ考えてみましょう。
※65歳定年まで働くとします。
■購入が遅れるほど家賃コストの割合が増える
- 30歳で家を買う場合
- ・20~30歳まで・・・10年間家賃の支払いが発生
- ・30歳以降・・・住宅ローンに充てられる期間 35年
- 40歳で家を買う場合
- ・20~40歳まで・・・20年間家賃の支払いが発生
- ・40歳以降・・・住宅ローンに充てられる期間 25年
- 50歳で家を買う場合
- ・20~50歳まで・・・30年間家賃の支払いが発生
- ・50歳以降・・・住宅ローンに充てられる期間 15年
もし50歳で家を買うとなると、30年の間、家賃の支払いを続けることになります。
そのため、住宅ローンに充てられる支出(期間)は、30~40歳で買うときよりも大幅に減ってしまいます。
つまり、家賃の支払い期間をうまくコントロールすることが重要なんです。
年齢が上がれば上がるほど、家賃の支払い期間が長くなってコストが増えます。
ですから
『早めに家を買った方が良い。』
ということになります。
大切なのは家賃の支払いというコストを減らすことです。
- ・家賃・・・掛け捨てのコスト
- ・住宅ローン・・・積立投資
ですが、家を買うタイミングは
- ・収入や家族の状況
- ・将来のキャリアプラン
その通りです。
ですから、
家を買うタイミングについては、専門家のアドバイスを受けながら、自分の状況に合わせて検討することが大切です。
なるほど。
ポイント③ 最適な住宅ローンの借り入れ額
最適な住宅ローンの借り入れ額も重要なポイントになりますよね?
そうです。
住宅ローンの借り入れ額は、将来の返済負担や生活の安定性に大きな影響を与えます。
適切な借り入れ額にすることが重要です。
■年齢に応じた目安 (銀行が貸し出せる上限額)
まずは年齢に応じた目安として
- 30代の方 ・・・ 年収の約7倍
- 40代の方 ・・・ 年収の7倍程度
- 50代の方 ・・・ 年収の6倍以下
ただし、これは銀行が貸し出せる上限額です。
余裕を持った返済ができる目安は、別途考えた方がいいかと思います。
■余裕を持った返済ができる目安
- ・30~40代 ・・・ 年収の5倍程度
- ・50代 ・・・ 年収の4.5倍程度
そのくらいに収まれば理想的ですよね。
そうですね。
返済負担が大きくなりすぎると、生活の質や将来の計画に影響を与える可能性があります。
ですので、余裕を持って返済できる借り入れ額を選ぶことが大切です。
■将来のキャリアや収入増の見通しを考慮
将来のキャリアや収入増の見通しも重要な要素です。
昇進や転職によって収入が増える可能性が高い場合は、それを見込んで少し借り入れ額を増やすことができるかもしれません。
自分の収入や将来の見通し、家族の状況やライフプランなどを総合的に考えたいですね。
そこは大事ですね。
今回のポイントまとめ
今回のポイントをまとめますと
- ・家の購入は早ければ早いほどいい
- ・最適な住宅ローンの借り入れ額を考える
住宅ローンの返済や借り入れ額は、一生に関わる重要な決断です。
自分の状況に合わせて慎重に判断することが大切です。
確かにそうですね。
家を買うタイミングや借り入れ額は、それぞれの人生によって異なります。
住宅ローンを組むときには、専門家のアドバイスを受けながら、しっかりと計画を立てることが重要です。
ゼロシステムズとモゲレコなら、住宅ローンの専門家から具体的なアドバイスを無料で受けることが出来ます。
ぜひ、ご利用ください。
モゲチェックの『モゲレコ』お試しください
モゲ澤先生、田中先生。
ありがとうございました。
FM鴻巣フラワーラジオ 『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
次回も宜しくお願いします。
【解説】すぐ家を買うべきか? ~住宅を購入する最も適切なタイミング~
- 住宅ローン比較サイト『モゲチェック』(外部サイト)
- ・新規の借り入れで比較
- ・借り換えで比較