【不動産市場】2024年ステルス値上げ!新築一戸建ての建築原価はさらに高くなる!

 

【不動産市場】2024年ステルス値上げ!新築一戸建ての建築原価はさらに高くなる!

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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第481-2-1回目 (2023年12月14日放送分 後半①)となります。



今回のテーマ『2024年は新築一戸建てがステルス値上げ?』

サムネイル-MCフジコ
フジコ
フラワーラジオ FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』

皆さま、こんにちはー。
番組MCのフジコで御座います。

それでは、田中先生。
番組後半も宜しくお願いします。

後半は、どんなお話を頂けるのでしょうか?

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田中

後半は
『2024年は新築一戸建てがステルス値上げ?さらに建築原価が高くなる。』
というテーマでお話していきます。

それでは、フジコさん。
リスナーさんからコメントを頂いているので、ご紹介お願いします。

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フジコ

承知しました。
ラジオネーム:オクトパス さん からのコメントです。

10年前なら安く買い換えられた

田中先生。フジコさん。
こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。

私は、10年前に3,180万円で郊外の新築一戸建てを購入しました。

今度、子供の進学の関係で、住み替えを検討しています。
先日、地元の不動産会社に見てもらったら、買った時と同じ3,180万円で売れると査定されました。
10年住んだのに、同じ金額で売れるのなら、今が売りどきなのかと前向きに考えています。

しかし、買い替え先の新築一戸建てが、今より小さい間取りなのに5,000万円以上もします。
10年前なら、4,000万円くらいで買えたと思うと、少し悔やまれます。

ラジオネーム:オクトパス さん からのコメント

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田中

ラジオネーム:オクトパス さん。コメントありがとう御座います。

■値上がりの恩恵で10年住んだ家を購入時の価格で売ることができた
サムネイル-MCフジコ
フジコ

3,180万円で買って、3,180万円で売れるなら良いですよね。

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田中

そうですね。
十分値上りの恩恵を受けていると思いますよ。

■住宅ローン控除等で恩恵を受けている
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田中

4,000万円の新築を買っていれば、それに超したことはありませんが、10年前と今では収入や金銭感覚も違うので、それを悔やんでもしかたないと思います。

もし、10年前に家を買わないで、家賃10万円の賃貸に住んでいたとすると、年間120万円、10年間で1,200万円の賃料を捨てていたことになります。
持家になると、固定資産税を支払うことになりますが、住宅ローン控除で、それ以上の恩恵を受けていたはずです。

10年前に3,180万円で買って、現在 3,180万円で売れるのであれば、その間の賃料がタダで住んでいたようなものです。

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フジコ

そうですよ。
値上りに感謝ですね。


2023年11月の建築原価指数を見る

サムネイル-田中
田中

今は、インフレで、購入する物件も、とりわけ、建築費が高騰しています。
そこで、12月11日付で一般社団法人建設物価調査会 が公表した、2023年11月の建築原価指数をご紹介します。

この指数の見方は
『2015年の建築原価指数を100とすると、2023年11月は、いくつになっているか?』
という考え方です。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

なるほど。

サムネイル-田中
田中

それでは、鉄筋コンクリートのマンションの指数からご紹介します。

鉄筋コンクリートマンションの建築原価指数

建築費指数-鉄筋コンクリートマンション

画像引用一般社団法人建設物価調査会 – 建設物価 建築費指数【 2023 年 11 ⽉分 】 (PDF)

サムネイル-田中
田中

2023年11月鉄筋コンクリートのマンションの建築原価指数は、126.3です。

10月と比べると0.2%増、前年同月比では、5.3%も工事原価が高くなりました。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

新築マンションの工事原価が2015年と比較すると26%以上も高くなっているということですね。

サムネイル-田中
田中

おっしゃる通りです。

木造の新築一戸建ての建築原価指数

サムネイル-田中
田中

それでは次に、木造の新築一戸建ての指数をご紹介します。

建築費指数-木造住宅

画像引用一般社団法人建設物価調査会 – 建設物価 建築費指数【 2023 年 11 ⽉分 】 (PDF)

サムネイル-田中
田中

2023年11月の木造住宅の建築原価指数は、133.2です。
10月と比べると0.2%増、前年同月比で2.6%増という感じです。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

新築一戸建ての建築原価もジリジリと値上りしている感じですね。

サムネイル-田中
田中

そうですね。
木造の新築一戸建ては、2015年と比べると33%以上値上りしているということです。


値上りに伴い物件が小さくなっている

サムネイル-田中
田中

次に、こちらをご覧ください。

不動産業者間のネットワーク『レインズ』で、市況データとして公表されている新築一戸建ての在庫状況データです。

新築一戸建ての在庫状況データ

新築一戸建ての在庫状況データ

画像引用レインズ – 月例速報 Market Watch 2023年11月度 (PDF)

サムネイル-田中
田中

2022年11月と2023年11月のデータを比較すると、在庫件数は、前年比32%増加しています。
値上りしていると言っても、物件価格は、前年比1.8%上昇に留まっています。

土地面積と建物面積をご覧ください。
赤文字のマイナス表示が目立つかと思います。
これは、値上りに伴い、少しずつ、物件が小さくなっているということです。

■物件が小さくなっている理由
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フジコ

物件が小さくなっている?
どういうことですか?

サムネイル-田中
田中

インフレによる貨幣価値の下落で、世の中のモノの価格が値上りしています。
それに伴い、土地価格も建物減価も値上がりしています。

その値上りに、家を買おうと検討しているユーザーが追いついてきていない状態でもあります。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

確かに、物価が高くなったからと言って、簡単に買う物件の予算は上げられないですからね。

サムネイル-田中
田中

そうなんです。

そこで新築の分譲業者は…

  • ・今まで5区画で分譲していたところを6区画にする
  • ・ウォークインクローゼットだった部分を普通のクローゼットにする
など、建物面積を削って物件の表面価格が高くならないように工夫をしています。

このレインズの市況データの建築面積を注目してみてください。
2022年11月の建築面積は、99.03㎡でしたが、2023年11月では、97.96㎡と、マイナス1.1%小さくなりました。
これは、ちょうどクローゼット1つ分ちょっとです。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

まさにステルス値上げですね。

サムネイル-田中
田中

おっしゃるとおりです。
この傾向は、2024年からさらに強まります。

某パワービルダーの内部情報によると、今、建築している物件は、ウォークインクローゼットやシューズクロークは無くなって、面積を減らして、玄関ドアも電気錠の採用をやめて普通の鍵に戻すなどして、さらなるコスト削減を図るということです。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

何だか寂しいですね。


まとめ

サムネイル-田中
田中

値上げや建物仕様の低下というのは、悲しい現実ではあります。

90年代バブル以降続いたデフレが終わり、今後、インフレ時代になります。
このインフレが続けば、住宅を購入する人にとって、物件の資産価値が上がるという恩恵もあります。

ここまでのお話をまとめると、
『インフレ時代は、賃貸に住んでいるよりも、住宅ローンを組んで家を買った方が資産価値は膨れ上がる。』
ということです。

サムネイル-MCフジコ
フジコ

田中先生、ありがとう御座いました。

不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もよろしくお願いします!

サムネイル-田中
田中

ありがとう御座いました。

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