【建売住宅】アフターサービス保証が充実しているのはどこか?
~パワービルダー各社で違うアフターサービス~
【建売住宅】アフターサービス保証が充実しているのはどこか?
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第494-3回目 (2024年3月14日放送分 その③)となります。
今回のテーマ『パワービルダー各社で違うアフターサービス!』
次は
『パワービルダー各社で違うアフターサービス!』
と、言うことで…
飯田グループ6社とケイアイスター不動産、オープンハウスグループとなったホークワン 合計8社の、パワービルダーの保証期間、定期点検など、各項目を比較して、私の方で勝手にランキングを付けさせていただきました。
田中先生は、パワービルダーのこと知り尽くしていますよね。
自分でも言うのもなんですが、かなり詳しいです。
ですよね~。ぜひお願いします。
承知しました!
それでは、フジコさん。
リスナーさんから、アフターサービスに関する質問を頂いていますので、ご紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:住宅難民さん からのご質問です。
質問:保証期間やアフターサービスなど違いはあるのでしょうか?
田中先生こんにちは!チャンネル登録をして、いつも欠かさず視聴しています。
私のうちの近くでは、飯田グループとケイアイスター不動産の新築がたくさん分譲されています。
どれも良い点があれば、不満な点もあり悩ましい限りですが真剣に検討しています。
そこで気になったことが、保証期間やアフターサービスなどは、会社によって違いはあるのでしょうか?
ぜひ、田中先生の方で解説してもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします。
ラジオネーム:住宅難民さん からのご質問
ラジオネーム:住宅難民さん ご質問ありがとうございます。
新築住宅の保証について
それでは、田中先生。
まずは新築の保証について教えてください。
短期保証と長期保証
新築の保証は、短期保証2年と長期保証10年に分かれています。
- ■短期保証
- 主に内装など表面上に見える部分は引渡し日から2年間の保証があります。
- ■長期保証
- 住宅の品質確保の促進等に関する法律により、建物構造耐力上主要な部分と雨漏りについては、引渡しから10年間の保証が義務付けられています。
そのため、全ての新築では10年保証があります。
その部分で違いはありません。
なるほど。
長期保証として、10年保証されるのですね。
会社毎のサービスの違い
今回は、各社の違いを比較するために以下の3点に焦点を絞って評価してみました。
- ・定期点検のタイミング
- ・延長保証の期間
- ・地盤調査報告書の閲覧
無償定期点検
1つ目は、無償定期点検についてです。
現在、ほとんどのパワービルダーでは、アフターサービスの一環として、お引渡し後に、無償の定期点検を実施しています。
この点検のタイミングは、ビルダーごとに異なります。
あえて順位をつけると以下のようになりました。
■無償定期点検サービスのランキング(ゼロシステムズ独自)
- 1位 東栄住宅:3か月、2年、5年、10年のタイミングで無償の定期点検があります。
- 2位 一建設:6ヶ月、2年、5年、10年のタイミングで無償定期点検があります。
- 3位 飯田産業:引渡しから2年目まで定期点検がありません。
- 4位 ケイアイスター不動産:タイミングは飯田産業と同じですが、10年点検が有償なので評価が下がりました。
- 5位 ホークワン:今のところ無償定期点検は実施していないので、最下位という結果となりました。
無償定期点検のタイミングについて
それでは定期点検のタイミングについて、具体的に説明します。
無償定期点検のタイミング
■1回目の点検
1回目の点検では、主に初期不良についてチェックしてもらえます。
お引っ越しをすると、室内には、何トンという重さの家具や家電が搬入されます。
木造住宅では若干の歪みが生じて、床の軋みや建付不良などが発生することもあります。
そのような初期不良をこの定期点検で調整してもらうことができます。
■2回目の点検
次は2年点検です。
これは短期保証が切れる前のタイミングで受けることができます。
2年保証の範囲内で発生している不具合については、無償で是正してもらうことができます。
※ただし、保証には免責事項もあり基準以下の場合は保証対象外になりますので注意が必要です。
それは良いですね。
■5年目の点検
次の5年目の点検です。
主に床下がシロアリの被害にあっていないかを点検してもらえます。
■10年目の点検
最後の10年目の点検は、主に外部の防水の点検となります。
このように、パワービルダーではアフターサービスの一環として無償定期点検を実施しています。
とても親切な感じで良いですね。
ですが、この点検は親切心だけで行っているわけではないんです。
どういうことですか?
囲い込み戦略のひとつとも言えます。
それが、次の延長保証のお話に繋がります。
延長保証
殆どのパワービルダーの新築では、10年保証が終了した後でも、延長保証を受けることができます。
これも、あえて順位をつけると以下のようになります。
■延長保証のサービスランキング(ゼロシステムズ独自)
- 1位 一建設 / タクトホーム:35年
- 2位 東栄住宅:30年
- 3位 ケイアイスター不動産:構造体20年 防水30年
- 4位 ホークワン:現時点では延長保証なし
30年保証は、ユーザーとしては安心ですね。
■タクトホームの35年保証
画像引用:タクトホーム – 保証延長制度
ただし、この延長保証を受けるためには…
- ・5年ごとにシロアリの防蟻工事
- ・10年ごとに外壁塗装などの防水工事
お金がかかる『条件つき有償延長保証』なんです。
それが囲い込み戦略ということなのですね。
そうなんです。
この有償延長保証を受けるかどうかは、ユーザーの任意になりますので、将来の老後資金の貯蓄額を考えながら決めると良いでしょう。
地盤調査報告書を事前に確認できるか
最後に、アフターサービスと少し外れますが『地盤調査報告書を事前に確認できるかどうか?』という点で比較してみました。
殆どのパワービルダーでは、重要事項説明書を作成する段階で、地盤調査報告書を取り寄せて確認することができます。
しかし…
2位のアーネストワンは、契約した後に本社稟議で取り寄せなければ確認することができません。
3位の飯田産業は「地盤保証があるのだから地盤調査報告書は見る必要はない」という考えで、原則非公開となっています。
それはユーザー目線ではありませんね。
まとめ
定期点検のタイミング、延長保証の期間、地盤調査報告書の事前確認などから総合的に評価すると以下のようになります。
■アフターサービスの総合ランキング(ゼロシステムズ独自)
- 1位 一建設 / タクトホーム
- 2位 東栄住宅
- 3位 アイディホーム
- 4位 アーネストワン
- 5位 飯田産業
- 6位 ケイアイスター不動産
- 7位 ホークワン
地盤調査報告書を確認できないアーネストワンと、そのうえ無償定期点検の回数が少ない飯田産業は、同じ飯田グループでもアフターサービスの面だけで評価すると4位と5位になります。
ケイアイスター不動産は、点検回数だけでなく、10年点検自体が有償、有償延長保証も部位により20年であるなど、飯田グループと比べて劣る部分があるので6位。
ホークワンは、現時点では、10年保証しかないので7位という評価となりました。
総合的な評価なのですね。
今回の標語
アフターは
会社の姿勢が
表れる
なかなか辛口な標語ですね。
田中先生。ありがとう御座いました。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
引き続きよろしくお願いします!
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