【建売住宅】2024年4月末 関東地方で一番安い新築の建売住宅はいくらか？

はい。ここからのテーマはこちらです！

『関東地方で一番安い新築の建売住宅はいくらか？』
という、お話をしていきます。

2024年に入っても、物価上昇は進行しています。
それに伴い、建築費も確実に値上がりを続けています。

一般社団法人建設物価調査会の調査によると、2015年の指数を100とすると、2024年3月の木造住宅の建築費指数は、136.9と前月比2.2％上昇しました。

要するに、現在の建築原価は、2015年の約1.37倍ということです。

そうですね。
このように不動産を取り巻く市況は、短期間で大きく変化しています。

このような中で、
『現在の新築建売住宅の価格はどうなっているか？』
ということが気になりましたので、レインズを使って関東地方の1都5県で最も安い新築の建売住宅を検索してみました。

昨年末も同じように調べて、この番組で発表しました。
今回は、その時との比較もしてみましたので、ぜひ当時の記事もご覧ください。

それでは、1都5県、各エリアで最も安い新築 ベスト6を発表します。
※2024年4月25日時点の情報です。

東京都多摩郡瑞穂町の2,100万円です。
こちらの物件は、私がレインズで調べた限り、現在、東京都内で最も安い新築です。

昨年末の段階では、東京都で一番安い新築は、青梅市の1,999万円でした。
しかし、現時点では東京都内で2,000万円を切る新築は発見できず、この2,100万円が最安値となりました。

東京都 多摩郡 瑞穂町の風景

瑞穂町というのは、武蔵村山市や福生市に隣接していますので、町と言っても買物など生活の利便性は、とても良いエリアです。

ですが、米軍の横田基地がありますので、物件探しの際には航空機の騒音にも気を付ける必要があるエリアと言えます。

神奈川県秦野市の1,980万円です。
こちらの物件が、現在の神奈川県内で最も安い新築です。

昨年末の段階では、神奈川県で最も安い新築は、南足柄市で1,890万円でした。
現時点の最安値は1,980万円ですので、神奈川県内も安い物件の在庫が少なくなったと言えます。

神奈川県秦野市の場所はこんなところです。
東名自動車道を通るとわかりますが、山が多いところです。

埼玉県児玉郡上里町の1,699万円です。

こちらの物件が、現在、埼玉県内で最も安い新築一戸建てです。

上里町は、さいたま市まで直接距離でおおよそ50kmもあります。
しかし、近年とても大きな商業施設のイオンタウンができたことで、生活の利便性がとても向上しました。

そうですね。
昨年末の段階では、埼玉県で最も安い新築は、隣街の本庄市で1,580万円でした。
やはり埼玉県内においても、安い物件の在庫が少なくなったと言えます。

栃木県鹿沼市の1,590万円です。
こちらが現在、栃木県内で最も安い新築一戸建てです。
こちらの物件は、なんと敷地面積が約60坪ありますので、車2台以上を余裕で駐車できます。

昨年末の段階では、栃木県で最も安い新築は、足利市で1,380万円という激安物件がありました。
今では、栃木県内の最安物件は1,590万円となってしまいました。

やはり今年に入ってから、去年ほど安い新築物件は少なくなってきました。

群馬県みどり市の1,580万円です。

みどり市は、伊勢崎市と太田市の上の北側。桐生市に挟まれた細長い市です。

間違いではありません。
みどり市は、桐生市を分断するような形で存在しています。
市町村合併のときに桐生競艇場の運営に関して揉めたらしく、このような奇妙な形になったようです。

そうですね。
私もこの件については詳しく知らないので、皆さんの中で詳しく知っている人がいましたら、ぜひYouTubeのコメント欄で教えてください。

群馬県も昨年末の段階では、太田市で1,390万円が最も安い物件でした。
現在では、このみどり市の1,580万円が最安値です。

茨城県高萩市の1,490万円です。

土地面積は、なんと約70坪！車も2台以上楽々駐車可能！

茨城県 高萩市の風景

高萩市は、今回ご紹介してきた物件の中で唯一海がある市です！

そうですね。
昨年末に最も安い新築のあった市が、高萩市なんです。

そのときの最安値は1,390万円でしたが、現時点だと100万円高い1,490万円となりました。
やはり、安い在庫の数が減ったのかもしれません。

1都5県の全ての最安値在庫が昨年末と比べて値上りしていました。

都心部の不動産価格は上昇して、郊外の物件は値下りしていると言われています。
しかし、実際の最安値在庫は大幅に値上りしていました。

今年に入り、さらに建築原価が高騰したことで、新規着工棟数が減少しています。それにともない、新築物件の在庫数が減ったことが要因と思われます。

2024年4月以降は、建築現場の労働環境の厳格化により、さらに建築原価が値上りすると言われています。そうなると、新築の建売住宅の価格も底上げされる可能性があります。

それでは、いつものように 五･七･五 の標語にまとめてみます。

相場感
気付かないうち
あがってる

『郊外の新築物件は値下りしていると言われていますが、実は既に底を打った可能性がある』
ということです。