気温36℃!猛暑日に一戸建て周囲で最も暑いのは意外なアレ!?住宅診断で分かった驚きの結果!
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FM76.7MHzフラワーラジオ にて毎週放送!
レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第517-1 (2024年8月29日放送分 その①) となります。
※記事は動画を元に校正/編集しております。そのため、言い回しなど本編と異なる部分がございます。
今回のテーマ『一戸建て周囲で最も熱い部分はどこか?』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
不動産せんせい田中の教えて不動産の知恵袋!
皆さま、こんにちは!
番組MCのフジコで御座います。
本日も、ゼロシステムズ代表の田中先生と、アシスタントの中島さんがスタジオにお越しです。よろしくお願いします。
それにしても暑いですよね。
そうですね。 現場で住宅診断をしていると、新築一戸建ての建築現場は、非常に暑いです。
ところで、フジコさん。
私どもでは住宅診断をする時に断熱材が適切に施工されているかを確認するため、赤外線サーモグラフィーを標準装備で持っています。
先日、あまりにも暑かったので、中島さんとサーモグラフィーを使って、色々なところの温度を調べてみたんです。
あら。面白そうですね。
住宅各部の温度を測ってみた
赤外線サーモグラフィーで非破壊検査
はい。
外気温36℃の時に・・・
- ・アスファルト道路
- ・土間コンクリート駐車場
- ・人工芝
- ・黒色のサイディング壁
- ・白色のサイディング壁
- ・スレートの屋根
フジコさんは、この中で一番熱かったのは、どれだと思いますか?
うーん。やっぱりアスファルトの道路なんじゃないですか?
普通そう思いますよね。
私も、そうなると思ったのですが、意外な結果だったんですよ。
それは興味深いですね。
ぜひ、教えてください。
それでは『気温36℃の猛暑日に一戸建て周囲で最も熱い部分はどこか?』
ランキング形式で発表します。
熱い部分-第6位-
それでは、第6位は!
白い色のサイディング外壁 39.0℃
白い色のサイディングの外壁で39.0℃です!
やはり、白い色は太陽光を反射するので、表面温度が上がり難いですね。
これは、予想どおりですね。
熱い部分-第5位-
それでは、第5位は!
土間コンクリート駐車場 47.3℃
土間コンクリート駐車場の47.3℃です。
こちらも色が薄く太陽光を反射するため、表面温度が上がり難いと言えます。
コンクリートって熱そうですけど、そうでもないのですね。
白は太陽の光を反射するので、表面温度が上がりにくい。
熱い部分-第4位-
それでは、第4位は!
黒いサイディングボード外壁 59.9℃
黒いサイディングボードの外壁材で59.9℃です!
黒は光と熱を吸収するので温度が上がりやすく、熱いです。
- ・白色のサイディング外壁:39.0℃
- ・黒色のサイディング外壁:59.9℃
同じ素材でも色が違うだけで、20℃も表面温度に違いが出ています。
20℃の差って、かなり大きいですよね?
やはり暑さ対策として、外壁は白っぽい方が良いみたいですね。
そうですね。
ですが、冬になると逆に黒色の方が暖かいという事になります。
それに、基本的に壁の中には断熱材がありますので、表面温度が室内に伝わることはありません。
外壁の色は好みで選んで良い
ということは、外壁の色は好みで選んで良いんですか?
大丈夫です。
しかし『断熱材が適切に施工されている事が前提』です。
ゼロシステムズの仲介で物件を契約する場合、契約前に当社の建築士が赤外線サーモグラフィーを使って、断熱材が適切に施工されているか診断しています。
その際に、大手パワービルダーの新築の建売住宅であっても、断熱材が抜けている物件を発見することがあります。
正しく施工された断熱材
それは、明らかな欠陥住宅ですね。
そうですね。
通常、このような欠陥は、気が付かないまま引渡しされてしまいます。
それは怖いですね。
ホントですよね。
参考までに、田中先生の家は何色ですか?
真っ白です。
田中先生は、暑さ対策で白にしたんですか?
どちらかというと好みです。
前の家が茶色だったので、今度は真っ白にしてみました。
ちなみに、室内温度に差は無いと思います。
外壁の色は好みで選んで問題無い。
ただし、断熱材が適切に施工されている事が前提。
熱い部分-第3位-
それでは、第3位は!
アスファルトの道路 61.9℃
アスファルトの道路で 61.9℃です。
アスファルトの道路が1位かと思っていました。
3位とは意外です。
そうなんですよ。
それも今回は、比較的黒っぽいアスファルトの温度を測ってみての結果です。
アスファルトが第3位なら・・・1位と2位が気になります。
熱い部分-第2位-
それでは、続きをご紹介しましょう。
第2位は!
スレート屋根 65℃
スレート屋根で 65℃です。
アスファルトよりも屋根の方が、熱くなるんですね。
意外です!
そうなんですよ。
真夏の屋根は高温になるので、屋根の内側の断熱材は非常に重要になります。
天井裏に断熱材が無ければ、この灼熱の屋根の熱がダイレクトに室内に伝わることになります。
それは、恐ろしいですね。
屋根裏断熱材の施工忘れ
住宅診断をすると、新築一戸建てであっても、小屋裏の断熱材が適切に施工されていない物件を発見します。
現代の新築でも、欠陥住宅って結構あるものなんですね。
新築でも、極端に工期が短い建売住宅の場合は、現場での施工ミスや手抜き工事が原因で、欠陥が発生することがあります。
断熱材の施工不良は、結構ある欠陥なんですよ。
そうなんですね。
熱い部分-第1位-
気温36℃で表面温度が最も高い場所。第1位は!?
人工芝 80℃
人工芝です!なんと80℃です!
80℃!?
圧倒的じゃないですかー!
そうなんですよ。意外ですよね。
人工芝って見た目から涼しそうに感じますが、カンカンに照らされたアスファルト舗装や屋根よりも熱いんですよ。
■人工芝が熱い理由
なんで、人工芝は熱いのですか??
調べてみたのですが、人工芝はポリエチレンなどの合成樹脂で作られていて、この素材は熱を吸収しやすい性質を持っています。
更に、人工芝は水分を含んでいないので、蒸発による冷却効果が無く、熱をため込みやすいようです。
そのため、気温36℃の猛暑日に、人工芝は80℃という恐ろしい高温となりました。
子供が裸足で歩いたらヤケドしますね。
そうですね。
とは言え、人工芝は熱しやすく冷めやすい特性をもっています。
陽が当たると、熱を吸収してすぐに熱くなりますが、日影になると早く冷めます。
なるほど。
人工芝は、熱しやすく冷めやすいのですね。
夏の暑い日に、人工芝の上で子供を遊ばせるときには、日影の部分を作ったり、打ち水をすれば、すぐに温度が下がりますので試してみてください。
まとめ:表面温度-熱さランキング
今回のランキングをまとめると以下のようになります。
表面温度ランキング
順位 | 部位 | 温度 |
---|---|---|
1位 | 人工芝 | 80.0℃ |
2位 | スレート屋根 | 65.0℃ |
3位 | アスファルト舗装 | 61.9℃ |
4位 | 黒いサイディング壁 | 59.9℃ |
5位 | 土間コンクリート | 47.3℃ |
6位 | 白いサイディング | 39.0℃ |
外気温 36℃時の計測 |
各計測風景は、YouTubeショートで公開しています。
今後も色々な部位の温度を計測してYouTubeに公開していきますので、ぜひご覧ください。
なるほど。今回も勉強になりました。
田中先生、中島さん、ありがとう御座いました。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もお楽しみに!
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