【不動産市場】30代から考える老後の住まい!マンションor一戸建て?老後にかかる住まいの“見えないお金事情”

【不動産市場】30代から考える老後の住まい!
マンションor一戸建て?老後にかかる住まいの“見えないお金事情”

30代から考える老後の住まい
ご自身の老後の住まいについて、具体的に考えた事はあるでしょうか?
日本では少子高齢化による人口減少で、住宅需要も減少しています。
安定した老後を迎えるためには、どうしたらいいのでしょうか?
マンション、一戸建て、老人ホーム、老後の住まいは多岐にわたります。
今回は、30代から考える老後の住まいついて深掘り解説します。

今回のテーマ『30代から考える!老後はマンションと一戸建てどちらが良い?』

S035_老後の住まいについて
サムネイル-中島
中島

田中先生。
本日もよろしくお願いします。

本日のテーマは
『30代から考える!老後はマンションと一戸建てどちらが良い?』

個人的には、老後をマンションで過ごすのは怖いなって思います。

サムネイル-田中
田中

そうですね。
高層階に住むとなると大変だと思います。

1960年代から70年代に建築された築50年以上の団地は、そこで育った子供たちが成人して家庭をもち団地を出て行ってしまい、現在では住民の高齢化が進んでいます。

S035_団地

このような団地は、建物も老朽化が進んでいます。

サムネイル-中島
中島

今、人気のタワーマンションでも、50年後は同じような状況になっているかもしれませんね。

サムネイル-田中
田中

そうかもしれませんね。

だからと言って一戸建てはどうかと言うと、郊外では人口減少により住宅需要が落ち込み、価値が下がると言われています。

サムネイル-中島
中島

ぼくも30代なので、老後を考えるとマイホームを買うなら、マンションか戸建てのどちらが良いか?
悩みどころです。

サムネイル-田中
田中

そこで今回は、老後の住まい選びについて深掘りしていきます。

サムネイル-中島
中島

ぜひお願いします!

それでは、今回は↓こんな感じ↓で進めて行きます!

※記事は撮影前の原稿を元に要約しております。そのためYouTube動画と内容が異なる部分がございます。
動画を再生しつつ読み進めください。


37歳ではマンションと一戸建てどちらが良い?

サムネイル-中島
中島

まずは、視聴者さんからの質問をご紹介します。

質問:老後を考えるとどちらが良いでしょうか?

田中先生、中島さんこんにちは!

私は現在37歳で、マイホームの購入を検討しています。

都内の便利な立地のマンションを買うか、郊外の一戸建てを買うかで迷っています。
マンションは鍵1つで出かけられるし、共用スペースが充実しているし、管理も楽なので老後を考えるとマンションの方が良いと思うのですが、修繕積立金や管理費が値上がりしていくと大変そうです。

一戸建ては少子化すると価値がなくなりそうで不安です。
どちらも一長一短であり悩んでいます。

老後を考えるとどちらが良いでしょうか?

迷える子羊さん からのご質問

サムネイル-田中
田中

迷える子羊さん、ご質問ありがとうございます。


老後のマンションと一戸建て メリットとデメリット

サムネイル-中島
中島

それでは『老後のマンションと一戸建て メリットとデメリット』として、迷える子羊さんの質問への解説お願いします。

サムネイル-田中
田中

迷える子羊さんのご質問ですが、老後を見据えた住まい選びは非常に重要なテーマです。
マンションと一戸建て、それぞれにメリット と デメリットがあります。

マンションのメリット

S035_新築マンション
サムネイル-田中
田中

まず、マンションのメリットですが、立地の良さが挙げられます。
都市部や駅近のマンションなら、買い物や病院へのアクセスが良く、車を持たなくても生活がしやすいです。

サムネイル-中島
中島

確かに、生活に必要なものが手に入りやすい、都市部のマンションはとても便利ですよね!

サムネイル-田中
田中
■セキュリティ設備が整っている
オートロックや防犯カメラなどのセキュリティ設備が整っていることが多く、一人暮らしの高齢者も安心です。
■管理会社が清掃や修繕をしてくれる
管理会社が清掃や修繕をしてくれるため、自分で建物のメンテナンスをする必要がありません。
■バリアフリー設計
最近ではバリアフリー設計のマンションも増えており、老後の生活に適した環境が整っている物件も多いです。
サムネイル-中島
中島

管理が楽で立地も良いのは、確かに魅力的ですね!

マンションのデメリット

サムネイル-田中
田中

一方で、デメリットもあります。

最大の問題は『管理費』『修繕積立金』です。
これらの費用は築年数が経つにつれて増加する傾向があり、定年後の収入が減った時に負担が重くなる可能性があります。

サムネイル-中島
中島

『段階増額積立方式』ですね!

サムネイル-田中
田中

その通りです!

また、マンションで色々なことを決めるためには、住民同士での『合意形成』が必要です。

サムネイル-中島
中島

合意形成

■合意形成とは
サムネイル-田中
田中

例えば、建て替えをする際には4分の3の決議が必要になります。

しかし、高齢化が進むと、住民の経済的な事情などで合意形成が難しくなることが多いです。

サムネイル-中島
中島

なるほど。
タワーマンションなんかは特に合意形成が大変そうですね。

S035_多数決-合意形成
サムネイル-田中
田中

そうなんです。

規模が大きい分、管理組合の運営も複雑になり、意見がまとまりにくい傾向があります。

また外国籍の方がマンションを購入して、国に帰ってしまった場合には、状況はさらに複雑になってしまします。

サムネイル-中島
中島

それは大変ですね。

マンションはエレベーターの維持費や共用施設もありますから、管理やその費用が大変になっていきそうですね。

S035_マンションエレベータ
サムネイル-田中
田中

そうなんですよ。

投資目的で購入した人はマンションの将来や持続可能性について考えませんので、修繕積立金の値上げをする合意形成をとれないことも多いんです。

サムネイル-中島
中島

それでは修繕積立金が貯まらないので、将来的に維持していくことが難しくなりますよね。

サムネイル-田中
田中

そうなんです。
マンションは古くなればなるほど、維持管理が難しくなる傾向にあるんです。

サムネイル-中島
中島

なるほど!

一戸建てのメリット

S035_新築一戸建
サムネイル-田中
田中

では、一戸建てのメリット・デメリットも見ていきましょう。

まず、一戸建ての最大のメリットは『自由度の高さ』です。
自分のペースでリフォームや修繕ができるため、必要なタイミングでバリアフリー化したり、家をカスタマイズできます。

また、マンションと違い、毎月の管理費が不要なので、固定費の負担を抑えることができます。

サムネイル-中島
中島

確かにそうですよね。

一戸建てのデメリット

サムネイル-田中
田中

ですが、一戸建ても修繕は必要になってきます。

ですので、修繕のための積立は少額でもしていくことをお勧めします。

サムネイル-中島
中島

一戸建てはマンションと違って自己管理が必要ですね。

サムネイル-田中
田中

そうです。
外壁の塗装など、自分で維持管理をしなければなりません。
体力的な負担も増える可能性があります。

立地の問題もありますが、郊外や地方の一戸建ては車がないと生活が不便になることが多く、高齢になって運転が難しくなると移動手段に困る可能性があります。

サムネイル-中島
中島

高齢者の免許返納も話題になりますよね。

そう考えると、郊外の一戸建ては、都心のマンションと比べて利便性が落ちるでしょうね。

どちらも一長一短あります

サムネイル-中島
中島

どちらも一長一短あるわけですね。

サムネイル-田中
田中

どちらを選ぶかは、個人のライフスタイルや将来の資金計画によります。

例えば・・・

  • 「老後は都市部で便利に暮らしたい」:マンション
  • 「自由に暮らし、固定費を抑えたい」:一戸建て
このようになると思います。

サムネイル-中島
中島

c なるほど。
ありがとうございます!


老後資金と住まいのランニングコスト

サムネイル-中島
中島

次は『老後資金と住まいのランニングコスト』です。
田中先生。解説お願いします。

サムネイル-田中
田中

老後の生活を考えるうえで、資金計画は非常に重要です。
特に、年金だけでは十分な生活費を確保できない可能性があるため、計画的な資産形成が必要です。

老後に必要となる資金

サムネイル-中島
中島

具体的に、老後にはどのくらいの資金が必要なのでしょうか?

サムネイル-田中
田中

総務省の調査によると、夫婦2人で老後の生活費は、最低限で月22万円以上は必要と言われています。

つまり、年間で約260万円以上の生活費が必要になります。

サムネイル-中島
中島

これって、持ち家を想定してのお話ですよね。

賃貸の人は家賃も加算されるのですよね。

サムネイル-田中
田中

そうなります。
医療費などの突発的な支出も考慮する必要があります。
介護が必要になった場合、介護施設の入居費用の負担が発生します。

サムネイル-中島
中島

そのためにも、若いころから資産形成を考えておくことが大切ですね。

老後のランニングコストを考慮しておく

サムネイル-田中
田中

老後の生活を考える上で、住まいにかかるランニングコストは重要な要素です。

マンションでは管理費や修繕積立金が毎月発生します。
これらの費用は、物件の規模や築年数によって異なりますが将来的に値上がりする可能性もあります。

一戸建ての場合、共用部分がないため、管理費は発生しません。
ですが建物のメンテナンスは自己責任ですので、個人的に修繕費を積立る必要があります。

老後の収入を考えると、年金だけで生活する場合、毎月のランニングコストを抑えることが非常に重要になります。
特に、マンションの場合は、管理費や修繕積立金が増えていくと固定費が膨らみ、生活を圧迫する可能性があります。

S035_ウォーキングする老夫婦
■老後に必要になる毎月の固定費に要注意
サムネイル-中島
中島

確かに!
固定費が高いと老後の資金繰りに大きく影響しますね。

サムネイル-田中
田中

その通りです。
老後の生活費を考えると、固定費の少ない住まいの方が、安心感があると言えます。

サムネイル-中島
中島

自分としては、管理費が必要なマンションは家を買った気がしませんので、一戸建てが良いと思います。
田中先生はどうですか?

サムネイル-田中
田中

私も同感です。
一戸建てなら、将来、要らなくなれば、自分ひとりの考えだけで建物を解体できますので、相続で迷惑をかけることはないです。
しかし、古くて維持費がかかるマンションとなると、相続した人にも迷惑をかけることがあります。

実際、バブルのときに建った老朽化したリゾートマンションは大変なことになっています。

サムネイル-中島
中島

50年後のタワマンも同じ運命になるかもしれませんね。

S035_タワマン

50年後のタワマンはどんな状況になっているでしょうか・・・


老後に住み替えるという選択肢

S035_老後の住み替え
サムネイル-中島
中島

次は『老後に住み替えるという選択肢』です。

確かにその手があったなという感じですね!
早速、解説をお願いします。

サムネイル-田中
田中

老後を迎えた際に、現在の住まいを売却して別の住まいに移るという選択肢もあります。
若い頃に購入した家が、老後のライフスタイルに合わなくなることも多いです。

サムネイル-中島
中島

どのようなケースがあるのでしょうか?

ライフスタイルに合わせて住み替える

サムネイル-田中
田中

■子供が独立して出て行ったあと持て余してしまう
子育てのために広い一戸建てを購入したものの、子供が独立して出て行ったあと持て余してしまうケースがあります。
■高齢になった時に暮らし難くなる
維持費もかかりますし、バリアフリー対応がされていない家だと、高齢になった時に暮らし難くなることもあります。

サムネイル-中島
中島

それなら、利便性の高い場所に住み替えるというのも良い選択肢ですね。

サムネイル-田中
田中

ランニングコストがかかるマンションから、一戸建てに住み替える人も少なくありません。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住み替える人も増えています。

サムネイル-中島
中島

お子さんがいないご家庭は、老後、サ高住のようなところに入ってしまうのが良いような気がしています。

サムネイル-田中
田中

自分のライフスタイルや健康状態に応じて、最適な選択をすることが重要です。
これから住宅を購入するのであれば、将来の資産性も考慮したエリア選びが大切だと思います。

サムネイル-中島
中島

住み替えという選択肢を視野に入れておくことも、老後の安心につながるということですね。
頭や体が動くうちに老後のことを考えておくのは、とても大切だなと思います!

サムネイル-田中
田中

その通りですね。


経済的な余裕を考慮した老後の住まい選び

S035_老後資金
サムネイル-中島
中島

次はコチラ。
『経済的な余裕を考慮した老後の住まい選び』です。

この物価高騰の世の中、経済的な余裕はいくらでも欲しいところです。

サムネイル-田中
田中

そうですよね。

老後の住まいを選ぶ際に最も重要なのは、経済的な余裕を確保することです。
利便性も大切ですが、固定費の負担が大きいと生活が圧迫される可能性があります。

マンションの場合

サムネイル-田中
田中

マンションの場合、修繕積立金や管理費が値上がりし続ける可能性があります。
また、築50年を超えたマンションは、建物の老朽化とともに、区分所有者の高齢化が進みます。

住人の高齢化がすすむと、タワーマンションでは建て替えの合意形成が難しくなるケースもあります。

サムネイル-中島
中島

合意形成がとれず、ただただ老朽化したマンションでは、将来的に負の財産になる可能性がありますね。

一戸建の場合

サムネイル-田中
田中

一戸建ては少子高齢化の影響で価値が下がる可能性はあります。

ですが、自分の判断で修繕や建て替えができるという利点があります。
また、強制的にかかる管理費がない点はメリットと言えます。

サムネイル-中島
中島

田中先生が思う、老後の住まいとして最適な選択肢は、どのようなものになりますか?

サムネイル-田中
田中

私は、駅から徒歩圏内で、ある程度人口集中しているエリアの一戸建てが老後には最適だと考えています。

具体的には、居住誘導区域や都市機能誘導区域に立地している物件が、利便性と経済性のバランスが取れていると考えています。

サムネイル-中島
中島

最終的には、『経済的な負担を抑えつつ、利便性の高い場所を選ぶことが重要』ということですね。

サムネイル-田中
田中

そういうことです。

サムネイル-中島
中島

なるほど。
田中先生、今回も大変勉強になりました。

ありがとうございました!

SNSからも質問を受け付けております


住宅ローンお役立ちツール

以下のツールを使うことで、住宅ローン審査や金利の計算などが簡単にシミュレートできます。

住宅ローン比較サイト『モゲチェック』(外部サイト)
・新規の借り入れで比較
・借り換えで比較