内覧時は裸足がおススメ~床鳴りなどを発見するコツ
裸足で内覧すると欠陥を見つけやすくなる!?
私の著書 「こんな建売住宅は買うな」 でも書いていることですが、新築一戸建てを内覧するときは、スリッパを履かずに裸足で歩くと欠陥住宅を発見しやすくなります。
大工さんの技術力や上棟時の精度の悪さによって、新築一戸建ての床には、傾斜や床鳴りの欠陥を発見することもあります。
そこで、スリッパを履かずに裸足で内覧すると、微妙な床の欠陥を発見しやすくなります。
※写真はイメージです(穴あき靴下にはご注意を)
裸足と言っても、素足でなく靴下は履きます。
以前、TBSのテレビ番組で 私を題材にした再現ドラマ が放送された時には、私役の演者さんが靴下も履かずに素足で歩いてましたが、本来は靴下を履いています。
床の欠陥とは?
- 床の欠陥を大別すると5種類に分類されます
- ① 床鳴り
- ② 傾斜
- ③ 不陸
- ④ 隙間
- ⑤ 傷
スリッパを履かないで内覧しますと、上記の1~3を発見しやすくなります。
床鳴りの欠陥とは?
- フローリングの床鳴りも大別すると3種類あります。
- 床を支えている鋼製束の緩みによる床鳴り
- フローリング下地の構造用合板の床鳴り
- フローリングの継ぎ目の床鳴り
動画で床鳴りをご確認ください
タクトホーム、飯田産業(IDS工法)の床鳴りの例
東栄住宅(鋼製束)の床鳴りの例
パタパタ音を立てて歩くと、この床鳴りに気が付き難くなります。
床の傾斜や不陸もクッション性が良いスリッパを履いていると気が付き難くなります。
不陸とは?
不陸とは、床の凸凹感のことです。
新築一戸建てであってもフローリングをデジタル水平器を使用して計測すると、室内全ての箇所で+-0%の完璧な水平に施工されている床は存在しません。
木造の床には、部分的に多少の傾斜(凹凸感)があります。
建物診断の基準では、1000分の6%以上の傾斜(不陸)が複数ある場合は、施工精度が悪い(欠陥住宅)可能性がある新築一戸建てと診断します。
私も含めて、ゼロシステムズの建物診断スタッフは、スリッパを履かずに新築一戸建てを内覧しますと、足の裏と平行感覚で床の施工精度の悪さを見つけることが出来ます。
当然に、人間の感覚だけですと、建物診断の結果報告書を作成できませんので、デジタル水平器を併用して建物診断を実施します。
もし良ければ皆様もスリッパを履かない内覧にチャレンジしてみてください。