飯田グループホールディングス『損失飛ばし』報道で株価急落
飯田産業とファミリーライフサービスは大丈夫か?
飯田グループホールディングス『損失飛ばし』報道で株価急落
~飯田産業とファミリーライフサービスは大丈夫か?~
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■飯田グループホールディングス『損失飛ばし』報道で株価急落
飯田産業とファミリーライフサービスは大丈夫か?
※動画では不動産に関連したニュースを2件ご紹介していますが、このページでは『損失飛ばし』の話題について解説します。
以下は、動画の内容に関連した情報です。
より詳しく知りたい方は、是非動画をご覧ください。
飯田グループホールディングスの株価が急落
損失飛ばし疑惑と取締役の辞任
「損失飛ばし」疑惑が材料視
飯田グループホールディングスが急落。
一部メディアが23日、同社が「損失飛ばし」をしていた疑惑があると報じたことが材料視されているようだ。
記事によれば、同社傘下の飯田産業の元社長で同社取締役でもあった千葉雄二郎氏が2021年12月7日に突然辞任したことなどが関連しているとしている。
株価は報道を嫌気した売りが優勢となっている。
ネットニュースの速報でスクープ
この『一部メディア』というのを調べてみたところ、1月23日付 FACTA – online – の号外速報で、
『スクープ 売上収益1・4兆円の飯田GHDで「損失飛ばし」疑惑/中核 飯田産業社長が突如辞任』
というタイトルの記事を発見しました。
売上収益1・4兆円を誇るパワービルダー最大手、飯田グループホールディングス(以後、飯田GHD)の深部で「某重大事件」が進行している。
兆候ともいえる動きがあったのは昨年12月7日のことだ。
取締役陣の1人である千葉雄二郎氏(67)が突然辞任したのがそれだ。
理由は一身上の都合とされた。
千葉氏は東京大学を卒業して安田火災海上保険に入社。
飯田GHD傘下の中核企業、飯田産業には1999年に社長室長として中途入社した。
以後、2002年に執行役員、04年には取締役とトントン拍子に出世。
経営企画部長などを歴任し、管理畑を一貫して歩むこととなる。
そして19年4月に社長へと昇格。同年6月には持ち株会社である飯田GHDの取締役ともなった。
今回、千葉氏は飯田GHDの取締役とともに飯田産業の社長職も辞任している。
この突然の辞任劇の背景として一部で囁かれ始めた「損失飛ばし」疑惑がある。出典:FACTA – online – スクープ! 売上収益1・4兆円の飯田GHDで「損失飛ばし」疑惑/中核「飯田産業」社長が突如辞任
今回の疑惑を時系列にして整理
- ・12月 7日:千葉氏が取締役を辞任
- ・12月10日:ニュースリリースで辞任を発表
-
・12月27日:ニュースリリースで
『元役員が在任中に不適切な企業融資を行っていた事実が判明しました。
当該元役員に対し民事上、刑事上の法的責任を徹底追及することといたしました。』と発表 - ・1月23日:FACTA出版社により『損失飛ばし』疑惑として報じられる
- ・1月24日:ニュースリリースで、飯田グループホールディングスとしてのコメントを発表
出典:飯田産業 – 12/10 ニュースリリース(PDF)
出典:飯田産業 – 12/27 ニュースリリース(PDF)
出典:飯田グループホールディングス – 1/24 ニュースリリース(PDF)
『損失飛ばし』とは
損失の出ている有価証券を、買い戻し条件付きで時価とかけ離れた値段で第三者に転売することをいいます。
保有している株式や債券が値下がりして、含み損がバランスシートに載ることを嫌う企業が、決算期の異なる企業を相手に、後日の引き取りを条件に時価より高い値段で売却することを指し、粉飾決算の一種とも言えます。
現在は証券取引法で禁じられています。
家の売買は信頼が大切
上層部の不祥事は購入者と社員にとって迷惑なこと
家の売り買いは、高額の取引となりますので、信頼が大切です。
今回の疑惑は、飯田グループホールディングスの企業としての信頼が損なわれ、イメージダウンに繋がります。
このような事件や疑惑があると、飯田産業やファミリーライフサービスで普通に働いている社員の人たちと、その家を買ったユーザーが迷惑を被ってしまいます。
信頼回復の余地はあります
今回は経営的な不正の事件(疑惑)です。
欠陥住宅や違法工事についての事件ではありません。
現場で堅実に良い家を建てていけば、信頼回復できる余地はあるかと思います。
1軒1軒を見極めて購入することが大切
これから家を買おうとする人は、会社名やイメージにとらわれること無く、不具合や欠陥などが無いか、1件1件を見極めて購入することが大切です。
このようなニュースに惑わされることなく、冷静な目で物件を見極めて検討しましょう。
経営陣の不祥事と、現場で真面目に働いている職人さんに建てられた家の質は、別問題です。
1軒1軒しっかりと物件を見極めましょう。
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