【建売住宅】大手パワービルダーの欠陥住宅の事例
建売住宅を購入時の注意点を画像と映像で解説
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建売住宅を購入時の注意点を画像と映像で解説
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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第442-1回目 (2023年1月19日放送分 前半)となります。
今回の話題
【建売住宅】大手パワービルダーの欠陥住宅の事例
建売住宅を購入時の注意点を画像と映像で解説
新築(建売住宅)で発見される欠陥住宅の事例と注意点
FM鴻巣フラワーラジオ 不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちは!
本日は、私サッシーが番組MCをさせて頂きます。
田中先生、本日も宜しくお願い致します。
早速ですが、本日は、どんなお話を頂けるのでしょうか?
今回は、
『新築一戸建(特に建売住宅)で発見される欠陥住宅の事例と、購入時の注意点や欠陥住宅を見分けるポイント。』
について、画像や映像を使いながらお話していきます。
新築住宅の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
欠陥住宅を見分けるポイントというのは、とても興味深いですね。
リスナー様からのご質問
まずは、リスナーさんから、今回のテーマに関連したご質問を頂いているので、ご紹介してもらっても良いですか?
承知しました。
ラジオネーム:悠馬さんからのご質問です。
■内覧時に漏水を見つけました
いつも楽しく拝聴しております。
これから新築の建売住宅を購入したいと考えております。
先日、内覧をした時に洗面台の下で水が漏れている欠陥を見つけました。
立地条件は気に入りましたが不安になりました。
こういう物件は買わない方が良いでしょうか?
アドバイスをもらえると嬉しいです。
ラジオネーム:悠馬さんからのご質問
ラジオネーム悠馬さん。
ご質問ありがとう御座います。
欠陥住宅の事例「漏水」
新築を内覧して漏水を発見したら、確かに不安になり購入意欲は薄れると思います。
そうですよね。 新築で漏水というのは、よくあるのですか?
最も多く発見する不具合『漏水』
はい。
欠陥住宅の内容-水回り
住宅診断で最も多く発見する不具合が、水回りの施工不良による『漏水』です。
漏水の確認
住宅診断をする時には
・キッチン
・洗面化粧台
・トイレ
などで、水を流して床下を点検するなどして、漏水がないかを確認します。
水漏れがあったら、木が腐ってしまい大変ですよね。
床下が腐食していた欠陥住宅
そうなんですよ。
漏水を長期間にわたり放置すると、構造体の寿命に関わります。
これに関連したニュース記事がありましたので、ご紹介して頂けますか?
承知しました。 2023年1月4日付のスポニチAnnexの記事ですね。
欠陥住宅発覚した小森純、異臭立ち込めた部屋の汚染を検査『6年間吸ってた子供たちが心配』タレントの小森純(36)が、4日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。
築5年半の自宅に欠陥が発覚したことについて、詳細を明かした。昨年10月27日に第3子男児を出産したばかりの小森は、直後に大手ハウスメーカーで建てた築5年半の自宅の床下が腐食していたことを報告した。
2カ月前から徐々にコバエが湧き出したといい、キッチン下の床をはがしたことによって発覚。
部屋に下水臭が立ち込めているといい「産後1週間弱でこれはキツイ」と吐露していた。
これは、タレントの小森純さんの家のお話です。
画像引用:小森純Instagram – 欠陥住宅でした。記録
- ・大手ハウスメーカーで建てた築5年半の自宅。
- ・2ヶ月くらい前から徐々にコバエが湧き出してきて、キッチンの下を剝がしたら、床下が腐食していた。
- ・部屋中に異臭が立ち込め施工会社もミスを認めて修理することになった。
- ・ご本人は情緒不安定になってしまった。
という内容です。
怖いですね。
大手ハウスメーカーの新築でも、このような欠陥があるのですね。
ミスを100%防ぐことは不可能
現場での工事は『職人』要するに人が行ないますので、ミスを100%防ぐということはできません。
従って、新築一戸建てを購入する時には、ハウスメーカーの名前で選ぶのではなく、専門家による住宅診断を実施して、1軒1軒を良く見極めるということが大切なポイントです。
早期発見して適切に修理
漏水に気づかず、長期間放置してしまうと、木部が腐食して大ごとになります。
しかし逆に、新築直後に住宅診断を実施して早期発見して適切に修理してもらえば、安心して住むことが出来ます。
引渡し前には、数分にわたり水を流しながら、床下を覗いて水漏れしていないかを確認することが大切なポイントです。
なるほど。
ラジオネーム悠馬さん、お分かり頂けましたでしょうか?
欠陥住宅の事例「クラック」
それでは、水回り以外の欠陥は、他にどのようなものがありますか?
次に多い不具合は、基礎などのコンクリートのクラック(ひび割れ)です。
欠陥住宅の内容-クラック
見極めるポイントは、ひび割れの幅です。
ひび割れの幅は、クラックスケールを使って測ります。
クラックスケール
ヘアクラックは個別に判断
構造クラックは要注意
欠陥住宅の事例「傾き」
次に多いのが、傾きです。
欠陥住宅の内容-傾き
私や、ゼロシステムズのスタッフは、建物の傾きを確実に察知するために、内覧時は、スリッパを履かずに靴下だけで室内を歩きます。
そうすると床の軋みや傾きを感覚的に見つけることが出来ます。
軋みや傾きを感じたら、赤外線レーザーレベラーやデジタル水平器を使って測定します。
赤外線レーザーレベラーで測定
赤外線レーザーレベラーは、装置の中でレーザーがぶら下がっているので、重力の力で、正確な鉛直を壁に映し出すことができます。
このレーザーを部屋の入隅(角)付近に映し出せば、建物の傾きを発見できます。
水平器や赤外線レーザーレベラーでも、0.6%(1,000分の6)を超えた傾斜を発見した場合は、重大な欠陥が潜んでいる可能性があると判断します。
1,000分の6というのは、1,000㎜進んで6㎜ズレるということですので結構な傾きです。
確かに、それはかなりの傾きですね。
新築でも、そんなに傾いている家があるのですね。
はい。
1,000分の10を超える傾斜だと、結構な傾きですので、住んでいる人も違和感があると思います。
床の傾き
身体に悪そうですね・・・。
欠陥住宅の事例「ビスピッチ」
次によく発見する欠陥が、石膏ボードのビスピッチの手抜き工事です。
欠陥住宅の内容-ビスピッチ
ネオジウムマグネットでビスの位置を確認
ゼロシステムズの住宅診断では、金属探知機とネオジウムマグネットを使った非破壊検査を実施します。
ですので、クロスを貼った後でも、ビスピッチの手抜き工事を発見することが出来ます。
今でも、そのような手抜き工事はあるのですね。
欠陥住宅の事例「防火違反」
次に多いのが防火違反です。
欠陥住宅の内容-防火違反
今でも、そんな新築あるのですね。
そうです。
営業マンは『役所の検査(完了検査)に合格して検査済証が発行されているから大丈夫です』などと説明しています。
しかし、『役所の検査(完了検査)』では屋根裏などのチェックはおこなっていません。
そのため、防火違反があっても検査済証が発行されてしまうのが現状です。
浴室天井裏の調査
見えないところも重要なポイントなのですね。
欠陥住宅の事例「断熱材」
他にも断熱材の施工不良などを発見することがあります。
欠陥住宅の内容-断熱材
断熱材の施工不良は、建物が完成してしまうと見ることが出来ませんので、赤外線サーモグラフィーを使った非破壊検査で診断します。
断熱材に欠損があると、温度差で色が変わって見えますので判断し易いです。
断熱材欠損動画を調査
最近では、省エネ性能が重視されていますので、住宅性能表示制度で断熱等級5かつ一時エネルギー消費量等級6の新築が増えています。
しかし制度上では、等級が高くても、実際の現場でミス工事があると、現実には性能が満たされていないことになります。
建売住宅に限らず、大手ハウスメーカーの注文住宅でも、このような欠陥住宅はあり得ます。
業界の営業マンは、『現代の新築では欠陥など程んど無い』と言う人も少なくありません。
それは、売る側も買う側も、欠陥住宅であることに気が付かず売買しているだけなのです。
実際に欠陥の画像や映像を見ると勉強になります。
まとめ:住宅は一生で最も高価な買物
住宅は数千万円もする一生で最も高価な買物の一つです。
『大丈夫だろう』と大雑把に判断すると、後から重大な欠陥が発覚してトラブルとなり後悔することもあります。
この番組では、そのような事にならないように、住宅購入時のチェックポイントなどを毎週解説しております。
本日は以上となります。
こちらの記事もあわせてご覧ください↓
欠陥住宅あるある耐震等級・断熱等級が不足している建売住宅の実例
田中先生、今回もありがとうございました!
【建売住宅】大手パワービルダーの欠陥住宅の事例
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