シュミットハンマーによるコンクリート圧縮強度検査
~練馬区の新築一戸建てを住宅診断~
シュミットハンマーによる住宅診断を行う金子氏
ゼロシステムズの田中勲です。
今朝は、建築士の金子・大塚と一緒に東京都練馬区の新築一戸建てに伺い、住宅診断を実施しました。
本日は、その際に実施した『シュミットハンマーによる住宅診断』についてお話します。
※この記事は2023/04/03に公開した つぶやき記事 の更新版です。
シュミットハンマーでコンクリートの強度を非破壊検査
玄関脇の化粧モルタルの施工がまだ未施工だったため、その部分でシュミットハンマーを用いて、基礎コンクリートの圧縮強度の測定も実施することができました。
シュミットハンマーによるコンクリート圧縮強度測定は、新築一戸建ての基礎コンクリートの品質を非破壊的に検査する方法の一つです。
シュミットハンマーは、コンクリートの表面硬さを測定することで、間接的に圧縮強度を推定する装置です。
■シュミットハンマーを使った測定方法
- コンクリート表面の汚れや不純物を取り除きます。
-
コンクリート表面にシュミットハンマーのプランジャー(押し棒)を垂直に押し付け、コンクリート表面に衝撃を与えます。
衝撃によって生じる反発力が、圧縮強度と相関します。 - シュミットハンマー本体に表示される目盛りから、反発力に相当する値(リバウンド値)を読み取ります。
- 複数の異なる箇所で測定を行い、結果の平均値を求めます。
- 測定されたリバウンド値を、シュミットハンマーの校正曲線や既知の相関関係に基づいて、圧縮強度に換算します。
このような方法で、コンクリート全体の品質の目安として把握することができます
シュミットハンマーでの調査
シュミットハンマー(Schmidt Hammer)シュミットハンマー(Schmidt Hammer)は、コンクリートの圧縮強度を測定するための機器であり、これを用いた強度測定をシュミットハンマー法と呼ぶ。
コンクリートに打撃を与え、返ってきた衝撃により強度を推定する反発硬度法の一つであり、構造物に損傷を与えずに検査が可能な非破壊検査手法である。
コンクリートのほか岩石の強度測定にも使われる。「シュミットハンマー」とは、PROCEQ社(SWISS)の固有商品名であり、日本国内における公文書等では「コンクリートテストハンマー」「リバウンドハンマー」等と呼称される。
床下などもしっかりと調査
床下点検口から調査
床下から断熱材の施工状況や木部の含水率などを確認も行ないました。
工期が短く雑に施工された新築では、断熱材の一部が外れているような物件も珍しくありません。
しかし、今回の物件は、非常に綺麗な状態で丁寧に施工されていることがわかります。
基礎コンクリートと床下で発見した欠陥↓
基礎コンクリートと床下で発見した欠陥 ~欠陥住宅の実例
広い屋上のある物件でした
広い屋上がある新築
広い屋上がある新築ですので、都内ということを忘れるほどの解放感がある物件でした🌞