【住宅ローン】ネット銀行の審査手続きを早めるコツと効率的なスケジュールを紹介
【裏技】ネット銀行の住宅ローン審査とタイミング。スケジュールを効率良く進めれば飯田系の新築でも間に合う。
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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第490-1回目 (2024年2月15日放送分 前半)となります。
今回のテーマ『ネット銀行の住宅ローン スケジュールの注意点』
FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』
皆さま、こんにちはー。番組MCのフジコで御座います。
田中先生。本日も宜しくお願いします。
本日はどんなお話を頂けるのでしょうか?
今回は
『ネット銀行の住宅ローン、スケジュールの注意点』
というテーマでお話していきます。
いつものようにリスナーさんからご質問を頂いているので、フジコさん、紹介お願いします。
承知しました。
ラジオネーム:アインスさん からのご質問です。
質問:ネット銀行の審査が間に合わない
田中先生。こんにちは。いつもYouTubeで視聴しています。
今、私は、新築の建売住宅を購入しようと検討しています。
住宅ローンについては、金利と団信で総合的に考えてauじぶん銀行を希望しています。
先日、購入したい物件があったので、あらかじめ事前審査を申込みしたところ、無事に通りました。
その後、auじぶん銀行から「本審査には1ヵ月くらい時間がかかるので早めに申込みしてくださいね。」と電話連絡がありました。
しかし、今、検討している物件は、飯田グループの建売住宅で、契約したら4週間以内に引渡しとなり、そのときまでに、住宅ローンを実行して残金を支払わなければならないと言われてしまいました。
この場合、auじぶん銀行では間に合わないから、ネット銀行は諦めるしかないでしょうか?
ネット銀行の住宅ローンで飯田系の新築を購入する人は、皆さんどうしているのでしょうか?
ぜひ、アドバイスをお願いします。
ラジオネーム:アインスさん からのご質問
ラジオネーム:アインスさん ご質問ありがとうございます。
金利が低いネット銀行は人気があるので、他のリスナーさんからも同様のご質問を受けることが多いです。
実際どうなんですか?
やはり、諦めるしかないのですか?
いえいえ。諦めるのはまだ早いです。
ネット銀行の住宅ローンを利用して新築の建売住宅を購入する場合であっても、間に合せることができるスケジュールをご紹介しますね。
そんなスケジュールがあるのですね。ぜひ教えてください。
承知しました。
図を使って説明しますね。
審査申込から残金決済までの流れ
ネット銀行の住宅ローン契約は、以下の手順で進めます。
- 事前審査申込み
- 事前審査が承認される
- 本審査で必要な書類を揃える
- 不動産の売買契約を締結
- 本審査申込み
- 本承認
- 銀行指定の司法書士と面談
- 金消契約
- 残金決済
会わずに数千万円のお金を貸すって凄いですよね。
そうなんです。
そのためネット銀行では、代わりに銀行指定の司法書士に事前面談を任せているのです。
ネット銀行は徹底して経費をかけずに低金利を追求しているという感じです。
残金決済時には、売主、買主、不動産仲介会社、司法書士が売主事務所に集合します。
司法書士は売主から
- ・登記識別情報(権利書)
- ・売主の実印をついた委任状
- ・売主の印鑑証明書
この3点が揃うと不動産は所有権移転登記が可能な状態になります。
その3点を持って司法書士がネット銀行に「住宅ローンの融資を実行してください。」と電話を入れます。
すると、事前に登録してある振込先に数千万円のお金が売主に口座に振り込まれる。
という流れです。
登記費用などの諸費用も同様に振込で支払う流れになります。
ネット銀行は、電話1本で数千万を振込みして残金決済が出来てしまうのですね。
そういうことです。
振込みは早ければ15分程度で完了します。
その間に売主から物件の鍵を受領したり、引渡しの説明をうけて手続き終了となります。
残金決済にかかる所要時間は、おおよそ1時間です。
これで鍵をもらってお引渡し手続き完了です。
以上のようなスケジュールで手続きをすすめれば、ネット銀行の住宅ローンを利用して新築の建売住宅を購入することができます。
今の説明を聞くかぎり、ネット銀行でもスケジュール的に問題なさそうに感じました。
実際どうなのですか?
それが、なかなかギリギリなんですよ。
段取りが悪いと間に合わないことがあります。
それでは、ネット銀行の住宅ローンで建売住宅を購入するとき、スケジュールを間に合せるためのポイントについて解説します。
お願いします。
購入する物件が具体的に決まっていなくて事前審査を受けられる
まず最初に行なって欲しいのは…
- 事前審査申込みをして
- 事前承認を得ること
事前審査は、購入する物件が具体的に決まっていなくても行うことができます。
ということは、検討中の物件でも良いということですか?
そういうことです。
事前審査で承認を得ていないと、いざ買いたい物件に出合っても売主は契約してくれません。
契約直前に慌ただしく事前審査の手続きをするユーザーはとても多いです。
あらかじめ事前審査を済ませておけば、契約直前に慌ただしくなることはありません。
なるほど。あらかじめ事前審査を済ませておくのは大切ですね。
事前審査が通ったら次にやっておきたいことが、3.本審査で必要書類を揃えることです。
本審査で必要な書類は、源泉徴収票の他にその裏付けとして課税証明書が必要になります。これは市区町村の役所の税務課に行って取得します。
契約後すみやかに本審査を申込みするために、あらかじめ必要書類を揃えておく必要があります。
そんなに急ぐ必要があるのですか?
はい。
ネット銀行の住宅ローンを利用して新築の建売住宅を購入する場合は、出来るかぎり無駄のないスケジュールにしなければ間に合わない可能性があります。
新築の建売住宅を購入する場合は、4.売買契約 から 9.残金決済(引き渡し)まで、おおよそ4週間以内に手続きをする必要があります。
契約から引渡しまで4週間以内というのは、かなりタイトなスケジュールですね。
そうですよね。
飯田グループ系やケイアイスター不動産などで完成した新築物件を購入すると、ほぼ必ず4週間以内と期限を切った契約書を作ってきます。
「もう少し長くして欲しい」と、交渉はできないのですか?
かなり厳しいです。
このような分譲業者は、ローコストを実現するために個別の交渉を受け付けない傾向にあります。
『なぜ売主は急かすのか?』についての記事はこちらです
【建売住宅】なぜ契約したら引渡しまで1ヵ月以内なのか?auじぶん銀行の住宅ローンでも間に合わせる方法!!
4週間以内で間に合せなければいけない
4週間以内で、なんとか間に合せなければいけないのですね。
そうなんです。そこでスケジュールを逆算して考えてみます。
5.本審査申込みをしてから、6.本承認を取得するまでにかかる期間は2週間前後です。
9.残金決済の5営業日前の午前中までには、8.金消契約の手続きを済ませなければなりません。
銀行の5営業日ということは、事実上1週間前までということです。
4週間の猶予のうち、本審査と金消の手続きだけで約3週間を費やしてしまうことになります。
綱渡りのスケジュールですね。
そうなんです。
4.売買契約をしてから、5.本審査を申込みするまでに、必要書類が揃わないなどの理由で1週間時間が空いてしまったら間に合いません。
1日たりとも無駄に出来ないスケジュールですね。
そのため、4.売買契約の前までには、2.事前承認と、3.本審査で必要書類を揃えることを済ませて、準備万端にしておくことがポイントとなります。
なるほど。
これはユーザーの住宅ローン手続きをリードする不動産会社の経験も非常に重要になってきますね。
おっしゃる通りです。
ネット銀行の住宅ローンに不慣れな営業マンだと、かなりの確率で間に合いません。
大抵の場合、不動産会社の提携住宅ローンを奨めてきます。
なるほど。
ネット銀行の審査を早める裏技
それでは最後に『ネット銀行の審査を早める裏技』をご紹介します。
裏技があるのですか?
はい。2つあります。
auじぶん銀行やPayPay銀行を利用する場合
1つ目はauじぶん銀行やPayPay銀行を利用する場合なのですが…
本審査を申込みするときにお客様自ら銀行に電話をして
「契約書上のローン条項の期日は〇月〇日で、残金決済の期日が〇月〇日なので何とか審査を間に合せて欲しい。」
と伝えることです。
えーっ!?
ネット銀行なのに、電話をすれば審査が早くなるのですか!?
はい。結構な確率で間に合せてきてくれます。
不動産会社側からネット銀行に、そのような電話をしても「お客様から連絡をしてもらってください。」と、基本的に取り合ってくれません。
ポイントは『お客様ご自身で電話を入れる』ということです。
auじぶん銀行やPayPay銀行でスケジュールがギリギリになりそうなユーザーは試してください。
なるほど。ミラクルが起きるかもしれませんね。
それでは、2つ目の裏技を教えてください。
住信SBIネット銀行を利用する場合
住信SBIネット銀行だけに使える技ですが、直接窓口に行って対面で申込みすると手続きが早くなります。
住信SBIネット銀行はauじぶん銀行などと違って、主要ターミナル駅などの近くに相談窓口を設けています。そこで対面で申込みできます。
金利は対面でもネットでも同じですが、手続きのスピードは対面の方が早いです。
急いでいる人は、直接行ってみると良いでしょう。
もはやネット銀行じゃないですよね…。
まとめ
今回のお話をまとめますと…
- ネット銀行でも段取りよく進めれば間に合う可能性がある
- ネット銀行でもユーザーが電話をすると手続きが早くなる
- 住信SBIネット銀行は対面申込みの方が手続きが早い
それでは今回も、五・七・五の標語で締めたいと思います。
つなわたり
ネット銀行
スケジュール
ネット銀行を利用する場合、スケジュールがギリギリになります。
しかし、しっかり準備することにより残金決済に合せることができる。
という考えをまとえてみました。
なるほど。今回も勉強になりました。
田中先生ありがとうございました。
不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もよろしくお願いします!
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