【建売住宅】2024年の新築でも欠陥住宅リスクはある!内覧時の注意点!

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レギュラー番組:『不動産せんせい田中の教えて!不動産の知恵袋』
第508-1 (2024年6月27日放送分 その①)となります。



今回のテーマ『今でもある 新築一戸建ての欠陥』

サムネイル-MCサッシー
サッシー

フラワーラジオ FM鴻巣フラワーラジオ
不動産せんせい田中の『教えて!不動産の知恵袋』

今回は、わたくしサッシーが臨時でMCを担当させていただきます。

田中先生、本日もよろしくお願いします。
早速ですが、本日はどんなお話をいただけるのでしょうか?

サムネイル-田中
田中

よろしくお願いします。
本日は・・・

『今でもある 新築一戸建ての欠陥』
というテーマでお話ししていきます。

不動産会社の営業マンから「完了検査も検査にも合格しているわけだから、欠陥なんてありえない」と言われたリスナーさんから質問をいただいているので、サッシーさんご紹介お願いします。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

はい承知しました!
ラジオネーム:ジャックさんからのご質問です。

質問:最近の新築なら住宅診断はしなくても大丈夫でしょうか?

田中先生、こんにちは。
いつもYouTubeを視聴して勉強しています。

この前新築の立売り住宅を内覧してきました。

不動産会社の営業マンに、「欠陥が心配だから、契約前には住宅診断をしたい」と伝えたところ、
「今の新築は住宅性能評価を取得していて、完了検査も検査にも合格しているわけだから、欠陥なんてありえない。田中先生のような住宅診断の動画は大げさに言っているだけだから、間に受けてはいけない」
と言われました。

最近の新築は欠陥は減ってきていますか?
最近の新築なら、住宅診断はしなくても大丈夫でしょうか?
田中先生の考えをお聞かせください。

ラジオネーム:ジャックさんからのご質問

サムネイル-田中
田中

ラジオネーム:ジャックさん。
ご質問ありがとうございます。


今の新築の中にも欠陥住宅は存在する。住宅診断はした方が良い。

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田中

結論から言うと

  • ・今の新築でも欠陥はある
  • ・住宅診断をした方がいい
です。

役所の検査は欠陥の有無を検査しているのではない

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田中

完了検査に合格して、検査済み証が発行されていても、欠陥が無いことの証明にはならないのです。

『役所の検査』と、営業マンは言うのですが・・・
建築確認の完了検査に合格している=建築確認通りに新築建物が完成した。と言うことなのです。
建物の配置や間取り、斜線制限、開口部(窓・採光)などが、申請通りにになっているかのチェックなんです。
その検査に合格すると、検査証が発行されます。

住宅性能評価で、耐震等級 / 劣化対策等級 / 断級等級 / 一時エネルギー消費量等級 / 省エネ基準 が良い。
認定長期優良住宅 / ZEH などの基準に適合している。
などが証明されていても、欠陥が無いことの証明にはならないのです。

一般のユーザーや、詳しくない営業マンは、
「完了検査に合格して検査済み書が発行していれば欠陥は無い」
「住宅性能評価とか長期優良住宅であれば欠陥は無い」
と、考えてしまう人が多いのです。

ですが、そんなことはありません。今でも欠陥住宅は見つかります。

実際の写真で解説

サムネイル-田中
田中

例えば、雨漏りは新築でも時々あります。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

あらら、新築なのに雨漏りがあるのですか?

雨漏り原因箇所の特定

508-1 赤外線サーモグラフィー 赤外線サーモグラフィーで調査

赤外線サーモグラフィーで非破壊調査

サムネイル-田中
田中

雨漏りの原因箇所は、普通に見だけでは分かりません。
そこで、ゼロシステムズの住宅診断では『赤外線サーモグラフィー』を使って検査します。
室内から、壁の中の温度が低い(濡れている)部分が0.1℃単位で分かります。

床下の欠陥

床下断熱材施工不良1

断熱材の外れと漏水

サムネイル-田中
田中

床下の欠陥としては、水漏があります。いわゆる漏水です。

サムネイル-田中
田中

漏水と言っても本当にジャージャー水が漏れていればすぐ分かるのですが、ポタポタ浸み出してくるような場合は、すぐにはわかりません。
半年~1年ほど見過ごされた結果、床下に水溜まりができた物件もあります。

床下は建物の外扱いなので、『床下断熱』と言って、フローリング(床材)の裏側に断熱材があるのです。
ですが、断熱材が抜けている。落ちている。という施工不良は結構あるのです。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

あらら・・・そうなんですね。

断熱材のチェック

赤外線サーモグラフィーで調査

壁内の温度を見ることで断熱材の有無を確認

サムネイル-田中
田中

ゼロシステムズでは、壁の中の断熱材、天井の断熱材なども、赤外線建物診断技能士:野方がチェックします。断熱材が入ってい部分があると、このような感じで発見することができます。

天井裏の防火違反 石膏ボードの施工ミス

小屋裏断熱材の施工不良

断熱材が外れ、石膏ボードもありません

サムネイル-田中
田中

天井裏(屋根裏/小屋裏とも言います)は、本来は防火の為に石膏ボードが立ち上がっていいるのですが、見えないところで石膏ボードが貼られていなかったり、断熱材がめくれ上がってる等の見えない欠陥は、いまだに多く発見します。

欠陥住宅には該当しない不具合

引用X (旧:Twitter) – 野方実

サムネイル-田中
田中

表面上の不具合ですと、廊下と洗面所の間の部材が簡単に取れてしまう事例も確認しました。

ベントキャップ

しっかり取り付けられていますが・・・曲がってます

サムネイル-田中
田中

建物外部ですと、ベントキャップと言う吸排気口のカバーが外れていたり、欠陥ではないのですが斜めになっていたり・・・。
ちゃんとやれば簡単に直して付けられるはずなのですが、斜めのままくっついてる。これは欠陥ではないのですが、見た目おかしいですよね?

サムネイル-MCサッシー
サッシー

そうですね。
見栄えが良くないし、他の所の仕上げもこんな調子なのではないかと不安になりますね。


役所の検査済み証は 欠陥が無いことの証明にはならない

サムネイル-田中
田中

「完了検査に合格して検査済み証が発行されている」というのは、『建築確認通りの建物が建っている』というだけの検査なのです。
住宅性能評価 /ZEH / 省エネ基準 / 長期優良住宅 などは、建物の性能を表している通知表みたいなものなのです。
欠陥が無いという証明ではありません。

欠陥住宅が作られる原因

サムネイル-田中
田中

①人手不足
現場で作業する職人さん、現場監督も足りていません。

②工期短縮
急いで作ると、ミス工事や手抜きが出てしまいます。

③建築費削減
現場の手間賃(賃金)が安いと、中には手を抜く職人さんも出てきます。
「手間賃が安いんだから、相応の仕事しかしない」という考えです。
しかし、一部の人はそうかもしれませんが、大抵の職人さんは責任持った仕事をされています。
それでも、見直しが無かったり妥協したりで、隙間ができてしまうような物件が多いのかと思います。

■人手不足の影響についての記事はこちらです↓

【建売住宅】アタリとハズレの見分け方!欠陥住宅、手抜き物件


まとめ

サムネイル-田中
田中

少子高齢化による人口減少で、現場も人手不です。
職人さんも足りませんし、現場監督さんも足りなくなっています。
不具合があっても職人さんに強く言えない現場監督さんも居るのです。
近年そのような現場が多くなってきて、新築の欠陥が一向に減らないというのが実情です。

そのため、新築であっても専門家による住宅診断は必要です。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

なるほど。そう聞くと住宅診断の必要性がわかります。

今回の標語

サムネイル-MCサッシー
サッシー

それでは田中先生。最後に 五・七・五の標語でまとめてください。

サムネイル-田中
田中

承知しました。

問題ない
何をを持っての
基準かな

営業マンは「欠陥は無い」とか「問題が無い」と言うのですが、何を持ってそのようなことを言ってるのか?いつも疑問に感じます。

住宅は人生で最も高価な買い物の一つです。
勢いで購入したり、営業マンの言うことを間に受けて購入するのは心配です。

サムネイル-MCサッシー
サッシー

なるほど。面白いです。

不動産せんせい田中の【教えて不動産の知恵袋】
次回もお楽しみに!

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