【建売住宅】買付を出したのに買えない‼︎
平日内覧がなぜ重要なのか⁉︎
【建売住宅】買付を出したのに買えない‼︎平日内覧がなぜ重要なのか⁉︎
建売氷河期なのに欲しい物件が買えない。
郊外の一戸建ては売れない…と言われている昨今でさえ、売主に買付を提出したのに、別の人に先を越されてしまって契約に至らないというケースがあります。
売れなくて、値下げされている物件なのに、買おうと思ったら先を越されてしまって買えない。
なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか?
今回は、新築一戸建ての契約事情について深掘り解説します。
今回のテーマ『建売氷河期なのに欲しい物件が買えない』

田中先生、
本日もよろしくお願いします。
本日のテーマはこちらです!
『建売氷河期なのに欲しい物件が買えない』
建売氷河期なのに欲しい物件が買えない!
と言うことですが・・・
郊外の一戸建ては売れ残っていると言われていますよね。
それなのに、他の人に買われてしまって、買えないなんてことあるんですか?

はい。物件によっては結構あるんですよ。
今回は、建売氷河期なのに、買い付けを出しても買えない事例についてお話ししていきます。

ぜひお願いします!
それでは、今回は↓こんな感じ↓で進めて行きます!
※記事は撮影前の原稿を元に要約しております。そのためYouTube動画と内容が異なる部分がございます。
動画を再生しつつ読み進めください。
質問:建売氷河期なのに欲しい物件が買えない


『建売氷河期なのに欲しい物件が買えない』と言うことですが、視聴者さんから、今回のテーマに関連したご質問を頂きましたのでご紹介します。
質問:郊外の一戸建てが売れない時代なのか疑問
田中先生、中島さんこんにちは!
チャンネル登録をしていつも観ています!
先日、新築一戸建てを検討して購入しようと思い、買い付けを出したのに後から先に契約をするという買い付けが入り他に取られてしまって契約できなかったです。
郊外の新築一戸建てが売れないと言われているのに、私は、このようなことが2回連続で起きました。
また最初から物件探しをすると思うと、妻も私もガッカリしています。
本当に郊外の一戸建てが売れない時代なのか疑問に思えるほどです。
先に買い付けを入れたのに契約できないというのは普通なのでしょうか?
どうすれば確実に欲しい物件を契約できるのでしょうか?
ヒロさんからのご質問

ヒロさん。
ご質問ありがとうございます。
買付け=契約 ではない

買付を出したのに、後から「先に契約する」という買付が入って買われてしまうなんて酷くないですか?

確かに、そう思うかもしれません。
ただ、不動産業界では、それが普通と言えば普通なんです。

えーっ。そうなんですか!
■法的拘束力が無い

はい。
不動産購入申し込み書・買い付け証明書には法的拘束力はありません。
ですので、買主側は契約前であればキャンセルすることができます。
売主側は、買付証明書を提出されたとしても、必ず契約しなければならない訳ではないのです。

それが、法的拘束力が無いということなんですね。

そうなんです。
売主側にとっては、契約予定日が遠い買付証明書は、買主側からキャンセルされてしまうリスクがあります。
そのため、買い付けが入っていても、後から契約予定日が近い買い付けが入った場合、そちらを優先する傾向があります。
特に、建売住宅を分譲するパワービルダーにはこの傾向が強いため、注意が必要です。
■不動産の購入は早い者勝ち

ということは・・・不動産の購入は、早い者勝ちということですか?

結果的にはそういうことになります。
ですが、不動産は高額な買い物ですので、今日内覧して今日契約する。または、今日内覧して明日契約するような即決は、絶対に避けるべきです。

ですよね。
嫌な予感します。

そうです。
不動産は一生ものの高価な買い物ですからね。

そう思います。
じゃあ、どうしたら確実に買えるのでしょうか?

それについては、次のトピックで具体的に説明させていただきます。
自分が気に入った物件は 他の人も気に入る

続いては、
『自分が気に入った物件は他の人も気に入る』
ということですが、何だか分かる気がします。
だけど、今は郊外の一戸建てが売れないと言われていますよね?
郊外の一戸建てが売れていない


そうですね。
確かに、メディアでは「建売氷河期」と揶揄されるほど、郊外の一戸建てが売れていません。
その要因の一つが、コロナ禍における住宅事業者の過剰な土地仕入れです。

郊外は供給過剰ということですね。

そういうことです。
当時は、巣ごもり需要で、多くのパワービルダーは「建てれば売れる」と考え、郊外で多くの土地を仕入れて新築一戸建てを分譲しました。
しかし、郊外はそもそも住宅需要が少ないため、今となっては供給過剰となり、利便性の悪い物件は需要が無く、値下げをして販売される状況が生まれています。
例えば、以下のような物件は駅から遠く利便性の悪い物件は需要が少ないため、当初よりも大幅値下げされて販売されています。

値下げされた物件の例

売れ残っているということですね。
値下げによって『良い物件』になる

そうです。
ただ、不動産は値下げによって『良い物件』となることもあります。


値下げをすると良い物件になる?
どういうことですか?

例えば、当初2,180万円で販売されていた物件があるとします。
しかし、供給過剰なエリアでは周辺にライバル物件が多くて、そのままの価格では買い手がつかないということも珍しくありません。
売れない=価格が高い という考え方もできます。
パワービルダーは、物件が売れないと値下げを行います。
例えば、2,180万円 → 1,980万円 → 1,780万円 → 1,580万円
もし、ここまで価格が下がったらどうでしょう?

新築で1,580万円は、安すぎですよね。

そうですよね。
2,180万円では「高いな…」と感じていた人も
1,580万円になれば「お買い得!」と思う可能性が高まります。
ライバル物件より安くなったり、周辺相場よりも安くなると購入希望者が現れ始めます。
場合によっては複数の購入希望者が現れることもあります。

安くなって、急に人気物件になる感じですね。

価格が下がる→需要がある物件に変化する→良い物件になる
ということです。
ただ、郊外の一戸建て市場は少子高齢化による人口減少の影響で、空家が多いエリアが増えています。
このようなエリアは、需要が低いエリアの可能性があります。
これは一戸建て市場全体で言えることです。

郊外の一戸建ては、買わない方が良いということですか?
■不動産の価値はそれぞれ唯一無二

そんな極端な話ではありません。
不動産の価格は個別的な事情に大きく左右されます。
道路付け、陽当り、駅からの距離、立地条件、面積、築年数など、似たような物件があっても、どれ一つとして同じものはないんです。

唯一無二ということですね。

そういうことです。
ですので、郊外であっても生活の利便性などの立地条件が良い物件もあります。
今回いただいたご質問にお話を戻しますが、ご質問者様が気に入って買おうとした物件は、他の人にとっても条件が良かった物件だった可能性があります。

その可能性高いですね。

そういうことです。
つまり、需要があるエリアだったのでしょう。
物件探しで一つ肝に銘じておくべきことは『自分が気に入る物件は、他の人も気に入る可能性がある』ということです。

そうやって不動産は売れていくのですね。
私も肝に銘じておきます。
欲しい物件を確実に買うためには?


続いて『欲しい物件を確実に買うためには?』ですね。
みんなも気に入っている可能性がある物件を、確実に買うためにはどうしたらいいのでしょうか?
やはり、先に買付を提出した方が良いですか?

ゼロシステムズでは「早く契約しましょう」的なことを言って急かすことは一切ありません。
それに、先に買い付け証明書を提出したとしても、必ず契約できるとは限りませんからね。

そうでしたね。
「買い付けには法的拘束力が無い」とおっしゃってましたもんね。
確実に契約するための3つのポイント

そうなんです。
確実に契約するためのポイントとなるのは以下の3点です。
- 1.契約予定日
- 2.買い付け価格
- 3.住宅ローン審査状況

ぜひ、解説お願いします。

承知しました!
①契約予定日について

買い付けを早く提出しても、契約予定日が1週間後や10日後と先になってしまうと、後から契約予定日が近い買い付けが入った場合、そちらが優先されることがあります。

なるほど。
契約予定日は、早いもの勝ちって感じですね。

そうですね。
ただ、契約予定日が早ければ良いというわけではないんです。
②買い付け価格について

契約予定日をいくら早くしても、値下げ交渉がある買い付けより、値下げ交渉のない買い付けが優先されることがあります。

そうなると早く契約する方が良いのですか?
それとも契約予定日が遅くても値下げ交渉がない買い付けの方がいいのですか?

それは物件や売り主の状況によってどちらを優先するかは異なります。
例えば、新発売の物件などは売主としても急いで売らなければいけないという事情はないので、契約予定日が遅くても値下げ交渉がない買い付けを優先する傾向にあります。
逆に、売れ残りの物件の場合は、売主側としても早く確実に契約に至りたいという事情もありますので、契約予定日が早い買い付けを優先する傾向にあります。

なるほど。
そういうことなんですね。
③住宅ローン審査について

それに加えて大事なポイントが3つ目の住宅ローン審査についてです。
住宅ローンの事前審査が通っていないと、売主側は契約に応じません。
もしも、事前審査が通っていない状態で買い付けを提出した後から、事前審査が通った人の買い付けが入った場合、そちらが優先されてしまうことがある。
売主側は、売買契約後に住宅ローン審査が通らずに白紙解約となることを嫌うからです。

なるほど。
焦って契約してはいけないが先に買われたくもない

この3点を理解して買い付けを提出しないと、競合した時、ご自身が提出した買付が後回しにされてしまう可能性があります。
ただ、当然値下げ交渉もしたいですし、焦って契約をしたくはないですよね。

そうですよ。
物件は欲しいけど、少しでも安く買いたいですし、焦って契約したくないです。
だけど、せっかく気に入って買い付けを出したのに契約に至らないというのは残念ですよね。

一生懸命検討して、思い切って決断して買い付けを提出したにも関わらず、契約に至らない。
となると多くの人は、かなりへこみます。

ショック大きいですよね。

また最初から探し直さなければいけないというのも、嫌ですよね。

何かコツはないんですか?

はい、ちょっとしたコツがあります。
次のトピックで具体的にお話ししますね。
みんなと同じ行動はしない

『みんなと同じ行動はしない』
これは、どういうことですか?
平日に行動する


気に入った物件を確実に契約するための行動のコツのようなものです。
ひと言でいうと『平日に行動する』ことです。
多くの人は、お勤め先がお休みの土日に物件を見学します。
その後に検討して、購入を決断したら、最短で週明けの買付を提出して、翌週の土日あたりに契約予定日を設定します。

会社がお休みの土日に予定を入れるというのは、普通じゃないですか?
平日内覧のメリット

はい。それが、悪いと言っているわけではありません。
ただ、みんなと同じ行動パターンで動くと、競合し易く物件を買われてしまう可能性が高まります。
土日を避けて、平日に物件を見学して、翌週の平日に契約予定日の設定をすることで、他の人よりも一歩早く行動することができます。
そうすれば、競合しても他の人に買われにくくなります。

そういうことなんですね。
だけど、土日お休みの人は、平日にお休みを取らなければなりませんね。

そうですね。
だけど、平日の物件を見学するメリットは、それだけでは、ありません。
平日の内見であればほとんどの場合、不動産会社の営業マンは待機をしていないですし、他の見学者もまずいません。
ゆっくりと落ち着いて内覧や住宅診断をすることができます。
他にも、平日の騒音や交通量などもじっくりチェックできます。
それと、ゼロシステムズでは住宅診断だけでなく、住宅ローンや引渡しまでの流れなど内覧時に詳しくご説明しています。

確かに、平日でなければわからないことも、たくさんありそうですね。
内覧時の住宅診断やご説明には、どれくらい時間がかかるんですか?

1時間半から、たくさんご質問を頂くと2時間くらいはかかります。

なるほど。
そうなると、土日で沢山の人が物件に出入りしていると、ちょっと落ち着きませんね。

住宅診断をしていると、オープンハウスなど現地で待機している営業マンに嫌な顔をされることもあります・・・遠慮せず住宅診断しますけどね。
建築途中の未完成現場の場合は、工事作業が行われている平日よりも、日曜や祝日の方が現場作業員がいないため、落ち着いてゆっくりと住宅診断をすることができます。

その辺は、ケースバイケースということですね。
■有休を使ってでも内覧する価値があります

そういうことです。
完成現場であれば、平日の方が現場でゆっくり住宅ローンなどの詳しい説明や住宅診断をできます。
平日に有給をとって見学にくる価値はあります。
不動産は、一生ものの大きな買い物です。
焦って、すぐに契約するのではなく、物件調査と住宅診断を実施してから契約することをお奨めいたします。

有給を取ってでも価値がある内覧というのは、良いですね。
不動産を即決で購入するのは嫌な予感しかしませんし。

そうですよね。

田中先生、今回も大変勉強になりました。
ありがとうございました!
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