玄関の上がり框の仕上げ方から建売住宅のアタリとハズレを見分ける

赤外線住宅診断技能師の野方実で御座います。

今回は、建売住宅のアタリとハズレを見分けるポイントとして、住宅診断や内覧などで玄関に入った時に、一番最初に目がいく所、玄関の『上がり框』の解説と併せて、
ここ数日で行いました住宅診断(建物診断)の様子をご紹介させて頂きます。


玄関イメージ
玄関は、内覧時に一番最初に目がいくポイントです

一建設(つくば市)の新築一戸建てを住宅診断

一建設(つくば市)の新築一戸建て-外観
一建設(つくば市)の新築一戸建て
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この物件はご契約後の3回目の診断となりますので、一級建築士の金子氏とともに傷・汚れ隙間などを中心にチェックを行いました。

丁寧に仕上げられた『上がり框(かまち)』

住宅診断や内覧などで、玄関に入った時に、一番最初に目がいく所が『上がり框』の仕上げです。

※上がり框とは、玄関の上がり框と同じ高さで、土間と壁の仕上げ材に付ける化粧材の事を言います。  幅木と同じような役割の為、玄関巾木とも言われます。


今回の物件(左側)は、上がり框の仕上げがとても丁寧です。
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斜めに面取されている、上がり框と上がり框の接合部が丁寧に処理して納められ、接合部が非常に綺麗な仕上がりとなっています。
このような細やかな部分にひと手間加える事の出来る職人さんが建てた物件は、全体的にも仕上がりが良い事が多いです。

実際に、こちらの物件の施工レベルは非常に高いものでした。

一般的には右側の納め方をした仕上げの方が多いです。
比較の為にあげましたが、この仕上げ方が悪いということではありません。
ただ、建売住宅のアタリとハズレを見分けるポイントのひとつと言えます。 大工さんイメージ


タクエ―(横浜市)の新築一戸建てを住宅診断

タクエ―(横浜市)の新築一戸建て-外観
タクエ―(横浜市)の新築一戸建て
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こちらの物件も3回目の診断となりますので、一級建築士の金子氏とともに傷・汚れ隙間などを中心にチェックを行いました。

こちらの『上がり框』も丁寧な仕上がり

こちらの物件も丁寧な上がり框の納め方をしていました。
やはり玄関の仕上がりが綺麗ですと気持ちがいいですね。


事前に社内検査が行われ補修も終了してましたが、基礎巾木に傷がありましたので再補修をお願いしました。


雨樋の取り付け金具にも注意

雨樋金具の取り付け向き
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雨樋の取り付け金具ですが、画像のように外壁から樋に向かって勾配をつけて(画像では左から右に下げて)施工するのが基本となります。

逆に、樋から外壁(右から左へ下げて)に向かって取り付けてしまうと、樋側から来た雨水が金具を伝って、外壁側に流れてくる形になります。

過去に逆に勾配がついていて、建物内に水が浸入した物件がありましたので、診断時にはしっかり確認を行います。
ここも、アタリとハズレを見分けるポイントと言えるでしょう。

↓その他チェックポイントはこちらの記事をご参考ください↓

建売住宅を内覧する時のセルフチェックポイント


アイダ設計(茨城県阿見町)の新築一戸建てを住宅診断

アイダ設計(茨城県阿見町)の新築一戸建て-外観イメージ
アイダ設計の新築一戸建て
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80棟超の大型分譲地内にある、築3年ほど経過した新築未入居物件となります。

住宅診断の様子

・ユニットバスの点検口から建物外周部の不燃材(石膏ボード)の確認
 きちんと処理されており、防火違反となるような不具合は見当たりませんでした。


・赤外線サーモグラフィーにて断熱材の欠損や雨漏れなどの確認
 こちらも異常は見当たりませんでした。


・床や段板の水平レベルを確認
 画像では、階段の水平レベルを調査しています。
 傾きは検出されませんでした。


ちょっと傷が多めです

今回発見した傷

今回の住宅診断では大きな不具合は発見されませんでしたが、全体的に傷が多かったのと、築3年が経過しているせいか外壁のコケ汚れが目立っており、とても気になりました。

コケの画像は有りません(公開は控えます)が、外壁の汚れが無ければ、建物の第一印象がだいぶ違ったと思われます。


東栄住宅(習志野市)の新築一戸建てを住宅診断

東栄住宅(習志野市)の新築一戸建て-外観
東栄住宅の新築一戸建て
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8月完成予定の2棟現場となります。
まだ工事中のため、お客様をご案内しつつ、外からできる診断のみ実施しました。

住宅診断の様子

・電磁波の確認
 こちらの物件は、近くに高圧線なども無く、電磁波は検出されませんでした。


・境界の確認
 越境など、入居後にトラブルになるような問題はありませんでした。


前面道路が位置指定道路

前面道路が位置指定の私道で持分がありませんが、所有者より通行掘削の承諾を得ています。
入居後の通行に問題はありません。


診断後に、現地にて今後の流れや仕様書の説明を行いました。

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